『アイドリッシュセブン』ŹOOĻ 1st Album “einatZ” 発売記念インタビュー|広瀬裕也さん、木村昴さん、西山宏太朗さん、近藤隆さん、4人で歌う意味が込められているAlbumに
全員が鮮明に覚えている2nd LIVE
──お話を聞いていると、実際にライブでどのようなパフォーマンスをするのか気になって仕方がないです。
広瀬:僕も早く歌いたいです。収録のときは結局1人で歌うので、個人的にも4人で歌いたい、一緒に歌いたい想いがあります。きっとライブのパフォーマンスを妄想するだけで、皆さんもニヤニヤするのではないでしょうか。
──本当に!デュエット曲とかもどんなパフォーマンスになるのか想像だけでも楽しめそうです。
広瀬:2人では経験がないので、また生で歌うライブの良さもありつつ、アルバムに入っている曲は、意外と歌ったことのない雰囲気やニュアンスが多かったですから。
今後もŹOOĻの楽曲はどんどん増えていくと思いますし、まだまだすごい楽曲が出てくると思います。2nd LIVEのときももっとŹOOĻとして歌いたかったな、と思っていたので、グッと曲が増えるのは嬉しいです。
──せっかくですので、2nd LIVEのお話も少し……ŹOOĻが初登場した2nd LIVEは本当に圧巻でした!
広瀬:ありがとうございます! すごくプレッシャーがあって本当に緊張しました……。
僕、バンドをやっていて文化祭でオープニング&エンディングを演奏させていただいたことがあるんですが、人前で歌ったMAXの人数が1,000人で、その3年後にまさか40倍になる人数の前で歌うとは誰も想像していませんでした。なので、最初、母が信じてくれなくて(笑)。
「メットライフドームに行くから来てよ」と言ったら「誰のを見に行くの?」と。「いやいや、(自分が)出るんだよ」「いやいやいや」と漫才のようなコントを繰り広げて(笑)。
一同:(笑)。
広瀬:で、前日に現場入りをしたときに上から撮った写真を送ったら、母が「え?なんでそんな写真が撮れるの?」と。「いや、だから出るんだよ!」と何回かのやり取りでやっと信じてくれました(笑)。
それくらい規模が大きいですし、アプリゲーム作品で大人数が動いてくださっていることがすごいことなんだな、と改めて感じました。
木村:あの日、緊張で鼓膜がダラダラになっていまして、正直初日は皆さんの声がうまく聞き取れなかったんです。もしかしたら、不安な気持ちがあったので自分が周りの声をシャットアウトしていたのかもしれません。
ストーリーのタイミング的にも完全にアウェイでしたし、ŹOOĻが出ていってブーイングを食らう可能性がありましたので、みんなでしっかりと気を持って。
僕らには僕らのパフォーマンスを全うする使命がありますから、それをちゃんとやってのけよう!という意思が各々の中でありました。
観客の反応に左右されないŹOOĻの確固たるパフォーマンスを見せたいという気持ちが強くて。登場するときは超集中していたので、あのときの俺たちは観客の声が届かないシステムになっていたかもしれません。
──そうですよね。ライブでのパフォーマンスは今でも鮮明に蘇って来るほど衝撃的で……。
木村:ただでさえ会場が大きくて緊張するのに、受け入れてもらえるか分からずに出て行くのは、今思い出すだけでもお腹がゆるくなりますもん(笑)。
結果的にすごく意味のある素晴らしいステージだったな、と思いますし、あそこでちゃんとライブという形で皆さんにŹOOĻの存在感をお伝えすることができたのかなと思うと、やっぱり忘れることのできないステージだったなと感じます。
広瀬:ライブの直後にiTunesでŹOOĻの曲が上位に上がってきたときは、今でも覚えています。
「え?誰?誰?」が「良いじゃん!」になる流れがゲーム本編とすごくマッチしていて、それを体感できたのはすごく嬉しかったです。
──個人的に、広瀬さんが自分の頭にトリガーを引くポーズが印象的に残っています。
広瀬:あはははは(笑)。これですね!(ポーズをしてくれる広瀬さん)
こればっかりやっていたので、壮馬さんから「それ俺のだから!」と言われました(笑)。
一同:(笑)。
広瀬:振りでこのポーズがあったんですけど、カッコいいなぁ、と。たぶん、自分がすごく緊張していたので、TRIGGERの壮馬さんよりも自分のほうがたくさんやっていて(笑)。
あとで映像を見ると、ほぼTRIGGERの振りしかやっていなかったので、言われてからもっと違うことをやれば良かったな、と。これしか動けないほどの緊張感だったと思います(笑)。
トウマ役の昴さんはお客さんを煽ったりして、「アイドルなのか!?(笑)」と思うくらいすごくカッコ良くて。
巳波役の宏太朗さんもちょっとセクシーな微笑みだったり、虎於役の近藤さんも笑顔を見せなかったり、いろいろな思い出が蘇ります。
木村:本当に。当時はライブのことしか考えていませんでした。知人のダンサーに教えてもらったり、毎日ダンスと歌の練習をやったり……あと、めっちゃダイエットしていました。今よりも15kgほど痩せていたかな。
──そんなに!?
