アニメ『クラユカバ』本編制作を目指すクラウドファンディング開催中! 塚原重義監督×成田良悟さんのスペシャルインタビューが公開!
本編制作を目指すクラウドファンディングが開催中のアニメ『クラユカバ』(企画:ツインエンジン)。
この度、本作で監督を務める塚原重義さんと『バッカーノ!』や『デュラララ!!』で知られる小説家・成田良悟さんのスペシャルインタビューが公開されました。
あわせて書き下ろしSSノベルの表紙イラストと、あらすじも解禁!
コロナ禍でも、作品づくりを諦めない。塚原重義 監督・アニメ『クラユカバ』本編制作プロジェクト!
貸本屋コース概要
《リターン内容》
・制作資料閲覧権(要Googleアカウント)
・ランダム絵柄の大判絵葉書
・小説家・成田良悟書き下ろしSSノベル
《支援金額》
・12000円~(税込み)
※お届け予定時期は、2020年12月頃を予定しております。
※本作の一般市販は現状予定しておりません。
SSノベルあらすじ
ところは大帝都の北東部。扇町に程近い路地の影を【箱庭紡ぎ】の少女、カガリがひた走る。【箱庭紡ぎ】とは是即ち【地図屋】とも呼び称され、切絵図を階層ごとに書き記し、重ね合わせる事で複雑怪奇な大帝都の姿を箱
庭のように組み上げる職人達の事を指す。
大帝都はまさに錻と柱の迷宮街。平屋に高楼、大路に裏路地、難路に嶮路、暗渠と坑道入り交じるその街は、住まう人々の手によって日進月歩、千変万化にその姿を変えてゆく。
月の満ち欠け一つの合間に街の色がガラリと変わるこの大帝都では、休む事なく地図を改め続ける必要があるのであった。その日課として街を駆け巡り、上書きされた地図を情報屋である【檻腹の伊勢屋】に上納しながら糊口を凌ぐカガリだが――
彼女の担当する地区に住まうは、テリヤス工業から流れ着いた科学者に酒場の怪力用心棒など奇々怪々な面々ばかり。そんな中、カガリは同業者である隣町の地図屋の走吉と共に福面党の陰謀に巻き込まれ、彼女達がまだ描けぬ【闇の道】、即ち坑道の地下へと足を踏み入れる事となるのだが――――
果たしてカガリと走吉は、日の照る場所への岐路を地図に記す事ができるのか!? 乞う御期待!
塚原重義監督×成田良悟さんスペシャルインタビュー 前編
――まずお二人のこれまでの経緯についてなど、お聞きかせください。
塚原重義(以下、塚原):元々学生のころから自主制作アニメを作っていた流れで、短編アニメを作るという方向に進み、今に至るという感じです。
成田良悟(以下、成田):2003年に電撃文庫からデビューさせていただきまして、そこから「バッカーノ!」や「デュラララ!!」といった作品を幸運にもアニメ化していただき、なんとか作家として生き延びられている状況でございます(笑)。
主にキャラクターの多さを売りにした群像劇を書かせていただいていまして、塚原監督との共通点として作品間のリンクは私もかなり多用しています。
幸運にもノベライズのお仕事として「BLEACH」や「悪魔城ドラキュラ」「ダンガンロンパ」のスピンオフなどを過去に執筆させて頂きまして、そういった作品の際にも世界観とキャラクターを大事にしつつ、自分の味を活かせるように頑張って来たつもりですが、出来ているのかどうか今一つ自信はないまま、この場に呼んでいただいたといった感じです(笑)。
――成田さんは以前のクラウドファンディングでご支援いただいたわけですけれども、その理由として塚原監督の作品である「ウシガエル」がきっかけだとお話をいただいていますが、「ウシガエル」を知った経緯など教えていただけますか?
