アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』前半クール 第5話（30話）を振り返る！　状況が上手く進んでいるように見えても、その裏で何かが蠢いている……!?　これぞリゼロな展開が見られた！

MF文庫Jから刊行されている長月達平先生によるライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)』。本作のTVアニメ第2期『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』前半クールが2020年7月から9月にかけて放送されました。

アニメイトタイムズでは現在、2021年1月よりスタートする後半クールの放送に向けた前半クールの振り返り企画を実施中です。今回は前回の第4話(29話)に引き続き、第5話(30話)「踏み出した一歩」の振り返りをお届けします！

前回の29話では、突如現代へ戻り両親と邂逅を果たしたスバル(CV：小林裕介さん)。これは強欲の魔女ことエキドナ(CV：坂本真綾さん)によるものでしたが、そこで過去と向き合い精神的に大きく成長したところを見せてくれました。

今回はそんなスバルが過去と向き合うことになって世界にて、エキドナと再会したところからスタートです。

大きく取り乱すエミリア……その過去には一体何が!?

このエピソード最初のセリフとなったのが、スバルがエキドナに対して「まず言っておきたいことがあるんだが」と前置きしつつ発言した「お前、その制服にあってるな」。白髪or銀髪美少女好きみたいな趣味があるのでしょうか。

オープニング後の会話にて、この制服はエキドナがスバルの記憶から再現したものだと判明。スバルが過去と向き合ったこの謎空間は、エキドナによる試練によるもの。そういえばこの空間に入る直前に「まず過去に向き合え」的な言葉が聞こえていましたね。あの遺跡に“資格”を与えられたスバルが足を踏み入れたことで、試練がスタートしていたようです。

エキドナの判定によるとスバルはこの「過去に向き合う」という試練にクリアしたそう。エキドナはこの空間がスバルの記憶から忠実に再現したものだと話し揺さぶりをかけますが、それでも揺らがないスバルに改めて試練のクリアを告げました。

これにスバルは本物ではないとはいえ両親に会えた事を感謝してみせたほか、君という人間が理解できないというエキドナに対して「魔女さまに怖がって貰えて光栄だ」と返すなど、余裕すら感じさせていましたね。この試練をクリアするのは「別の子(エミリア)」だと大きな口も叩いていましたが、果たしてそう上手く行くのでしょうか。

そしてスバルが目を覚ますと、そこには苦しむ様子のエミリアが。スバルと同じように過去に向き合う試練を受けたようですが、「私じゃない」「違うの」とやけに取り乱していました。彼女の過去の話というと、OVAの『氷結の絆』が思い出されますが、それより更に過去に何があったのかは明かされていなかったので、今回で明らかになるのか気になるところ。

そんなエミリアを連れ、一度ロズワール(CV：子安武人さん)やラム(CV：村川梨衣さん)の待つ住居へと戻ってきたスバル。ここでオットー(CV：天﨑滉平)が、試練をクリアしなくとも聖域から出る方法として「気絶した方々を結界の影響を受けない全員で運び出す」を提案。

エミリアと同じように別の種族同士のハーフである人間は、この聖域に入るor出る際に結界に触れると気絶してしまうのは明かされていました。この案で聖域から出られるかと思われましたが、そこに「やめたほうが無難じゃよ」「ワシは魂のない抜け殻にはなりとうない」との声が響きます。

その声の主はリューズ・ビルマ(CV：田中あいみさん)。彼女がこの集落の代表なのだそうで、少女のような見た目ながらその実年齢は結構なものがある模様。スバルは彼女と思われる人物をこの聖域に来た際に見かけていましたが、何か関係があるのでしょうか。

ここでリューズから結界に触れた人間が実際はどういう状態になるのか説明がありました。どうやら結界に意識を奪われるのではなく、魂を弾かれ意識だけが結界の中に取り込まれてしまうそう。だから結界を無理に超えようとすると、魂の無い肉体だけが残る=“死”となるそうです。これは試練をクリアするしかありません。

この試練を受ける資格は“混血”であることなのですが、その条件を満たしているだけではダメなこともここで明かされました。挑むだけならできるようですが、なんらかの契約によって聖域の解放まではできないとのこと。だからリューズ自身やガーフィール(CV：岡本信彦さん)は挑戦しないのですね。

朝方、眠るエミリアの枕元に付きそうスバルは、目を覚ました彼女と一時の語らいの時間を得ます。そこで墓所で取り乱したことを謝罪するエミリア。すると無意識なのかスバルの腕をきゅっと掴んでしまいます。自分でもどうしてそんな行動をとったのかわからない様子でしたが、そんな彼女の様子を見て「遂に無意識化で俺を求める程積極的に……！」と大喜びのスバル。

そんな彼の反応に対して必死に否定するエミリアがまた可愛いです。すっかり落ち着いた様子のエミリアに「試練は今夜もう一度挑んでみればいい」と声をかけるスバルですが、当のエミリアは浮かない様子で……!?

ところ変わってラムの洗濯を手伝うスバルは、聖域の解放に住人全てが賛成している訳ではないことを伝えられます。どうやらリューズやガーフィールといった強権派が目指しているだけのようです。

スバルたちは彼ら強権派と目的を同じくしていますが、保守派にとっては現状維持が望み。これは誰が味方で誰が敵なのかをキチンと見極める必要があるようです。ラムは例のネックレスの石を持たせたロズワール邸のメイド・フレデリカ(CV：名塚佳織さん)も疑っており、視聴者である我々も各キャラクターの動向は注視するべきでしょう。