木村:だいぶ絞った印象があります。本当に、あのライブに賭けていましたね。このライブさえ成功すれば、後はどうにでもなれ!とマジで思っていました(笑)。
火柱までバンバン出て、贅沢な演出で、リフトに乗れるなんて人生の後にも先にもあんな経験はありません。あと、生まれて初めてトロッコに乗りました。
──トロッコとは……?
木村:センターステージに移動するために、セットの中にトロッコという装置があるんです。楽屋からトロッコに乗ってセンターステージに移動するんですけど、あれは感慨深かったです。
僕らが登場する前の曲が流れていて、皆さんが盛り上がっている声を聞きながら、ŹOOĻのみんなでちょこんと体育座りをしてトロッコに揺られながら移動しました。"きゃー!”という歓声の中、ゴトンゴトンとトロッコで移動するのは良い経験でした。
──そのときはどういう気持ちでした?
木村:もう緊張でいっぱいで、じっとしていると緊張が増しますし、できれば走って行きたい気持ちがありました(笑)。
あとは、結構移動する空間が低かったので頭がぶつからないか不安でした。ぶつかったらステージに立てなくなる、どうしよう、と緊張しているときって悪い考えばかりが浮かんでしまうんですよね(笑)。
近藤:ŹOOĻを呼び続けてくれたコールや、皆さんがペンライトを降り続けてくれた景色は絶対に忘れられません。まだまだ僕たちには出来ることがたくさんありますし、「einsatZ」はそのためのアルバムだと思っています。ライブをやった後には体が動かなくなりますが(笑)。
西山:動きがハードですし、煽り倒していましたから(笑)。
近藤:そういえば、当時、西山くんに長袖のシャツを貸してあげたんですよ(笑)。1st LIVEのときは脱水症状になるかもしれないほど汗をかいて暑かったと話を伺ったので、暑さ対策だけをしていたんです。
そしたら2nd LIVEは思ったよりも涼しくて、西山くんは1枚も長袖を持っていなかったので、ずっと“寒い寒い”って言っていて(笑)。
一同:(笑)。
西山:タオルをかけたりもしてくれました(笑)。
近藤:立花さんからのど飴や栄養ドリンクをもらったり、佐藤さんから差し入れ届いているよって教えてくれたり。楽屋内での交流が結構楽しかったです。
西山:でも、近藤さんの体がボロボロになったのは、近藤さん自身にもあるんですよ?
近藤:あはははは(笑)。
西山:近藤さんが1番最初にダンスレッスンをされたんですが、そのときに“振りを増やしましょう”と提案をされて。
近藤:厳密には違うよ! 立花さんから“まだ増やせそうですね”と言われて、“分かりました”と答えたんです(笑)。
立花さんはRe:valeの振りに関して積極的に意見を言われていて、保志さんもその意見に応えては一緒に参加されていて。ただ単純にまだいけそうだな、と思ったんです(笑)。
西山:僕はまだダンスレッスンが始まっていないタイミングだったので、振りが増えたことさえ知らなくて、やけにハードだなぁ、と(笑)。今までのライブで経験したことがないくらい踊りました。
近藤:我々2人はパフォーマーと立ち位置なので、踊っておかないと!と(笑)。
──もちろん作品のストーリーやキャラクターの力が大きいとは思いますが、あのパフォーマンスはキャストさんたちの力の上に成り立っているものだと感じた瞬間でした。
広瀬:『アイナナ』はストーリー性が強く、ŹOOĻというキャラクターがある中で、最後に自分たちが台無しにしたらすべてが終わってしまうというプレッシャーや想いが強くあったので、何としても空気を変えたいという気持ちがありました。
あのライブは特に、僕のことを知らない方がほとんどだと思うんです。逆に、僕自身も良い意味でチャンスでもあったので、悠と共に頑張ろう!という想いがありました。
──当時のストーリー上、ŹOOĻはファンサしにくいところがありましたから、正直難しかったのではないでしょうか。
広瀬:特に、あの時期は難しいときでした。その点に関しては、キャラの心情などスタッフとも相談をしました。
──2nd LIVEの話をしていると、早くこのアルバム曲を提げたライブパフォーマンスが見たくなりますね!
