子安武人×子安光樹の親子声優対談!「令和に平成、昭和のお芝居も見せられる声優を目指す」
「二世だから」「親の七光りだから」と言われるうちは未熟
――ありがとうございます。改めて『武人・光樹のKOYASU RADIO』のお話をお聞かせ下さい。この番組を通じて、新しい子安武人原案作品が誕生するのではないか?と、期待されているリスナーの方も多いと思います。そのような計画はあったりするのでしょうか。
武人:ええ。計画はあります。僕にとっては幸いにも菊池さんという強い味方がいて、彼の力も借りつつ、自分の原案や原作という形でこの番組を通じて作品を作っていければと思います。その過程を通じて、光樹と一緒にやれればより良いなと。
――これはすごく楽しみな展開ですね。
武人:ふふ。今回は僕が脚本も書いているので。今まではずっと原案で、世界観などを伝えることはあっても脚本は他の方にお任せしていましたが、今回は自分が全部書いて新しいことをやっていきます。
うん。自分で書くのは初めての挑戦として、皆さんに提示できるものなのかなと。上手い下手はともかくとして、僕が全部脚本書いて物語としてお見せするということに挑戦します。
――学生時代に書かれていた小説(とっても家出人)以来になるのでしょうか。
武人:僕ね、本当に...書ききったこともないんです(笑)。才能もあるわけじゃないと思いますけど、今回はちょっと頑張ろうかなと。
――事務所の社長である武人さんがこういう準備をしている事に対して、光樹さんとしてはどんな意気込みを持っていらっしゃいますか?
光樹:覚悟は事務所に入った時点で十分に決めていますが、こうした展開に対して...嬉しい気持ちがある反面、やっぱり恐縮したりプレッシャーはあります。
ラジオの中でもお話した通り怖い夢を見たり、枕を濡らしたりしたこともあって。ラジオも毎回慣れてきたかな?という話をしてますが、実際は全然緊張しています。でも、始まったりするとすっと集中できて、なんだか落ち着く感じが出てきたり。
自分に対してプラスなことを言い重ねて、少しでも期待に答えられるように、期待以上のものを出せるように、日々の練習や発表の場でも出し切っているつもりです。
――番組内で光樹さんが「声優を極めると決めた」というお話をしていましたが、それってどういう思いを込めた発言だったのかも聞かせていただけますか
光樹:自分でもびっくりするくらい大きく出ましたよね(笑)。自分の大目標で言えば、僕は最初に「父親を超える」と言っていました。これもすごいアバウトで、何を持って超えるのかという話ですけど。なんていえばいいんだろうな...。
「父を超える」と言っていたのはすごく未熟で、漠然とした目標に向かっているだけだったなと。出演本数で競うのかとか、メジャーなアニメやゲームに出れば超えたことになるのかとか。それを全部実現できたら目標達成なのか、とかいろいろ考えた結果、その目標が誤りだったと気づけたのが最近で。
僕はその人にあった成長の仕方やお芝居があると思っていて、僕は僕として、声優・子安光樹として目指さないといけないものは、子安武人のゴールとは違うのかなと気づけたのが自分の進歩なのかなと。
音響さんやミキサーさん、こうして取材してくれるスタッフさんたちと協力して、最大限の魅力を引き出せることが、自分の中で極めることなのかなって今は思ってます。
武人:おぉ!うまく着地した(笑)。まあ、自分の立場から言わせてもらうのであれば、まずは声優としてご飯を食べていけるようになることが最低限の目標かな。
これはすごく大変なことだと思います。声優をしながらアルバイトやっている人もいますし、安定して生活できるようになるようにしないと。職業として声優を選んだ以上は、お金を稼いで日々生活できるようになるというのがまず目指さなくちゃいけないところですね。
「遊びでやっているのなら辞めてしまえ」となりますが、職業としてやっている以上はね。光樹はずっと僕の息子ですけれども、自分で生活し、家庭を持つようになるという未来があるのなら、まずはそこをなんとかやってほしい。その為には立場を確立させていかなくちゃいけないということですよね。
――ありがとうございます。最後にアニメイトタイムズへお二人からぜひメッセージをお願いします。
武人:『武人・光樹のKOYASU RADIO』は菊池さんの「こんなの面白いだろう?」というところから始まり、「きっと面白いだろうな」と思いながらやっています。
何が一番面白いって、仲良く自分の息子と仕事をしているという姿を見せられるのが、実はそんなに多くない業界じゃないですか。和気あいあいと普通にラジオで喋って、それが仕事として成り立つということをしている人たちはそんなに多くないのかなと。
いろんな家族があって、いろんな親子がいるけど「こういう親子もいるんだな」、「こういう親子ちょっと憧れるな。ほんわかしていて良いなあ」というのも皆さんに知っていただき、聞いてよろこんでもらえたらいいですね。
すごく生っぽいというか、この為に何も作ってないそのままをお届けしているので、「素直にこういう人たちなんだな」と思っていただけると嬉しいです。
この辺りは番組が続いていく限り変わらず、親子関係が険悪なムードになったら番組の空気も険悪な感じのまま進んでいくことになるんだろうなと思っているので(笑)。私生活で喧嘩すると大変なことになっちゃうので、そうならないようにしたいと思います。
光樹:自分自身、名前や二世であることを隠さずにデビューしたことから覚悟していた部分があって、聞いて下さっている皆さんに「二世だから」、「親の七光りだから」と言われるうちは未熟だと思っています。
そこは早く脱却したいところですが、それは当然の反応だと思うので、まずは二世だからこそできることをやりたいと考えています。その中の1つがこの『武人・光樹のKOYASU RADIO』です。
また、平成生まれの自分が、令和の時代に昭和のお芝居も見せられると面白い声優になるかなと思っています。
ベテランの方々って本当に濃い、音だけで聞いてもいろんなことが入ってくるような濃いお芝居をしていて、それを間近に聞いているからこそ、そういった部分を表現できることが自分が二世声優として目指したい役者像です。
そういう片鱗をラジオ番組などでも出していければと思っています!...大丈夫?堅い?
武人:いやいや、いいんじゃないですか(笑)。
――ありがとうございました!
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[取材・構成 川野優希 / 文 大城達矢 / 写真 相澤宏諒]