浪川大輔さんがプロデュースに関わる&出演の朗読館『池袋ナイトアウルテールズ』が生配信公演決定!下野紘さん、岡本信彦さん、花江夏樹さん、斉藤壮馬さん、松岡禎丞さんが出演する舞台の見どころを浪川さんが紹介|インタビュー
声優の力が試される朗読イベントだからガチンコのキャスティングに
――ナイトアウルに夜な夜な、池袋にまつわる怖い話や奇怪な話をするためにやってくるというの設定ですが、妖怪など突拍子もない話ではなく、どこかにありそうで、リアリティがあるところがゾクっとさせるポイントですね。
浪川:配信だけでも挑戦なのに、いきなりファンタジーにするのも大変なので(笑)。技術的には可能だけど演出や効果など失敗した時に、配信は生の舞台公演よりも失敗感が強く見えてしまうし。そういう意味でも今回はシンプルで、声優の力が試される朗読イベントなので実力者を集めました。遊びや挑戦はなく、ガチンコのキャスティングです。
――確かに下野紘さん、岡本信彦さん、花江夏樹さん、斉藤壮馬さん、松岡禎丞さんなど豪華かつ実力のある声優がそろいました。
浪川:みんな、仲がいい声優さんたちで、「おもしろいことをやる時は力を貸してね」とは昔から言っていて。そして事務所を通してオファーしたらみんな、快く引き受けてくれて。「頑張って作るからよろしくね」とお礼も言いました。
正直、これだけの脚本の分量を読み聞かせて、魅せるのはハードルが高いなと思っていたので、僕が信頼する人たちが参加してくれてホッとしています。岡本君に脚本を見せたら「ヤバい! これは上級者キャラだ」って言ってました。「上級者キャラってどういうこと?」って尋ねたら「これを聞かせるのはめっちゃ難しいですよ」と言いながらリハーサル場を去っていきました(笑)。
壮馬君は楽しそうにリハーサルをやってました。松岡君は自分のお芝居の狙いどころのビジョンがちゃんとあって、そこをうまくやりたいと熱く言ってくれました。リハーサルをしてみて「みんな、さすがだな」と思いつつ、岡本君だけバタバタしてました(笑)。その他のメンバーはまだリハーサル前なのですが、楽しんでくれるといいなと思っています。
稽古場もソーシャルディスタンスで厳重な警戒の元。新時代のリハーサル?
――浪川さんは、声優のお仕事だけでなく、映画を監督されたり、舞台公演も数多く手掛けられているので、「浪川さんが作るものならおもしろいものになるはず」という安心と信頼があるからでしょうね。
浪川:だから怖いんです! 出演してくれるみんなは力がある人たちなので、1をいえば5、6に、2をいえば10にしてくれるから逆にプレッシャーで。こっちが言ったことにも笑顔でやってくれるけど、ちゃんとやらなきゃと背筋が伸びる気持ちで、裏切らないように真剣に取り組んでいます。
――この取材は公演1週間前ですが稽古は今、どんな状況ですか?
浪川:ソーシャルディスタンスを守らないといけないので最少人数ですね、「これで本当にできるのかな?」と心配になるくらい(笑)。食べ物も持ち込めないし、持ち込めるのは飲み物くらい。それも各自専用のボトルで。スタッフはみんな、フェイスガードを付けていて、まるで武装地帯に来たんじゃないかと思うくらい(笑)。僕ら役者陣は、フェイスガードはしていないけど、マスクをしてやっています。
配信だし、朗読なので手をつないだり、身体的な接触はないのは救われている部分はありますけど。