VTuberのアイムソラさんが声優の魅力に迫る番組『Sora’s Senpai Club』が好評配信中! 気になるプロデューサー&”中の人”の倉増ひろとさんへ独占インタビュー!
バーチャルYouTuberのアイムソラさんが、声優や2.5次元俳優、アーティストの魅力を深く掘り下げ、その魅力を全世界に伝えようというコンセプトのトークバラエティー番組『Sora’s Senpai Club』が話題沸騰中!
番組はYouTubeで英語字幕を付け配信。更に、8月からは中国語字幕版をbilibiliにて配信開始しており、全世界から視聴できるようになっています。6月21日にスタートしたばかりで、ここまで加藤和樹さん、小野賢章さん、KENNさんをゲストに迎え、現在は神尾晋一郎さんの回が配信中となっています。
アイムソラさんのキャラクターデザインは『B-PROJECT』や『宝石商リチャード氏の謎鑑定シリーズ』でおなじみの雪広うたこさん。歌もエイベックス制作で2曲が披露され、8月10日からはオリジナルグッズがアニメイトの通販および一部店舗で発売されています。
そんな注目のアイムソラプロジェクトを手掛けているのがサイバードの海外事業部部長・倉増ひろとさん。実はアイムソラと魂と声も共有し、昨年は海外イベントでソラとデュエットで歌ったことも!? ブレイク寸前のアイムソラのプロジェクトについて語っていただきました。
海外のアニメ・声優ファンの熱と立ち塞がる壁を超えて、魅力を伝えたい一心で立ち上げたプロジェクト
――「アイムソラプロジェクト」を立ち上げた経緯を教えてください。
倉増ひろとさん(以下、倉増):2019年6月20日にプロジェクトがスタートし、Sora's Senpai Clubの番組は今年の6月21日に開始したばかりです。アイムソラのプロジェクト自体は、実は、構想は2017年末くらいからあり、最初はもっと軽い番組を作るイメージだったのですが、その頃からキズナアイちゃんをはじめとするVTuberブームがあり、日本特有のキャラクターを使った世界に向けた番組を作りたいなと。そもそもの発端は、自分が「イケメンシリーズ」(サイバード発の恋愛ゲーム)などを海外展開し、ここ数年何度も海外に行ってると、改めて日本と海外では市場がまったく違うことに気付いて。
日本の市場では、アニメやゲームといったコンテンツの周りに声優さん人気やイベント、雑誌、グッズ、舞台など、様々なメディアミックスコンテンツがありますが、海外ではグッズなどを買える場所が限られているし、アニメ・声優誌もほとんどないし、公式イベントも日本のように開催されません。ネットがあると言っても、言語の壁もあり依然として海外のお客さんにとっては高い壁が存在するわけです。海外事業をするにあたって、そういう部分も、誰かがやるのを待つのではなく、率先して自分たちで埋めていかないと変わっていかないんじゃないかと。
では何ができるかなと考えた時、作品だけではなく、作品に関わる声優さんや2.5次元の俳優さん、アーティストを「もっと知りたい」と思っている人が多いことに気づき、そんな人たちの魅力をもっと届けたいなと思いました。例えば、声優さんはもちろん人気ですが、海外ではやはり「知る手段」がほとんどない状態なので、「好きなキャラの声を当ててる人」ということは知っていても「どんな人かあまり知らない」という人がまだまだたくさんいます。
自分は日本語が理解できて日本で買い物ができるので、そういった方々の載った雑誌や書籍を読んだり、テレビを見て知れているので、単純に「この素晴らしい人達をもっと知ってほしい!」と思いまして。そして、番組は海外番組のようにフランクで楽しい雰囲気にしたく、MC役については、マリオや初音ミクをはじめ、キャラクター文化もジャパンカルチャーの一端を担っているし、世界進出を考えるならばたくさんの人に愛されるキャラクターを立てようということで、VTuberにしようと考えました。
――倉増さんご自身が、いわゆる中の人をやられていますが、元々、人前でしゃべったり、パフォーマンスされていたのですか?
倉増:よく「嘘でしょ(笑)」と言われるのですが、僕は元々人前で喋るのはすごく苦手で、それこそソラの第一話みたいに「緊張で脇汗ダラダラ!」レベルの人間でしたが…「イケメンシリーズ」の国内外のイベントではコスプレをして人前に出たり、そこでステージに立って話したり、海外では時には歌ったりすることで、割と度胸がついたというか。とは言いつつも、番組MCもゲストを迎えてのトークもほぼ未経験です!毎回、収録日は「緊張で歯が痛い!」と連呼してます(笑)。
――『Sora’s Senpai Club』のソラは変にプロっぽく振る舞わず、謙虚で一生懸命なのが共感を持てるんですけれど、今、お話をうかがっていると倉増さんはソラそのものだなと。
倉増:自分の一部というか、魂を共有している存在ですね。でも、ひとたびソラが動き始めると、それはソラであって僕ではないので異なる部分もあり、何にでも興味を持ち、好奇心旺盛で、「あれも知りたい」「これも聞きたい」という気持ちのままにどんどんおしゃべりしてくれるんです(笑)。彼の永遠にテンション高めで喋っていられるスキルは…すごいなと思います(笑)。
――ゲストの方々も他の番組やイベントでは見せない素顔やお話をしてくれるのもソラの人柄もあると思います。
倉増:それをソラに言うと、「おれの才能!」とか喜びそうです(笑)ただ、番組を見ている方はご存じだと思いますが、ソラは大体緊張しています。特にゲストを迎えた1本目は(笑)。番組の台本には、進行的なことしか書いていなくて、基本的にはその場で起きるトークによって、ゲストさんの良さを掘り下げています。ソラ自身、ゲストの皆さんをすごく好きで、彼らの作品も触れている「オタク」なので、視聴者の皆さんと似たような目線でのお話が出来ているのかなと思います。
また今までお迎えした加藤和樹さん、小野賢章さん、KENNさん、神尾晋一郎さんは、皆さんプロ意識が高い方ばかりなので、最初は構えてしまうんですけど、気を遣ってくださって、おしゃべりしやすい雰囲気や距離感で接してくださるので、ソラもどんどんテンションが上がっていくし、本当にありがたいです。