角川ビーンズ文庫・ビーズログ文庫新人賞&周年フェア開催を記念して、作家14名のインタビューをお届け【第5弾】
『今宵、ロレンツィ家で甘美なる忠誠を 恋のはじまりは銃声から』/ 深見アキ先生
◆孤独な少女と美しきマフィアの危険な初恋!
著者:深見アキ イラスト:冬臣
あらすじ
伝説の《黄金瞳》を持つ少女リタは人買いに捕まり闇市で競売にかけられてしまう。過去のトラウマで声を失い絶望するリタを競り落としたのはマフィアのボス、アルバートだった。
「きみは僕の花嫁になってもらう」
甘い囁きに従うリタだったが、彼が笑顔で人に銃を向ける冷酷な一面を知ってしまう! 危険なマフィアに迎えられたリタの運命は――!?
深見アキ先生メールインタビュー!
––先生の印象に残っているエピソードを理由とあわせて教えてください。
ストーリー終盤、主人公のリタが“鏡に映る自分を見つめる”というワンシーンです。リタの内面の変化は、改稿によって特に深めた部分ですので思い入れが強いです。
––上記でお答え頂いたエピソードを執筆する際に意識・工夫した点はありますか。
この場面で、具体的にリタがどんな顔をしているかはあえて描写していません。
ぐっと大人っぽく、マフィアの女らしい顔つきになっているところを想像して頂けるように、このシーンに至るまでの気持ちの積み重ねを丁寧に書くことを意識しました。
––先生が影響を受けた小説・漫画作品、またはバイブルとなる作品はありますか。
恩田陸先生の「麦の海に沈む果実」は何度も読み返しています。ちょっと影のあるヒロインと、彼女を取り巻く複雑な生い立ちの学友たちが魅力的で、世界観に引き込まれます。
それから、谷瑞恵先生の「伯爵と妖精」シリーズ。終盤は一冊読み終わるごとにぼろぼろ泣いていました。大好きな少女小説です。
––新人賞を受賞したことで先生の中でお気持ちや意識に変化はありましたか。
かなりありました。私は家族にも友人にも小説を書いていることを明かしてこなかったので、編集部の皆様から頂けた率直なご意見やご指摘が本当に嬉しかったです。
もっともっと勉強して面白い話を作りたい、そしてそれを読者の方に届けられるようになりたいと思うようになりました。
––アニメイトのお客様に一言お願いいたします。
フェア期間中にお買い求めいただくと、なんと書き下ろしSSが読める小冊子が付いてきます! とってもお得です! よろしければ、ぜひこの機会にお手に取ってくださると嬉しいです。