木村:僕らも心の準備はできています。こういうご時世ですからすぐにというわけにはいかないかもしれませんけど、皆さんの前に立つ機会が1月にあるので、ぜひ楽しみにしていてほしいです。
近藤:ŹOOĻ以外のキャストの方々も参加してくださるので、5周年も含めて、皆さんに感謝をお返しできるものがお届けできると良いな、と思います。
西山:生放送はありましたが、2nd Live以来、皆さんの前にŹOOĻとして立たせていただくことがなかったので、どのように迎え入れてくださるのかドキドキしています。
近藤:2nd LIVEではŹOOĻとして喋ろうと思っても、ŹOOĻだったら誰も喋らないことに気づいたんだよね。でも、1月のイベントではまた違った一体感を作ることができるんじゃないかな、と思っています。
広瀬:皆さんも“今年は何かやるのかな!?”という期待があったと思います。このご時世で、新たなイベントが発表できるのは、すごく嬉しいですし、自分自身も楽しみです。
──ŹOOĻにとってはライブ以外で初めてお客さんの前に出るイベントですから……!
広瀬:そうですね。2020年がŹOOĻに関わる機会が多かったので、イベントまで参加できるというのはすごく嬉しいことです。
アー写やジャケットにも新しい要素が……!
──また今回は豪華盤・初回限定盤・通常盤の3展開が発売となります。
木村:ジャケットもそれぞれで違うので素敵です。豪華盤と初回限定盤には、撮り下ろしフォトブックが入っていますから、僕でしたら3つとも買いですね!
(撮り下ろしフォトブックのページをめくる木村さん)
うわぁ~! あらあら、そうですか! 花とŹOOĻですか! これは聴くように通常盤、見るように初回限定盤、豪華盤という感じですね。これは良いですよ~!
一同:(笑)。
木村:豪華盤には撮り下ろしフォトブックはもちろん、レザーブレスレット・マスクカバー・マルチポーチといったオリジナルグッズが入っていますから!
さらに種村先生撮り下ろしのカッコいいジャケットも! これは飾りたくなります。本当に衣裳もカッコいいですし、アー写もエモい。真っ白な衣裳がイメージにないので、斬新なスタイリングが良いですよね。
新たな一面がŹOOĻにはまだあったか……!と毎回新しい発見で楽しいです。
木村:じっくりと時間をかけて聴いていただけたら嬉しいですし、1回2回よりも3回4回5回と何度も聴いてもらったほうが曲の意味合いもより深く理解できるようになると思うのでたくさん聴いていただけたら。
もし手に取っていただいた暁には、友達に貸して聴いてもらったり、周りの人たちにおすすめしてもらえたら嬉しいですし、“今こういうアイドルがいて熱いんだよ”と、応援してもらいたいです。
広瀬:豪華盤、初回限定盤、通常盤とどれもこれまでとは雰囲気が違っていて、すごく本当にカッコいいです。
──正直、どれを買おうか悩みます……。
広瀬:ぜひ全部を(笑)。ライブでも実際にキャラクターが着ている衣裳を着させてもらっているので、いつかこれを着られる日がきたりするのかなと思うと楽しみです。
──本当に! ファンにとっても楽しみで仕方がありません!
広瀬:『アイナナ』は衣装のクオリティーが本当に高くてびっくりします。衣裳展が開催されていましたが、それはやるべきだ!と思いました。
着ているだけじゃ伝わらない部分がたくさんありますし、細かいところまでこだわっているんだぞ!と間近の距離で見てほしい想いがあります。
アーティスト写真はみんな白の衣装を着て帽子を被っていますし、世界観がグッと変わりそうな感じで。衣裳を着ると雰囲気が本当に変わりますし、着ることによって悠として頑張らないと!と思います。
西山:こんな輝く白の衣裳をみんなが着ているのを見たことがなかったので、“新しい一面を見せてくれた!嬉しい!”と思いました。また、このアー写を見たときに“まだまだできるな”と(笑)。
このアルバムが最高に良いですけど、この最高をさらに超えてくるものが今後も出てくると思います。
──そうなると、次はまた違う心持ちでライブができますね!
広瀬:はい。楽しむことを知ったŹOOĻとして出られるので、またパフォーマンスも変わってくると思います。トリガーのポーズはやり続けようと思います(笑)。