CASEごとに描かれるキャラの過去に注目! アニメ好きや映画好きなどたくさんの方に楽しんでほしい――夏アニメ『GREAT PRETENDER』藤原夏海さん×園崎未恵さんインタビュー
エダマメは表情豊かで人間臭く温かいキャラ。親族に例えると?
――主人公のエダマメについての印象もお聞かせください。
藤原:私個人としては、エダマメはすごくおもしろいヤツだなと。感情豊かですし、アビーたちがイジるとすぐにカッとなって言い返してきたり、とても人間臭いところが好きです。それでいて、お母さんのことを大切に思っていたり、アビーを気にかけてくれたりする優しさや温かさも好きです。
園崎:CASE1でエダマメが一生懸命、多国語をしゃべっているのがかわいくて。役柄としても私個人から見ても「うんうん、かわいいボーイだね」と(笑)。
エダマメは何をしでかすかわからないけど、そこには彼なりの信念があって。それを貫こうとするんだけれど、タイミングがいつもギリギリ。ギリギリまで我慢して「やっぱりダメです!」みたいな。そんなところに、いわゆる日本人っぽさを感じたりもしますね。大好きですけど(笑)。
藤原:放っておけない感がありますよね。
園崎:そうなの。かわいい甥っ子みたいなイメージがあります。
ローランは興味を持たせる、憎いヤツだけど完璧じゃないところも魅力
――もう一方の主役と言えるローランについては?
藤原:ローランはひと言で言うとミステリアスで、心の内には入らせてくれない人だなと。詐欺師だからか、いつもひょうひょうとしているので、「この人はどんな人なんだろう?」という疑問や興味をずっと持ちながら収録していました。
園崎:ローランはキャラクターからすると、なかなかな性格ですけど、CASE1の最初の登場シーンを見て、「カッコいい」って思わず口から出ちゃったのが悔しくて(笑)。
藤原:私もそう思いました!
園崎:カッコいいんですよ! (別室で取材中の)諏訪部さんに聞こえないようにしなきゃ。
一同:(爆笑)
園崎:本人には言わないんだから!(笑) あのひょうひょうとした雰囲気で、何を考えているのかわからないし、ビックリするくらいのキレ者で、目の付けどころも鋭くて。しかも根っからの悪人ではないところが、ちょっと匂ってくるのが何とも憎たらしい。偽善者ならぬ偽悪者で。
そこに諏訪部さんのセリフ回しもすごくて。ああやって受け流している姿も全部ポーズで、言葉には決して出さないけど、実は周りのみんなを思っているというのをどこかに感じますし。絶えず次の手を用意しているというのも、スマートだしモテるんだろうなと。そこもまた憎らしい(笑)。
藤原:たまに誰かに気付かれないように、ひとり言をポソっと言うところもたまらないですね。
園崎:決して、完璧ではないところが見え隠れするところがいいんですよ。この作品ではローランに限らず、キャラクターたちを多角的に描いていて、表面的に見える部分とは別の面をチラ見えさせるところに、想像力がかき立てられるし、ぐっと気持ちをひきつけられるんですよね。