音楽
斉藤朱夏『SUNFLOWER』インタビュー┃2ndミニアルバムは太陽のように眩しい一枚に

「なにより距離を大切にしてる自分だからこそ、みんなと離れてしまったことが寂しかった」 ひまわりの笑顔が咲くまでの葛藤とホンネ/斉藤朱夏2ndミニアルバム『SUNFLOWER』ロングインタビュー

昨年8月のソロデビュー以降、ホップ、ステップ、ジャンプ──と言わんばかりに、アーティストとして躍進してきた斉藤朱夏。ステージでパフォーマンスすることが生きがいと語り、たとえ転びそうになっても靴ひもを結びなおしては立ち上がり、天真爛漫な笑顔で駆け抜けてきた。

だからこそ、春のZepp東名阪ツアーが中止になったときの落胆は察するに余りある。実際今回のインタビューで、一時は「どうやって生きていけばいんだろう」とすら思ったと吐露している。

そんな紆余曲折を経て、11月11日に発売する待望の2ndミニアルバム『SUNFLOWER』は“太陽のように眩しい一枚に”なった。ジャケット写真のひまわりのような明るい笑顔を見せるようになるまでの、その思いを包み隠さず教えてくれた。

「家でひとりで涙することもあって、歌っていても目の前が暗かった」

──眩しくて、それでいて優しいミニアルバムが完成しましたね。待ってました。

斉藤朱夏さん(以下、斉藤):ありがとうございます!

──まず作品にたどり着くまでのお気持ちを教えてください。外出自粛期間中は、どのような心境で過ごされていたのでしょうか。

斉藤:コロナの影響でいろいろなものがストップしてしまって、私自身の好きなライブも中止になってしまって「はぁ。なんかやだな~」って思うこともたくさんありました。でも自粛期間のおかげで自分の心と体を見つめなおす時間が増えて。

自分自身とどう向き合っていくべきなのか、どうやって歌を届けにいくべきなのかとか、すごく考えることができた期間になりました。そういう意味では有意義ではありましたけど、やっぱりとても悔しくて、この気持ちをどうすればいいんだろうって思うこともありました。

──本来なら、朱演2020・東名阪、春のZeppツアー『手つかずの明日』を開催する予定でしたもんね。

斉藤:そうなんです。すごく楽しみにしていた東名阪のZeppツアーが最終的に中止になってしまって。「くやしい!」という気持ちが全面的にありました。

人生でこんなに落ち込むことってあるんだってくらい落ち込んで。「なんでこんなことになったんだろう」って家でひとり涙することもありました。歌っていても目の前が暗くて。歌っているときって心もつながっているので、部屋でひとりで歌っていても、負のオーラがのっかっているのが自分でも分かってしまうんですよね(苦笑)。

──アーティストの皆さんそうだとは思うんですが、朱夏さんは特に感情が声に乗りやすいタイプですよね。ライブは「楽しい!」って気持ちが声に乗っていて。

斉藤:そうなんです。だから自分で聴いていても負のオーラに満ち溢れていて、「こんなんじゃダメだな!」って。落ち込んでいても何も変わらないし、こういう状況だからこそできることを私なりに考えてやってみようって思ったんです。

その気持ちを歌にしたいなと思ってメモを書いてみたり、SNS上での発信が中心になっていったので、そこでどうやって元気づけられるかなって考えたり。私は表に出ている人間だからこそ、みんなが沈んでいる時、ひとつでもいいから……明日も頑張れるような言葉を届けられたらいいなって。

それでSNSを1日1回は更新するようにしました。普段の生活だとなかなか更新ができなくなってしまったりするんです。正直、日常ツイートして何になるんだろう?って思っちゃうんですよ(笑)。「みんな喜ぶのかな?」って。それで下書きめっちゃたまっちゃう(笑)。

──(笑)。何気ない日常ツイート、みんな喜ぶと思いますよ。

斉藤:ほんっとうに他愛もない日常だから、いいのかなって。でも、それでみんながほっこりとした気持ちになってくれたらいいなと思って躊躇なくツイートするようになったんです。最近も「おなかすいたな」と思ったときに「おなかすいた」ってつぶやきました(笑)。

少しでも自分の気持ちを発信してみんなと共有できたら、遠かった距離感が近くなるんじゃないかなって。なにより距離を大切にしてる自分だからこそ、みんなと離れてしまったことがすごく寂しかったんです。言葉では「会いたいね」って言うんですけど、実際にいつ会えるかなんて分からない。分からないからこそ、明確でない言葉を言うのはやめようと思って。

今までも(言葉には)気を付けていたつもりでしたけど、より気を付けつつ、斉藤朱夏という人間らしさを見せられたらいいなって思っています。

──朱夏さん自身が分析された、斉藤朱夏の人間らしさってどんなところだと思います?

斉藤:うーん。やっぱり、みんなが知ってる斉藤朱夏って元気で明るくて、ポジティブで……って感じの人間だと思うんです。

──まさに今回のジャケ写のような明るさですよね。

斉藤:そうです。このジャケ写も本質ではあるんですけど、もっと私らしさを見せることができたら斉藤朱夏って人間が見えてくるんじゃないかなって。今回は、みんなが思っている明るい斉藤朱夏もいるけど、デビューミニアルバムの『くつひも』のような弱さのある私もいる。そういう作品にしたいなと思っていました。

──ではそれが『SUNFLOWER』のテーマに?

斉藤:そうですね。それと、今回の2ndミニアルバムはこういう状況になってしまったからこそ完成したものなので、みんなと会うときに一緒に騒げるような楽曲をいっぱいためておきたいなって思っていました。とてもバラエティ豊かな6曲になっています。

 

 

──次に会ったときは騒ごう!って約束の歌ですね。

斉藤:そうですね。それまで一人ひとりが体調に気を付けてほしいなって。というか、唐突ですけど、「やっぱり手洗いうがいは大事!」ってこの期間に誰しもが思ったと思うんですよ!(笑)

──(笑)。そうですね、日本中の誰もが。

斉藤:こういう仕事をしているので、私自身、体調には人一倍気をつかっているんです。でも、今年は一回も体調を崩してなくて。毎日してる手洗いうがいって本当に大事なんだなぁって改めて思ったんです。手洗いうがいがより習慣化されて、元気な状態でいつの日か会えるための楽曲を詰め込みました。

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