成田:多分mixiだったと思うんですけども。当時はフラッシュムービー全盛期だったじゃないですか。「こんなすごいフラッシュがあるぞ!」と周りの友人からの紹介していただいたのが「ウシガエル」でして……。
「え、これはセル画アニメじゃないのか……!」と最初に驚きました。一見すると東京の過去の情景に思わせつつ、全く違う様で同じ部分も多い。そんな不思議な感覚の世界をネズミとウシガエルが駆け回るという絵面がすごく魅力的でした。そこから作品を見させていただいて、今に至るという経緯です。
――お二人の創作についてのルーティーンみたいな物があったりすれば、教えていただきたいです。
塚原:難しいなぁ(笑)。まぁ、散歩ですね。あと夢を日記につけるとか、印象に残った夢を見たときとかはやりますね。それに妄想リレーをやったりしますね。友人とか、仕事の現場でもよくやります。乗ってこれる人乗ってこれない人がいますけど……。
例えば遠出して、車窓から山に煙が上がっているのを見たら「狼煙か!この付近に跋扈する賊の襲撃が近いぞ!」……みたいな。それで、三船敏郎か佐藤允の演じるマタギが村田銃を抱えて颯爽と助けに来てくれたりとか、掘立て小屋から爺さんが現れて謎の忠告してくれたりとか、わけのわからない妄想をひたすら打ち合っていくという(笑)。
成田:私も一人でやります(笑)。大学に行くときの電車の窓から見える景色を見て妄想する感じですよね。「今見えている電信柱が一本一本倒れたら何が起こってしまうんだ」「電車が並走しているときに向こう側の電車の中でとんでもない事が起こっていたらどうなってしまうんだ」みたいな(笑)。
当時はスマートフォンもないし、混んでるときは本も広げられなかったので、電車の中では妄想するしかなかったんですよね。
塚原:それで思い出したのが、「ウシガエル」に登場するテリヤス工業なんですが、あれは完全に中学の時に友達と話していたバカ話が基になっています。
秋葉原の小さなパーツ店で大っぴらに張ってある「盗聴器あります」の張り紙を見て「これはテリヤスの製品に違いない」「流通ルートを調べよう」と捜査ごっこ遊びをしていました。
成田:なるほど、それが下地になっていたんですね。それの積み上げであの世界観が出来たと思うとすごいですね。テリヤス工業のインパクトは強いので(笑)。
《後編に続く ※6/5(金)公開予定》
※上記のインタビューはダイジェスト版になります。全文は下記で公開です。
https://motion-gallery.net/projects/kurayukaba/updates/29244
パイロットフィルムがYouTubeで公開中!
本編制作を目指すクラウドファンディング開催を記念して、昨年Makuakeにて実施したクラウドファンディングを元に制作された「クラユカバパイロットフィルム」がツインエンジンYouTubeチャンネルにて公開中!
集団失踪の謎を追う主人公・荘太郎が悪戦苦闘する姿や、ディテールが施された装甲列車・装脚戦車のアクションシーンは必見です! 音楽は成田旬さん、活動弁士の坂本頼光さんによる口上もぜひご注目ください!
映像はこちら
■場面カット
作品概要
あらすじ
ウツツに夢見る街角の、奈落の闇の奥底で…。誘われるは丸提灯、落ちるカゲこそご用心。今や市井を恐怖に沈める、奇怪なウワサ・集団失踪。
それに挑むは我らが主役、与太者探偵・荘太郎! そこに現る夜さりのマレビト、タンネ率いる装甲列車! 果たして、闇の軌道の果てに待つものとは。
”いいかい坊や、それ以上は行くんじゃナイヨ””クラガリを永遠に彷徨うことになるからネ”淡きマドロの活劇浪漫、ここに堂々の登場!
スタッフ
原作・監督:塚原重義(「端ノ向フ」・「押絵ト旅スル男」ほか)
キャラクターデザイン:皆川一徳(「劇場版ポケットモンスターキミにきめた!」/「マクロスΔシリーズ」ほか)
スペシャルアニメーター:りょーちも
CG・撮影監督:maxcaffy
美術設定/背景原図:ぽち
デザインワークス:アカツキチョータ、けーぜ、石川剛史、カズノコ、キツネイロ、可否、七原しえ
アニメーション制作:マカリア
企画:ツインエンジン
公式サイト
公式Twitter(@kurayukabainfo)