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「AD-LIVE 2020」SCRAPきださおりインタビュー

「AD-LIVE 2020」の制作裏側と鈴村健一総合プロデューサーの貪欲な姿勢をSCRAPきださおりさんが語る―手強いキャストは○○さんと△△さん!?|インタビュー

鈴村健一さんが総合プロデューサーを務める即興劇プロジェクト「AD-LIVE」が、開幕目前!

今年は、体験型謎解きエンタテインメントを企画制作するSCRAPとコラボレーション。出演者たちが舞台上で物語を進行しながら豪華客船からの“脱出”を図るという公演になるそうです。

そこで、SCRAPのきださおりさんにインタビューし、「AD-LIVE 2020」の成り立ちや謎解きについて聞いてみました。

謎から新たなドラマが生まれる可能性が

――まずは、「AD-LIVE 2020」に参加することになった経緯から教えてください。

きださおりさん(以下、きだ):総合プロデューサーの鈴村さんからお話をいただいたのがはじまりです。私がリアル脱出ゲームを作りつつ、参加型演劇やイマーシブ(没入)シアターを作っているのもあり、最初は「ブレストがてらお話をしてみませんか?」といった感じでした。

――「AD-LIVE」を知ったのもそのタイミングですか?

きだ:そうですね。声優さんや役者さんが好きな友人から話を聞いたことがあったので、「AD-LIVE」というプロジェクトの存在は知っていて。今回、組ませていただくことになりパッケージで昨年開催された「AD-LIVE ZERO」を観ました。

この年の公演は、10年間積み上げてきた歴史を一旦ゼロに戻すというコンセプトなんですよね。

キャラ設定や世界観などをすべてくじで決めているのを知り、これって相当能力がないとリアルタイムに構築されていく物語に対応できないよなと思いながら観ていました。

――物語をその場で作り上げている感覚もありました。

きだ:キャストさんがくじ引きで与えられた設定にさらに肉付けしているからこそ出るようなドラマチックなセリフも飛び出していました。

また「AD-LIVE」の仕組み自体も面白いなと思いました。リアルタイム性しかなく、演出ほかスタッフ陣も物語に沿って対応している感じも印象的でした。

――きださんは、ツイッターで「AD-LIVEとリアル脱出ゲームは相性がいい」という趣旨の投稿をされていましたが、具体的にどういったところが相性がいいのでしょう?

きだ:私たちがやっているリアル脱出ゲームも、次に何が起こるかわからない世界前提なんです。そのなかで、チームで参加したお客さんたちはメンバーの今まで知らなかった一面を発見し、ときに関係性まで変わっていく。

そういった一連を「AD-LIVE」はお客さんの前でやっているのだなと思ったときに、似ているなと思いました。

例えば、コラボするのが「AD-LIVE」ではなくセリフの決まっている舞台だったとしたら、想定外のスピードで謎が解けたり、何か予期せぬ出来事があった際にお芝居が崩れてしまいます。

だけど、「AD-LIVE」の場合は自身が考えてきた役を演じているキャストさんたちがどうやったらこの状況を乗り切れるのか動くことでひとつのドラマになる。謎が複数あれば、それを偶発的にたくさん作れるんですよね。

――本来であれば、演劇の世界と交わりにくいけれど、即興劇の「AD-LIVE」の中になら自然と溶け込みますね。しかも、新たなドラマが生まれる可能性も秘めている。

きだ:キャストさんがどう謎に対応するのか、さらに演劇としてのドラマをどう展開するのかいろんな意味で先が読めないからこそ、相性がいいと感じました。

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