「アイドルマスター シンデレラガールズ 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Funky Dancing! 」Blu-ray発売記念!「Dimension-3」声優インタビュー|藍原ことみさんが緊張した!? 青木志貴さんがヤバいと思った「バベル」の裏話
寂しくて手をつないだままに
――そんなさまざまな苦労があった中、いよいよ迎えた本番はいかがでしたか?
青木:とにかく会場がアガっていましたね。「バベル」のイントロが流れた瞬間から、イヤモニをしていても歓声がすごいんです。2番のそれぞれの台詞が入るところもプロデューサーさんの反応がめちゃめちゃすごくて。
僕は割とステージに立つときは、なにも考えないし、緊張とかもしないし、楽しもうというよりホントに“無”の状態で立つようにしているんですけど、あのときは歓声がめちゃくちゃすごくてとにかく気持ちよかったです。
藍原:驚きもありましたね。あんなにイヤモニ越しに歓声が聞こえたのって私も初めてでした。いつもは曲の最初と最後にブワーって聞こえることが多いと思うんですけど、ずっと歓声が聞こえるんですよ。ビックリしましたけど、めちゃくちゃありがたかったです。
▼「バベル」のシーン
――それだけファンが待ち望んでいた楽曲だったと思います。あの手をつなぐシーンも印象的でした。
藍原:裏でもあれで写真撮ろうよみたいな感じでみんな盛り上がりましたね。「バベルごっこ」とか言って(笑)。
私は本番中じゃないと恥ずかしくてできないんですけど、志貴くんが全然恥ずかしそうじゃないんですよ(笑)。
一同:(笑)。
藍原:それがすごいなと思って。曲にノッててこそできるのに。写真を撮っているときは、なんかにらめっこみたいになってたよね。志貴くん、全然笑わないやんお前! みたいな(笑)。
青木:ことみんは、写真撮るときめちゃくちゃ笑っていたもんね。
藍原:逆によくそんなキリっとした顔でずっといられるなあって。
青木:でも僕もレッスン中は目線があさっての方向を向いていたから(笑)。
藍原:あれはどんなに仲がよくても……というか、仲がいいと逆になのかもしれない。
青木:そうだね(笑)。それはあると思う。
――いろんな意味で貴重なシーンになったわけですね。
藍原:そうですね。自分たちで決めたシーンでもあるんですけど(笑)。
――その他に「Funky Dancing!」で個人的に頑張ったなと思うところはどこでしょうか?
青木:僕は今回初披露の曲が多く、もちろんどれも頑張ったんですけど、一番となるとやっぱり「バベル」かなと思います。
あと2日目に披露した飛鳥ちゃんの2曲目のソロ「反逆的同一性 -Rebellion Identity-」も頑張りました。個人的にも思い入れがある曲だったので、いろんな思いが込み上げてきましたね。
▼「反逆的同一性 -Rebellion Identity-」のシーン
――ソロを歌うのが久しぶりとのことでしたが。
青木:初披露ということもありましたし、今までソロってダンサーさんと一緒にとか、ほかのアイドルがお手伝いで歌ってくださって、というように完全にひとりではなかったんです。
それが、今回の名古屋で初めてひとりで歌うソロになったので、生まれて初めて緊張した場面かもしれません。
藍原:だって泣くんだも~ん!
青木:(笑)。ホントにヤなんだけど! その記憶消してほしいわ~。
藍原:めちゃくちゃ見たかったので、走って楽屋に戻ったんですよ。「クレイジークレイジー」の直後だったので、フレちゃん役の髙野麻美のことも急かして(笑)。
一同:(笑)。
藍原:で、戻って見たら泣いてるからホントにもう、こちらも胸が熱くなりましたね。
青木:やーマジ、ホントにあそこだけモザイクかカットしてほしいくらいです……(笑)。
藍原:早く見たいですね(笑)。私もあの曲すごく好きだし。
青木:やめてもう。イジメじゃん(笑)。
――(笑)。藍原さんがモニターにかじりついて見ているシーンも映ってました。
青木:そこだけ見たい!(笑)
藍原:かじりついて見ていたら、みんながすごく写真を撮ってくれていたので、調子に乗ってモニターに抱きついてしまいました(笑)。でも、ホントにもらい泣きしそうになってたんだよ〜。
――いいエピソードです……! 藍原さんが頑張ったところはどこでしょうか?
