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- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。現在、毎週1年ずつ、1990年からアニソンの歴史を追っていく企画を展開中です。
この連載を追えば、アニソンの歴史はこうやって作られていった、と少しでもわかることでしょう。
連載第69回は、1995年にアニソンタイムトラベル。TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』より、高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」です。
説明不要の『新世紀エヴァンゲリオン』。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』も近日公開ということでここで振り返るのもいいのではないでしょうか!
世代バシバシの塚越さんはどう聞いていました?
「残酷な天使のテーゼ」はテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニングテーマで、もはや誰もが知っている神曲なので、特に何か語ることもないのだが、作詞の及川眠子さんが『アウト×デラックス』という番組に出演しているのを見ていたとき、2時間くらいで書いた歌詞だと言っていて仰天した。
ちなみに及川さんは、Winkの「淋しい熱帯魚」とか、Cocoの「EQUALロマンス」などの作詞もしている素晴らしい作詞家なんだけど、世の中のアウトな人を紹介する『アウト×デラックス』に出ていたくらいなので、エピソードが破天荒過ぎてかなり衝撃だった。
なるほど、そんな方がこの歌詞を生み出したのかと、妙に納得したものである。
でもあらためて、あのオープニングの映像はカッコ良かったと思う。サビでカットが素早く切り替わっていくところとか、クレジットの文字の大きさ、明朝体の感じ、そして貞本義行さんの魅力的なキャラクターデザイン。
それまでガンダムやマクロスといった、子供の心をくすぐる作品があった中で、まったく違うテイストのアニメが始まったと、当時衝撃を受けたのをよく覚えている。
ただ、最初は夕飯時に放送されていて、周りは誰も見ていなかったので、その後、アニメ界を揺るがすほどの作品になるとは、思っても見なかったが……。本当に何が起こるかわからないものだ。天晴!
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