浪川大輔さんがプロデュースする新感覚朗読劇第2弾『池袋シャーロック、最初で最後の事件』インタビュー|浪川さん演じる推理力ゼロの「ホームズ」が大学で起こる事件に挑む!!
声優・浪川大輔さんがプロデューサーとして参加している新感覚朗読劇「READING MUSEUM」第2弾『池袋シャーロック、最初で最後の事件』が1月26日より配信開始!
昨年9月に配信された第1弾『池袋ナイトアウルテールズ』は小説家の織守きょうやさんによる脚本と豪華キャスト陣の集結、全4公演それぞれ違うストーリーなどで話題に。
第2弾『池袋シャーロック、最初で最後の事件』が配信決定!
脚本は新進気鋭のミステリー作家の斜線堂有紀さんが担当、主人公のシャーロック・ホームズと呼ばれながらも推理力ゼロの大学教授である主人公の北崎を演じるのは浪川さん。共演は前野智昭さん、細谷佳正さん、天﨑滉平さん、斉藤壮馬さんと今回も豪華メンバーです!
「READING MUSEUM」の館長兼出演者の浪川さんに今作の見どころやキャスティングのポイントなど語っていただきました!
配信を前提に、小説家が脚本を手掛ける新感覚朗読劇プロジェクト。オムニバスながら全話見ることですべてが明らかになる仕掛けも!
――昨年9月に新感覚朗読劇プロジェクトの第1弾『池袋ナイトアウルテールズ』を上演されましたが、やってみた感想や届いた反響などお聞かせください。
浪川大輔さん(以下、浪川):配信することを前提にした朗読劇でしたが、たくさんの方に視聴していただいてホッとしました。朗読劇自体はいろいろな声優さんがこれまでやられていますが、新鮮に楽しんでいただけるようにと思って、いろいろな仕掛けや演出を考えたので、いい反響をいただいて嬉しかったです。
配信による朗読劇という文化がもっと浸透して、「『READING MUSEUM』はおもしろいから毎回見たい」と思ってもらえるように取り組んでいます。
――このプロジェクトでプロデューサーも務められていますが、改めてプロジェクトをスタートしたきっかけを教えてください。
浪川:「コロナ禍だから」ということよりも、以前からたくさんの人にエンタメを楽しんでいただく手段として配信という方法に注目していました。
そして同じ志を持った方や賛同してくださる方のご協力で、新感覚朗読プロジェクトを立ち上げることができました。普及し始めている5Gなどデジタル技術と、声優が文字を読むという昔からある手法をミックスさせることで、どんなエンタメが生まれ、進化していくのかが楽しみです。
――『池袋ナイトアウルテールズ』は浪川さんのほか、岡本信彦さん、下野 紘さん、斉藤壮馬さん、花江夏樹さん、松岡禎丞さんという豪華キャストに加え、毎公演ごとにキャストと役柄、ストーリーが違うなど画期的な試みでした。
浪川:全公演見てくださった方も多くて嬉しかったです。前回は毎公演ごとにキャストと役柄、ストーリーを変えましたが、今回は役柄は固定していますが各話ごとに違う世界線やストーリーでそれぞれ1話でも完結するのは変わりません。特定の話数だけ見ていただいても勿論楽しんでいただけますが、全6話見ることで明らかになるという仕掛けも用意しています。
――また小説家の方が脚本を手掛けているところにもこだわりが感じられます。
浪川:それぞれの小説家の方が得意なジャンルで存分に手腕をふるっていただいて、読む事が得意な声優が表現するというコラボレーションで、素晴らしいエンターテインメントが作り出せたらいいなと思っています。
今回はミステリー作家が脚本を担当した推理もの。池袋の大学で起こる様々な事件を解決!
――今作『池袋シャーロック、最初で最後の事件』の脚本は「電撃小説大賞」を受賞した新進気鋭のミステリー作家の斜線堂有紀さんが書かれていますが、浪川さんからオーダーされたことは?
浪川:プロジェクトメンバーが集まって、ある程度のラインナップは事前に決めていました。前回は公演が夏頃だったので怪談がいいねと。
そして今回はミステリーで、トリックを暴いていくようなものになりました。そしてプロジェクトメンバーから斜線堂さんを推薦していただいて、あとは「餅は餅屋」ということでお任せしました。
――今回のプロットや脚本を読まれた感想は?
浪川:おもしろいお話でしたが、演じる側からするとハードルが高いなと思いました。「これをうまく表現できるかな?」とか「どう伝えられるかな?」という不安もありました。ただ信頼できる演出家さんや声優陣もいるので、意見を聞きながら考えていけば大丈夫だろうと。
――推理もの、かつ複数の世界線での物語が描かれますが、複雑だったり、高度すぎることはなく、普段から推理小説を読まない方にも理解できるお話だなと思いました。
浪川:一見、推理ものと聞くと小難しく感じる方もいると思いますが、そんなことはありません。それぞれifの世界のお話だけど、軸になる設定がしっかりあるので、見てくださる方も混乱せずに楽しんでいただけると思います。
全部のお話の中で登場人物の設定や演じる人も同じだけど、各話の展開やフィーチャーされる人が違うところは推理ものの朗読劇では珍しいかもしれません。それぞれキャンパスの中で事件が起こるわけですが、必ず解決します。意外な解決の仕方もありますけど……。
――今作も池袋のある場所が舞台で、今回は大学です。
浪川:立帝大学というどこかで聞いたことがある大学と名前が似ていますが(笑)。
池袋はいまやカルチャーや流行を発信する街ですし、配信されるのも池袋にあるMixalive TOKYOということで、池袋を身近に感じてほしいという想いもこのプロジェクトにはあります。
この朗読劇を見て、普段、池袋に行っている方はより親しみを感じたり、あまり行く機会がない方が興味を持ったり、行ってみたいなと思ってもらえたらいいですね。