みんなのギャップも可愛くて、「そのままでいいんだよ」と言われている気がします！　冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』宮内れんげ役・小岩井ことりさん 声優インタビュー【連載第2回】

のどかな田舎でのびのび過ごす少女たちの姿を描いたコミック『のんのんびより』のアニメシリーズ最新作となる第3期『のんのんびより のんすとっぷ』（以下、『のんすとっぷ』）が2021年1月より放送中です！

2013年に第1期が放送されて以降、第2期、劇場版と、ゆったりとした雰囲気やキャラクターたちのやり取り、綺麗な風景描写で人気を博した本シリーズ。『のんすとっぷ』では、旭丘分校に通う少女たちの明るく元気な日常が、新たな仲間たちを迎えて彩られます。

その待望の第3期の放送を記念して、アニメイトタイムズではキャストやスタッフへのリレーインタビューを実施。第2回は、前回に引き続き宮内れんげ役・小岩井ことりさんのインタビューをお届けします。放送されたばかりの第2話について、新キャラクターやエンディング主題歌のお話をうかがいました。

あかねちゃんは助けてあげたくなる可愛い女の子

――第3期から登場した新キャラクターの篠田あかね（CV:田中あいみ）の印象や、小岩井さんから見て可愛いと思う部分をお聞かせください。

宮内れんげ役・小岩井ことりさん（以下、小岩井）：あかねちゃんは、たぶん視聴者が一番共感できるんじゃないかと思っています。私自身もそうなんですけど、人前でなにかするのは緊張する人が多いと思いますし、子供相手になにを話したらいいのかわからないとか、誰もが一度は通るような壁ですよね。

なので、『のんのんびより』の世界に入ってもらうための導入、案内人みたいな役割があるなと感じました。緊張しいで人見知りだけど、物語を通じてすごく変わっていくあかねちゃんの姿は胸が熱くなります。助けてあげたい！と思っちゃう可愛い女の子ですね。

――そんなあかねに対して、このみやれんげは最初から距離の詰め方がすごかったですよね。

小岩井：そうなんですよ。（富士宮）このみや、れんちょん（れんげの愛称）は全員に対して距離感が同じと言うか。それもあって、あかねちゃんもだんだんと心の距離が近づいてくるのは、見ていて温かくなりますね。

――ちなみに、小岩井さんはそういう距離の詰め方できますか？

小岩井：私はコミュニケーションが得意じゃないですけど、昔よりはだいぶましになりました（笑）。

昔は「私と話してもたぶんつまらないし……」という思いがまずあって。だから、私と話すのは時間の無駄だし、早く帰ってもらった方がいいんだ、って気持ちが溢れていたんです。でも、最近はもっと普通でいいんだと思うようになりました。

特に私の場合は、周りにいる人って声優さんですよね。でも、声優さんへの憧れがあったからこそ、同じ人間だと思えなくて。仲良くなりたいけど、どう接したらいいのか、なにが失礼になるのか、なになら喜んでくれるのか……。声優さんに触れることは、神様に触れることと同じなんですよ。なので、誰とも仲良くなれませんでした。その頃に出会った人たちに嫌われていないか心配です（苦笑）。

――きっと周りの方たちも、小岩井さんのことを理解していただろうから大丈夫ですよ。

小岩井：それこそ、『のんのんびより』が始まった時、りえしょん（村川梨衣さん）とも、あやねる（佐倉綾音さん）とも、あすみ神（しん）（阿澄佳奈さん）とも、もっと仲良くなりたいのに何を喋ったらいいのかわからなくて。でも、今はすごく仲良くなれました。

――最近は、自分の好きなことを言っても大丈夫って安心感がありますよね。

小岩井：そう！　それがありがたいです!!　少し前までは自分の趣味とか好きなものとか、人に言うことじゃないと思っていたんですよ。みんな興味ないだろうし、つまらないだろうから言っていいのかな？ って。

でも、意外と「オーディオ機器セットアップしたいんだけど、どれがいい？」とか、「パソコン組みたいんだけど」とか聞かれたりして、自分の好きなことが人の役に立つんだなと思ったら、人と話せるようになりましたね。

――自分をどこまで出したらいいのかわからないのは、あかねちゃんにも通じるところですよね。

小岩井：ですね。あかねちゃんは、第1話の最後に「う〜〜、よし！」って、すごくいい「よし！」をくれたんです。それを聞いていると、あかねちゃんももっと仲良くなったらいろんな要素や、まだ見えていない表情があるんだなと感じました。