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- 塚越淳一
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毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。連載第59回は、TVアニメ『黒子のバスケ』より、GRANRODEOの「Can Do」です。
アニソン界の兄貴分のGRANRODEO。熱い曲が盛りだくさんなので、フェスやライブで聴くと盛り上がること間違いなしですよね。
ステージ上のパフォーマンスはかっこいいのに、喋ると面白すぎるというギャップも素敵です。あんな素敵な大人になりたいものです。
ということで、今回はGRANRODEO。塚越さん、お願いします!
TVアニメ『黒子のバスケ』のオープニングテーマで、今でも『黒子のバスケ』と言えばこの曲! という感じになっているので、パワーがある曲だと思う。
GRANRODEOは、e-ZUKAの超絶ギターとKISHOWのハイトーンボーカルという強力な武器を持ったバンドというイメージがあって、しかもe-ZUKAは作家としても大活躍しているクリエイターなので、ある意味、何でもできてしまう印象があった。
だから実は「Can Do」より先にできていて、結果的に次クールのOP主題歌になった「RIMFIRE」は、ミクスチャーロックで抜群にカッコいい曲だったりするのだが、僕はむしろ「Can Do」にものすごく衝撃を受けたことを覚えている。
そして、この曲が先にオープニング曲として世に出て本当に良かったと思っている。(※最終稿として先に完成させていたのは「RIMFIRE」だが、アニメ制作サイドが先に届いていた「Can Do」に合わせて絵を作っていたため、「Can Do」が先にオープニング曲となったという経緯がある)
GRANRODEOにあったテクニカルで手数が多いイメージを、「Can Do」はいい意味でぶち壊していて、すごくシンプルなロックでありパンクな曲に仕上げていると思う。と言いつつ、ギターソロではアームをギュインギュインさせてて、普通にカッコいいのだけど……。
ただ、シンプルに、ボーカルの熱さとストレートな歌詞とメロディの良さで押し切る潔さって、GRANRODEOのパブリックなイメージを変えたと思っていて、この曲は、彼らの人気を不動のものにする、キーとなった曲なのかなと個人的には思っている。こういうスレートな曲が、部活の青春感に合っているし、これを一発かましたあとだったから、余計に「RIMFIRE」が映えたのだと思う。
ちなみに『黒子のバスケ』のGRANRODEOの曲は全部良いのだが、やけくそ感のある「Punky Funky Love」が個人的に大好きで、《1期2期 前期後期 Punky Funky Love 3期》というラップ部分を聴いたとき、大爆笑した。天晴。
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