TVアニメ『2.43 清陰高校男子バレー部』灰島公誓役・小野賢章さんインタビュー|灰島公誓を演じたことで知ったバレーボールの魅力とは?
ついにスタートした、TVアニメ『2.43 清陰高校男子バレー部』。迫力あるバレーボールの描写、リアルな人間関係、舞台となる福井の風景、そして先が気になるストーリーなど、さまざまな魅力が詰まった作品と言える。
ちなみに2.43とは、男子バレーのネットの高さ。この高いネット越しに繰り広げられる青春をお楽しみに!
アニメイトタイムズでは七符清陰高校バレー部の6人のキャストに、テキストインタビューを実施。第2回は、バレーのことだけを考えているバレーバカであり、天才セッター・灰島公誓役の小野賢章さんです。
灰島公誓を演じたことで知ったバレーボールの魅力とは?
——作品に始めて触れたときの印象を教えてください。
小野賢章さん(以下、小野):作品の台本を読み進めて行く中で、バレーアニメなので、もちろんアニメの中にも試合や練習シーンがあるのですが、その部分以外の何気ない日常会話や心情の変化、内面の成長などを丁寧に描いている印象を受けました。男子高校生達の青春群像劇。そこがこの作品のひとつの魅力だと感じています。
——演じる灰島公誓は、どんなきゃラクターですか?
小野:分かりやすいと言えば分かりやすいですが、理解してもらえるまでに時間がかかるキャラクターで、勘違いされやすいと思います。
ですが本人は、本当にバレーの事しか考えていなくて、とにかく「春高に行く」という目的のために動いている。でも彼も機械でなく、普通の男子高校生だと感じる部分もあり、自分の欠点に徐々に気がついて、直そうとしている姿勢が回を重ねるごとに見えてくるところも魅力だと思っています。
——演じるときに心がけていたことはどんなことですか?
小野:灰島自身、言葉が強いぶん、かなり攻撃的な台詞に聞こえてしまう時があります。敵チームには、好戦的な部分もありますので、台詞によって、強いニュアンスを乗せ過ぎないようにしています。その人が嫌いでそういう言葉をかけているわけではない、という部分が伝わるように演じています。
——印象的なディレクションや、アフレコでのエピソードがありましたらお願いします。
小野:灰島は、細かいディレクションなどが実はあまりなくて、自由に演じさせていただいています。
役者同士で一番話題になるのは、福井弁についてですね。やはり方言を違和感なくしゃべるのは大変なので。ですが僕は標準語なので、申し訳ないなと思いながら聞いていました(笑)
——本作に関わることで知った、バレーボールの面白さや魅力はどんなところでしょうか?
小野:ローテーションで、ひとりずつポジションが変わっていくというのは、バレー特有の面白い部分だと感じました。
リベロという唯一無二のポジションもありますが、それ以外すべてのポジションで機能的に動かなくてはいけないという部分や、(セッターの)灰島を演じているからこそ余計に感じますが、試合の戦略を考えていく部分は本当に魅力的で、面白いスポーツだと思います。
——やってみたいポジションはどこですか?
小野:やっぱりスパイカーですね! スパイクが決まった時、絶対気持ちいいと思います。でも、灰島みたいなセッターで、あれだけメンバーに合わせることができたり、立てた戦略がうまくいって点を取れた時は、本当に気持ちいいと思います。