映画『がんばれいわ!!ロボコン』ロボコン役・斎藤千和さんインタビュー|東映特撮の名作『ロボコン』の令和版をどう演じる!?
映画を見て、モヤモヤを吹き飛ばして、元気とハッピーを持って帰ってください
――私は過去の『ロボコン』シリーズを観ていますが、新鮮さは感じたけど、違和感はなく、『ロボコン』の世界にフィットしていると思います。
斎藤:ありがとうございます! 収録後2日間、抜け殻になるくらい頑張ったかいがありました。目指したかったのは昭和や平成のロボコンをトレースやマネをするのではなく、「観てくれる皆さんをとにかく楽しませよう」というスピリットだけ受け継いで、私ができる最大限のおもしろさをやったので。
――ロボコンのデザインは多少変わっても、ギミックも今までのシリーズを受け継いでいる部分もちゃんと見えて。
斎藤:確かに私も「懐かしいな」と思えるところはたくさんありました。でもドローンモードになったりもしますし、動力源も昭和版ではガソリンでしたが、今回はソーラーパワーで。
また舞台になる「全中華」の伊東一家がマスクをしていたり、今の時代を反映して、アップデートされているのもすごいです。
撮影自体も大変だったと思うし、素晴らしい作品を作り上げたことにもただただ感動するばかりですが、この逆境を経験した人たちが作っているからこそのたくましさやパワーも詰め込まれている気がして。まさに今、必要な作品じゃないかと思います。
――今も特撮作品はたくさんありますが、これだけハチャメチャでパワフルな作品は珍しいし、若い方は触れたことがないタイプの作品かも。
斎藤:そうですね。5歳児や小学生の子が楽しめる、カッコいい、かわいい特撮作品はたくさんあるけど、赤ちゃんやまだ幼い子がわかる作品って少ないような。
『ロボコン』は言葉がわからなくても、キャッチーで楽しめるのがいいですね。私たち、お母さんも見ると笑顔や元気をもらえるような。ぜひ親子で楽しんでほしいです。
――今作の見どころや楽しみ方をご紹介いただけますか?
斎藤:懐かしい気持ちで観に来てくださる方も、初めて観る方、特にお子さんが多いと思いますが、大人たちが全力で楽しませようとしているのが大好きで。深く考えちゃうと「?」がたくさん浮かんでしまうと思うけど(笑)、細かいことは取っ払って、純粋に楽しんでほしいです。
今、元気がなくなったり、「何をしたらいいんだろう?」と悩んでいる人にこそ、観てほしいです。明確な答えが得られるわけではないけど(笑)、観終わった後には、最近のモヤモヤを吹き飛ばして、「楽しかったな」とか「明日も頑張ろう!」と元気&ハッピーになって帰れると思います。
それが今、大切なことだと思うし、私と同じように幸福感を感じて笑顔になってもらえたら嬉しいです。
そして長く『ロボコン』を愛されてきたファンの皆様は、お手柔らかにお願いします(笑)。昔、観ていた時の子供の頃の気持ちに戻って、観ていただけたら。劇場でロボコンたちが皆さんをお待ちしています。
作品情報
『がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン‼の巻』
7月31日(金)全国公開
■ストーリー
ロボコンが今日も元気にお手伝い!「がんばれいわっーーーー!」
ときは令和、町の中華屋“全中華”に、ロボットスクールから来たお手伝いロボット・ロボコンが天井を破って現れた‼ 中華屋の息子・ヒロシと、トルネード婆々のもとへ出前に行く途中、ロボコンは嬉しさのあまり、注文の品が入ったオカモチを振り回してしまい、タンタンメンがすっかり汁なしに・・・!
この“汁なしタンタンメン”をきっかけに、ロボコンの恋するロビンをも巻き込み、物語はやがて地球規模の大騒動に発展する⁉
ロビンのハートをつかめ! 100点目指して、がんばれいわロボコン‼
■原作:石ノ森章太郎(※ ノは4分の1角)
■監督:石田秀範
■脚本:浦沢義雄
■出演:斎藤千和 江原正士 鈴村健一 土屋希乃 小浦一優(芋洗坂係長) 高橋ユウ 清水ミチコ