鈴木愛奈さん1stシングル&TVアニメ『モンスター娘のお医者さん』ED主題歌「やさしさの名前」が9月16日リリース! 愛奈さんが語る今作で見せてくれた違う表情と「らしさ」とは?
『ラブライブ!サンシャイン!!』のスクールアイドルグループ・Aqoursで活躍中であり、1月に1stアルバム『ring A ring』でソロデビューを果たした鈴木愛奈さん。彼女の待望の1stシングル「やさしさの名前」が9月16日に発売されます!
「やさしさの名前」は現在放送中のTVアニメ『モンスター娘のお医者さん』のED主題歌で、昭和歌謡テイストの楽曲に挑戦! カップリング曲も90~2000年J-POP風サウンドに、ウェディングソングと意外なラインナップに。そんな注目の1stシングルについて、鈴木愛奈さんに語っていただきました!
温もりと背中をそっと押してくれる「やさしさの名前」は「やさしさ」と「愛」しかない曲
――新曲はTVアニメ『モンスター娘のお医者さん』のED主題歌ですが、アニメの印象や魅力、見どころについてご紹介お願いします。
鈴木愛奈さん(以下、鈴木):私も第1話にエーリス役で出演させていただきましたが、主人公のグレン先生のモンスター娘たちを治してあげたいという誠実さや一心さ、助手のサーフェのグレンへの一途で熱い想いを感じ取れたし、モンスター娘たちとの交流など物語全体に流れる温かさも伝わってきました。
――放送前に公開されたPVではグレンから治療を受けるモンスター娘たちのリアクションがつながれていて、エッチなアニメかなと思った方も多いのでは?
鈴木:確かにあのシーンだけ切り取ってしまうとそう見えてしまうかも(笑)。でも作品を見れば、グレンにはやましさなどなく、ひたむきに治療していることがわかると思います。そんなグレンだからこそ、いろいろなモンスター娘たちから好意を寄せられて、サーフェがヤキモキしっぱなしで大変なんですけど(笑)。グレンとサーフェの関係性の変化や、治療を受けるモンスター娘たちのそれぞれのドラマにも注目して楽しんでください。
――そのED主題歌の「やさしさの名前」を初めて聴いた時の印象をお聞かせください。
鈴木:さわやかさと、おひさまにあたっているような温もりを感じるメロディだなって。歌詞もそっと優しく背中を押してくれて。どんな時でも君の味方だよと言ってもらえているようで、私自身も勇気づけられたし、誰かを元気付けられる気がしました。ストレートなやさしさと愛しさしかない楽曲だなと思いました。またアニメの世界観に寄り添っていて、ED主題歌にもピッタリかなと思います。
――デビューアルバム『ring A ring』には「愛」という歌詞が入った曲が多かったですが、今回も曲名にリンクする「おひさまみたいな心のその名前を愛と呼ぶなら」とありますね。
鈴木:アーティストデビューする際、「愛」や「縁」を大事にしていきたいとお話ししましたが、今回も大切にしてくださったのかなと感じました。
――「たくさんの愛を私もあげたいな」など、グレンに対するサーフェの想いを歌っているようにも見えるし、愛奈さんが歌う時の気持ちにも受け取れますね。
鈴木:厳しい状況や悲しい想いをされている方がたくさんいる今だからこそ、より共感できるんですよね。「たくさんの愛を分け合えますように」みたいに、やさしさや温かさが広がって、ツライ気持ちが少しでも和らいだらいいなと思っています。
懐かしい歌謡曲テイストで、抑揚を付けたビブラート的な歌唱法もポイント
――サウンドは80~90年代の歌謡ポップのような懐かしさを感じました。
鈴木:そうですね。私も昔のアニメのEDで聴いたことがある曲調だなと思いました。
――でも随所に愛奈さんのこぶし回しのニュアンスが入ることで平坦ではなく、更にエモーショナルさも。
鈴木:音程を伸ばす箇所が多いんですけど、ただ伸ばすだけでは足りないし、温かさも感じられないなと思って。抑揚を付けて、ビブラート的な歌い方をすることを意識しました。
――レコーディングで意識された点はありますか?
鈴木:「何ができるだろう?」から始まるDメロは自問自答みたいな感じがいいのか、強い気持ちが見える感じがいいのか、何パターンも歌いました。結局、最初で問いかけつつ、最後は「私きっと明かりになる」と優しさと決意に、という流れを作るところが大変でした。
――お気に入りのフレーズを挙げるとすれば?
鈴木:「おひさま」という言葉が使われているのは珍しいなと。あと「愛」もたくさん散りばめられていて。あと全体的に隣りで寄り添って、支えてくれる感じがいいんですよね。
――確かに2Aの「君が隣にいるといつも心温かい」など近くにいる距離感ですよね。そのフレーズ後の「ストウブ」という表記にも目が止まりました。
鈴木:サウンドだけではなく、歌詞の部分部分でも懐かしさを感じますよね。誰にでも共感できる歌詞ですが、昭和歌謡に慣れ親しんだ世代の方にも「あれ? すごく懐かしくて心地いいな」と思ってもらえるかも。
――間奏が長めなのも歌謡曲っぽいなと思いましたが、ライブで歌う時はあの時間をどうつなぐのかなと?
鈴木:お客さんの近くを、手を振りながら練り歩きたいなと。そしてDメロでセンターに戻って、大サビの「sunlight」でスポットが当たるのかなと頭の中でシミュレーションしています(笑)。もし皆さんがカラオケなどで歌っていただけるのならば、温かい気持ちで、愛を持って、にこやかに歌っていただけたら。
――「やさしさの名前」のMVはどんなイメージで撮影されたのでしょうか?
鈴木:温かさや等身大の私というテーマで、草原でさわやかな風と太陽の光を浴びながら、ドローンも使って、ミュージカル映画の『サウンド・オブ・ミュージック』みたいな映像を撮影する予定でした。でも当日、雨や風が強くて、霧まで出てきて。むしろ神秘的な雰囲気になって、ファンタジー好きの私としては「結界にいるみたいでカッコイイじゃん!」って(笑)。と言いつつ、風雨で髪もぐちゃぐちゃになり、ドローンも雨が降ったら飛ばせず、2回が限度という状態で何とか草原での撮影を終えました。
次はハウススタジオに移動して、部屋着姿でくつろぐ私を彼氏目線で撮影して頂いて。読書をしている私にカメラが近寄って、「ちょっと何、勝手に見てんの!」と恥ずかしがってみたり。そういう撮影は慣れていない私ですが、頑張っていちゃいちゃ感を出してみました(笑)。ちなみにジャケットはすごく晴れた日に撮影できて、楽曲やジャケットなど全体で温かさがあふれる1枚になっているので、愛や温もりを感じていただけたらうれしいです。