浪川大輔さんがプロデュースする新感覚朗読劇第2弾『池袋シャーロック、最初で最後の事件』インタビュー|浪川さん演じる推理力ゼロの「ホームズ」が大学で起こる事件に挑む!!
オンライン朗読劇のメリットと感じる無限の可能性
――やってみて改めて感じたオンラインで行う朗読劇のおもしろさと難しさとは?
浪川:朗読劇自体、おもしろいジャンルだと思いますが、オンラインで行う朗読劇の良さは細かい表情や動きがわかりやすく見られることと、生ではできない演出ができることで。
例えばAさんが画面上でアップの時は、それ以外は映っていないので、スタンバイとか何でもできるわけで、演出の幅は確実に広がります。
あとは場所や時間を選ばずに気軽に見られるのも大きいですね。それゆえに見てくださる方の集中力を切れさせず、ずっと世界に浸らせることはとても難しい作業なので、そこは勝負どころです。これはこのプロジェクトに限らず、舞台やライブにも言えることですが…。
でもアーカイブもあるので、期間中なら何度でも見られることで新たに発見できることもあるし、無限の可能性を持ったコンテンツだと思います。
――Mixalive TOKYOという劇場で行われるわけですが、お客さんが目の前にいないため、演じ手も空気感をつかめないのは大変そうですね。
浪川:もちろんお客さんがいてくれたほうが嬉しいですが、作品の世界観に入った時は浪川大輔自身がそこにいるのではなく、キャラクターとしてその世界にいるわけです。そして僕らにとってはその世界が見ている人をどう魅き付けるかが大切で、この朗読劇でもどれだけ没頭して楽しんでもらえるのかは経験を重ねていくしかないかなと思っています。
夏の夜のBARで語られる怪談と潜む謎とは? 『池袋ナイトアウルテールズ』のBD&DVDが2月19日発売!
――前作『池袋ナイトアウルテールズ』のBD&DVDが2月19日にリリースされます。改めて見どころのご紹介ください。
浪川:舞台は池袋にある、とあるBAR。登場人物たちが怪談を持ち寄るお話ですが、ドラマがあるし、4公演それぞれ違う内容になっています。
岡本君、下野君、花江君、斉藤君、松岡君という素晴らしい役者さんたちの芝居力も十分に堪能できる内容になっていると思います。
配信された4公演全部が見られるので、未見の方はもちろん、1ステージしか見ていないという方には他のステージを見ることで繋がりや全体像がわかっていただけるはずです。そしてアフタートークも楽しんでいただければ!
――BARが舞台なのでお酒を飲みながら見るのもいいかもしれませんね。
浪川:実は配信だけでなく、有観客でもやれたら、来てくださったお客さんも同じBARにいる設定にしようかという話もありました。それは実現できませんでしたが、ご自身のお部屋で好きなお酒を飲みながら楽しんで見ていただけたらいいですね。でも怪談ということでちょっとだけですが怖いかもしれません。夜中には見るのは避けたほうがいいかも(笑)。