Dではじまる新世界は無観客でも関係ない!『ロストディケイド & D4DJ Groovy Mix Presents ONLINE LIVE』レポート
2020年3月27日、『ロストディケイド & D4DJ Groovy Mix Presents ONLINE LIVE』がストリーミングサービス『SHOWROOM』で開催された。
元々、この日に予定されていたのは『D4DJ』のメインユニット『Happy Around!』初の単独ライブだったが、社会情勢に伴い無観客ライブへと形を変える運びとなった。
僕にも大きな影響があった。元々、この日は取材に入る予定だったのだ。イベント取材は見送り……になってしまったものの、『D4DJ』をこれからバッコし盛り上げるのが僕の役割だと捉え、編集部の石橋さんへメッセージを送った。
「配信内容をレポートにするというのはどうでしょう?」と。
本来、僕のライブレポートというのは現場の熱やステージでの生き様を伝えることを性分としている。当然、現場にいなければ分からないことはたくさんある。
ただ、ユニットのメンバーたちは“無観客”という状態でパフォーマンスをするのだ。究極的にはリハーサルと変わらない状況でいつも以上のステージを魅せなければならない。
であれば、僕も挑戦してみよう。いつもの現場でのライブとは異なる『ロストディケイド & D4DJ Groovy Mix Presents ONLINE LIVE』の熱を、活字で切り取ってみたい。
【当日の出演者】
Happy Around!
愛本りんく役・西尾夕香さん、明石真秀役・各務華梨さん、大鳴門むに役・三村遙佳さん、渡月 麗役・志崎樺音さん
Peaky P-key
山手響子役・愛美さん、犬寄しのぶ役・高木美佑さん、笹子・ジェニファー・由香役・小泉萌香さん、清水絵空役・倉知玲鳳さん
Photon Maiden
出雲咲姫役・紡木吏佐さん、花巻乙和役・岩田陽葵さん、福島ノア役・佐藤日向さん
Merm4id
瀬戸リカ役・平嶋夏海さん、水島茉莉花役・岡田夢以さん、日高さおり役・葉月ひまりさん、松山ダリア役・根岸 愛さん
燐舞曲
青柳 椿役・加藤里保菜さん、月見山 渚役・大塚紗英さん、矢野緋彩役・もものはるなさん、三宅葵依役・つんこさん
色とりどりの個性が溢れるステージ
ライブの前には、西尾夕香さん、紡木吏佐さん、平嶋夏海さん、加藤里保菜さんが登場。これまでのライブ映像を振り返りいよいよ本編のライブパートへ。
『D4DJ』として初となる無観客ライブでトップバッターを任されたユニットは本格的ロック系DJユニット『燐舞曲(ロンド)』。1曲目は「カレンデュラ」続いて、「瞬動-movement-」。
「画面の前のみんなもっともっと盛り上がっていきましょう!」ライブハウスということもあり、大塚紗英さんのギターに目が奪われる。そして、なんと言っても加藤里保菜さんのヴォーカルだ。繊細さの中に確かな力強さを感じる。こうした曲だけでなく、バラードも聞きたくなる。配信を見ているだけでも、2曲じゃ物足りない気持ちにさせられるのは、確かな実力があるからこそだろう。
「私たちはPhoton Maiden、私たちのメロディを聞いて下さい」ミクスチャーテイストのパンクロック要素のあるDJサウンドから一点、ハウス系統のテイストのDJサウンドへ。『Photon Maiden』の登場だ。
DJブースでターンテーブルを前に普段の明るいキャラクターとは一転し、クールな表情でダンスを披露する紡木吏佐さんが印象的である。
以前の取材で紡木さんはこう語っていた。
「「Photon Melodies」は私たちを代表する曲なので、ぜひ聴いて欲しいですね。「Photon Maiden」のコンセプトを打ち出した一曲に仕上がっています」
「D4DJ」西尾夕香×高木美佑×紡木吏佐 座談会 | アニメイトタイムズhttps://t.co/Rf8D30zTcX#D4DJ
— ブシロード公式 (@bushi_PR) January 28, 2020
英詞と近未来的な雰囲気を感じさせるアレンジ。洗練された雰囲気が印象的だ。
3組目のユニットは『Peaky P-key』。1曲目は「Let’s do the ‘Big-Bang!’」。紫、青、赤、そしてオレンジのライトがパンっと当たるDJブースで高木美佑さんが輝いている。
2曲目は「電乱★カウントダウン」。“上松サウンド”と呼ばれるシンフォニックロックサウンドの要素を感じさせつつ、クラブ仕様のアレンジに作り上げた一曲と愛美さんのヴォーカルが混じり合うと、ここまでの破壊力が生まれるか..という仕上がりになる。
また、サビ前や合いの手に入ってくる「Super beat」や「Peaky」のパートがとてもキュートでいいアクセントになっている。
高木美佑さん、小泉萌香さん、倉知玲鳳さんの声が愛美さんに混じり合ってこそ、『Peaky P-key』のパフォーマンスが完成するのだと再確認できた。
また、楽曲の最中には、カメラに向かってマイクを向けるなど、無観客ライブを楽しんでいる印象を受ける。
『D4DJ』の作中でも『Happy Around!』の憧れの対象ということで、まさに圧巻のパフォーマンスだったように思う。