2020年10月前半の総括(手紙)|青山吉能『みずいろPlace』#9
“元気ですか構文”の由来
このようにわたしは届け届けと願いながら、日々お仕事を通して皆様に言葉や命をお届けしているのですが、そんなわたしも、皆さんから届けられるものがあります。
そうです。「手紙」です。
これは皆様に共通するものかわからないのですが、幼稚園〜中学生の間に「おてがみ」って流行りませんでしたか?年賀状や暑中見舞いなども、広くいうとおてがみ文化に当てはまりますね。わたしの周りではそれはそれはもう大流行していました。
兄弟で届いた年賀状の枚数を競ったり…(次女が圧勝)、文房具店にかわいいレターセットが入荷されてたら、それだけで「誰かに手紙書こう!」という思考になったり。
高校生になった頃は、好きなアーティストさんにファンレターをよく書いていました。遠征中の新幹線の中で、揺れる車内、文字はガッタガタになりながらそれでも書きたくて。おかげで当時の私のペンケースには常に修正テープが一軍入りしていました。
だから今でも、ルーズリーフだったり、書き殴りだったりのお手紙を見ると、不思議と共感してしまいます。
授業中に思い立って、でも先生にバレないようにこそっと書いているのかなあとか、昼公演と夜公演のわずかな時間で昼公演の感想をどうしても伝えたかったのかなあとか、そのそれぞれの持つ感情の高ぶりを想像して、ふふふと笑顔をもらっています。
実はわたしの元気ですか構文も、そんな幼少期のおてがみ文化からきています。
皆さんからいただいたお手紙にお返事を書くことはできないけれど、どうかなにかお返しできないかなあという私のささやかな気持ちから、ブログの文頭にそう書くようになりました。
思えばデビューして初めてのソロイベントでも、直筆のお手紙を皆さんにお渡ししましたね…。(5歳のよぴぴを添えて…)
わたしは寒色の便箋に入ったものをいただくことが多くて、その中でもペンギンや白クマをモチーフにされているもの、空・海…、まず便箋からいつも温かな気持ちになります。
あとそこにたまに混じっているくまモンブラック。めっちゃ目立つ。わたしは誰よりも「青山吉能さんへ」のプロなので、最近は便箋に書かれた「青山吉…」を見ただけでどなたからいただいた手紙なのか分かるようになりました。そのくらい送ってくださっている方がいるということです。嬉しいです。