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学芸大青春『漂流兄弟』シーズン2配信開始記念!キャストインタビュー

学芸大青春 主演3Dドラマ『漂流兄弟』シーズン2配信開始記念キャストインタビュー|自然すぎる演技の秘密は共同生活にあった

4人のマネージャーによる「仲川蓮特集」に!?

――皆さんからの評価が高かった仲川さんは、どのように演技練習をしていきましたか?

仲川:声質的に天使が高い、悪魔が低いという風にやっているんですけど、最初に天使と悪魔の声を作ったときは、その逆パターンとかも試しました。いろいろ試した結果が今のものになっています。

映像を撮影している時も喋って演技していて、その映像に合わせて改めて後から声を吹き込んでいくんですけど、第1話の時は演技が早口になってしまってアフレコが大変でした。なので、第2話以降は喋るスピードとかも気を付けながら演じるようになりましたね。

――動きの時点でアフレコのことも見据えて演技しているんですね。シーズン2のスタートに合わせて、改めてシーズン1を観返す方、あるいは最近ファンになった方も多いと思います。そこで、シーズン1を観るならここに注目してほしい、という点をぜひ教えてください。

星野:第5話のレンの幽霊船のシーンが好きです。マサ兄の「パペット外して普通にしろ!」という言葉に対して、「僕の普通を勝手に決めるな」って返すんですよ。すごく深いなって。

人それぞれ価値観や当たり前って違うよな、というのが顕著に出たお話だと思って。全体的にはポップな感じの作品に仕上がってますけど、内容はけっこう深いな、と思いました。観た人が「そうだよな、普通って人それぞれだよな」と改めて認識できるお話になっているんじゃないかな、と思います。

――第5話は見どころが多いですよね。

星野:多いですね! あとはこれもレンの話になっちゃうんですけど……

――本当に好きですね。

南:愛が深い(笑)。

星野:撮影時に幽霊はもちろんいないじゃないですか。でもそれを感じてるように振る舞うレンに注目してほしいです。

南:そこにいないはずの人と喋ってるからね。

星野:そこにいる、とイメージして、見えないなにかに自分の台詞を届けているので。その距離感というか「今は近いんだな、あっ今度は離れたのかな」というように、繊細な芝居にも注目してもらえると、よりレンの、そして演じている仲川蓮の良さが分かるかな、と思います。

南:ちょっと待って。蓮のマネージャー?

一同:(笑)

星野:違う違う(笑)。その一方で、マサの「普通にしろ!」も、世間の常識を押し付ける感じが出ているというか。

南:真っ当な大人になってほしいと思ってるからね。

星野:そうそう。そのすれ違いも面白くて。

――確かにいいシーンでしたね。演じたおふたりはいかがでしたか?

内田:あのシーンは、作品の中で俺と蓮が初めて対峙した、ちゃんと向き合ったシーンだったんですよね。ヨウと第3話でケンカするシーン、第4話でユウと言い合いするシーンは人と喋っている感覚というか、兄弟ゲンカというイメージがしやすかったんですけど、レンは天使と悪魔も会話してくるから、3人を相手にしているような感覚になってすごく不思議でした。

でも“3人”という意識を強く持てたからこそ、レンの全てと対話しているような感覚がしました。仮にあそこをレンだけ意識して喋っていたら、悪魔の言葉にイラつくことも、天使の言葉に反応することもなかったと思います。ちゃんと悪魔と天使とも喋らせてくれた蓮に感謝ですし、やっぱスゲーな、と思いました。

――3人と会話する意識を持つことで、よりいいシーンになったんですね。ここでも仲川さんがベタ褒めされる、という結果になりましたが。

内田:大丈夫ですか? 「蓮特集」になってません(笑)?

南:いいと思うよ? 蓮と4人のマネージャーみたいになってるけど(笑)。

星野:悔しいー!

――仲川さんから見て、このシーンはいかがでしたか?

仲川:将綺自身がめちゃくちゃ優しいので、カットになった時に「さっきのシーン大丈夫だった?」って声を掛けてくれて。ケンカのシーンで気を遣ってくれるんですよ。

内田:はっはっは。「繊細筋肉」です。

一同:(笑)

仲川:ケガしないように、とかすごい気を付けてくれるので、「もっとガンガン来ていいのにな」と思いながらやってました。

内田:あとはバーチャル空間での撮影ならではの難しさもあって、例えば自分たちがここで本当にパンチしても、映像ではパンチしたように見えなかったりもするんですよね。その調整というか、レンと二人で言い合いをしながら、映像としてもどう見えるかを考えるというか。

南:どうやったらそう見えるだろう、みたいなね。

内田:どうやったらパンチが当たってるように、自分が吹っ飛んでるように見えるだろう? みたいな。このあたりにピアノがあって……とかいろいろ考えるのがすごく神経を使いましたね。

南:頭の中に二人の自分がいるみたいな感じです。役に入り込んでる自分と、映像作りのためにいろいろ気を遣う自分みたいな。

内田:そう。演技はガッとやるけど、映像的にはどうだろう? みたいなね。

仲川:映像としての見え方や細かいところまで篠田監督はこだわってらっしゃるので、そこにも注目してもらいたいです。例えば新聞の記事とかも、ちゃんと文章を読むと面白いことが書いてあったりして。

星野:見た! すごいよね、あれ。

仲川:そういう細かいところまで見てもらえたら、もっと楽しめるんじゃないかな、と思います。

――南さんはいかがですか?

南:この作品で素敵だなって思うところは、日常が詰まってるところですね。もちろんストーリー自体も謎が多くて面白いんですけど、冒頭のケンカとか、ヨウが落ち込むシーンとか、ところどころにあったかいシーンがあるというか。ふと日常と重ねてしまうようなシーンがたくさんあるところが好きですね。

第3話で、恐竜が去った後にユキがヨウを慰めに行くシーンがあるんですけど、そのときのヨウがすごく可愛いというか。普段の「陽介のお悩み相談を聞いてる俺」と重ね合わせていた感覚があって(笑)。すごくほっこりするシーンなので印象に残ってます。

――確かに、いいシーンでしたね。さらに「落ち込んだときは食べなきゃダメだ」と言って食べ過ぎるっていう(笑)。

一同:(笑)

南:可愛いんです。

――普段の距離感と重ね合わせる、ということですが、星野さんはよく南さんに相談されているんですか?

星野:めちゃめちゃしてます。例えば、演技レッスンで「陽介君、ここはもっとこうしたほうがいいね」とダメ出しされた時があって、でも自分的にはやれていたつもりだったので、口では「はい、すみません」と言いながらも内心納得してなくて。モヤモヤしたまま家に帰るなり、「優輝、俺そんなダメだった?」みたいな感じで相談して。

内田:よく聞くヤツ(笑)。

星野:そうすると優輝は、先生が伝えてくれたことをもっと分かりやすく教えてくれて。

南:ちょっと噛み砕いてというかね。

星野:オブラートに包んであったかく、それでいて的確にアドバイスをしてくれるので、よく相談しますね。日常的に。

南:陽介はね。言えば言うほど大成長するタイプの人だもんね。

――お話を聞けば聞くほど、一緒に住んでいるってホントに大事なことなんだなあ、と思わされます。

南:大きいですね。ホントに。特に陽介なんか落ち込んでるとすぐ分かるもんね。俺も人のこと言えないけど。

内田:ホントに! あなたも。ま、俺も人のこと言えないけどね(笑)。

星野:ホントだよ!

内田:帰り道は反省会ですからね。

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