LiSA『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』主題歌シングル「炎」&5thアルバム『LEO-NiNE』リリース記念ロングインタビュー後編｜10月になった今だからこそ皆さんに届けられるアルバムに

TVアニメ『鬼滅の刃』主題歌「紅蓮華」が大ヒットやテレビ朝日『アニソン総選挙』第2位、『NHK紅白歌合戦』出場など、アニソン界に留まらず、注目を集める存在となったLiSAさんが10月14日にNEWシングル&アルバムを同時発売！

シングル「炎」は、10月16日から公開される『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌。5枚目のアルバム『LEO-NiNE』は約3年半ぶりのオリジナルフルアルバムで、「紅蓮華」のほか、『ソードアート・オンラインアリシゼーション』シリーズのテーマ曲「ADAMAS」、「unlasting」など13曲収録！

入魂のシングルとアルバムが完成したLiSAさんにロングインタビュー！　約1万5千字に及ぶ内容を前後編に分けてお送りしています。後編の今回は、前編に引き続きシングル「炎」のカップリング、アルバム『LEO-NiNE』の収録全曲紹介をしていただきました。

□インタビュー前編：挫折を経験した人に刺さる劇場版、「炎」も進んでいく覚悟をした人のテーマソングに
　

ダーク&ハードなサウンドで恋愛の苦しさを歌った「ロストロマンス」

――まずは、ニューシングル「炎」に収録されるカップリング曲のお話から。3タイプのシングルすべてに収録される「ロストロマンス」はダークでハードなロックナンバーで、歌詞も「長く傍にいすぎたかな」や「きれいな思い出のままで」といいながら「愛しそうに誰かをその声で呼ばないで」とあきらめきれずに苦悩する様子がせつなくて。どうしてこのような曲をカップリングに入れたのでしょうか？

LiSA：「紅蓮華」の印象を抱いた上で「炎」を聴いて下さる方もたくさんいると思いますが、劇場版を見た流れで聴いてくださる方には入りやすいと思うけど、曲単体で聴かれる方がこのシングルに求める、もう1つのものはダークでエッジが効いた部分なのかなと思ったんです。

また作・編曲してくださったSHOさん(MY FIRST STORY)には以前、「罪人」という曲を作っていただいた時、制作作業が楽しくて、まだSHOさんと作れる楽曲があると思ったし、『鬼滅の刃』が好きでこのシングルを買ってくださった方にもSHOさんと作る楽曲は楽しんでもらえるかなと。

――ラスサビも6行の歌詞には苦しさや愛おしさ、いろいろな感情がボーカルで表現されていて、LiSAさんの魅力や表現力を改めて感じました。この曲のレコーディングで意識されたことはありますか？

LiSA：「紅蓮華」の時からですが、言葉を伝えることをとても意識するようになりました。歌詞を直接耳で聴いても内容が理解してもらえたことが嬉しくて。だからこの曲でも聴いて、歌えるようにわかりやすくということはいつも心がけています。

――お気に入りのフレーズや聴きどころは？

LiSA：この曲のコーラスワークが好きで、特に2Aの「知らない甘い香り」で男性の声が入っているのが好きです。あとDメロ前のシンセのフレーズに私の声もユニゾンで入れていて、不穏な音作りもすごく好きです。

R&Bとヒップホップのおもしろさを実感できた「Leopardess」

――初回生産限定盤と通常盤に収録される「Leopardess」は、ヒップホップとクラブ系がミックスしたおしゃれでカッコいい曲で、歌詞も「噂にたがわぬSexy まばたきだけでRock on」など艶やかでしなやかですね。

LiSA：Hi-yunk(BACK-ON)さんに作・編曲していただいた曲で、「女豹」らしさを私なりに表現してみました。Hi-yunkさんにはラップパートにも参加してもらいましたが、完成した曲を聴いてみたらいろいろな声が入っていて、ロックにはないトラックの作り方なので、R&Bやヒップホップのおもしろさを実感しました。

――歌詞の7～8割は英語で、サビの「Want you,want you」の繰り返しフレーズもキャッチーだなと。

LiSA：よく考えてみてください。いつもシングル全体としてはかなりカオスで、「この人のジャンルは何？」と思う人もきっと多いはずです(笑)。でもカッコいいし、聴いているうちに結構クセになると思いますよ。
　