藍原:「バベル」は間違いなくそうですね。あとは私のソロ曲「PROUST EFFECT」を「イノセント・アニマ」の3人で歌ったこと。
一度ひとりで歌っている身としては「ここをこうして割り振ったりしたほうが良いんじゃないか」という構想はいろいろあったんですけど、それを直接伝えて一緒に練習する時間があまり取れなかったので、ゲネで合わせたのがほぼ初めてみたいな状態でした。
LINEでグループを作って、もともとあった歌詞の割り振りを「ここは3人で歌い上げたほうがカッコいいんじゃないかな」みたいにいろいろ私から提案させてもらって、事前に相談しながら進めていきました。
城ヶ崎美嘉役の佳村はるかさんと速水奏役の飯田友子さんのふたりが「ことみのやりやすいように作って」と言ってくれたんですけど、私は逆にふたりの良さを出したものにしたいという思いが強かったですね。せっかく3人でステージに立つなら、3人の声が混ざり合ってひとつの曲に聞こえるのがいいなと思って。自分のソロをだれかと一緒に歌うというのも初めてだったので、すごく力を入れたところですね。
ほかには、初披露の「とんでいっちゃいたいの」も頑張りました。今まで「やってほしい!」という声を多くいただいてましたし、ユニットではないにも関わらず、かな子・フレデリカ・志希の3人に宛てたお花もいただくことがあったくらいなので、今回やっと披露できてよかったです。
もうひとつのユニット曲「クレイジークレイジー」のほうは、“頑張る”というより“安らぎの時間”になっていて。最近特にありがたい時間だなと思っています。
▼「クレイジークレイジー」のシーン
――歌詞の割り振りまで考えていたんですね。キャスト側からさまざまな提案ができる、というのは良いコンテンツの証ともいえるかもしれません。
青木&藍原:そうですね。
藍原:「どうやりたいか?」をスタッフさんが聞いてくださるのが大きいと思います。提案をめちゃくちゃ快く聞いてくださるので、こちらもアイデアがどんどん出てくるんですよね。すごくありがたいです。
「バベル」のときも「手を離したくない」というのはこちらからのお願いでした。
青木:それね~。1日目は手を離して別々の方向にハケてたんですけど、2日目の朝に「手つないだまま一緒にハケていいですか?」って言ったら「いいよ! 好きにして」って言われて。
藍原:「そのハケのところだけ練習してもいいですか?」と聞いたら、「いや、やらなくても大丈夫でしょ!」って(笑)。信頼してくれているのを感じました。
――次々とアイデアが出て、内容がどんどん変化していくんですね。
藍原:私が「バベル」への緊張ですごくメンタルが弱ってたこともあって、1日目別々にハケたときにすごく寂しかったんですよ。しかも1日目は、登壇の順番の関係もあって、あの後志貴くんに全然会えなかったんです。
顔が見れないまま、再会したのがラストの「お願い!シンデレラ」のときですからね。
青木:「バベル」の後すぐに別ユニットの曲があったりと全然会いに行けなかったからね。
藍原:やっぱり、初日初披露が終わって「は~、終わったね!」みたいな時間もほしいわけですよ(笑)。それがなかったのがすごく寂しかったというか。
「バベル」の後の出番がMCだったんですけど、隣の「サイバーグラス」のふたりが「Needle Light」初披露の話をしてるのを見ると余計に羨ましかったなぁ(笑)。セトリの関係もあるのでこればっかりはしょうがないんですけどね。
でも、私が寂しそうな話をした後の志貴くんの出番が「リトルリドル」だからね(笑)。
青木:(笑)。全然曲の雰囲気がね。
藍原:「子ども! 楽しそう」みたいな(笑)。14歳になってたから。