『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rhyme Anima』アニメ音楽集「Straight Outta Rhyme Anima」楽曲レビュー|計50曲!?『ヒプマイ』の本気に隠されたあれこれを解説!
2020年10月より放送された『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』 Rhyme Anima(以下、ヒプアニ)。音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-(以下、ヒプマイ)』待望のアニメ化ということもあり、ファンの期待もかなりのものでしたが、その期待を大きく上回る反響があったように思います。
『ヒプアニ』を見ていて驚いたのが、なんと言っても劇中に登場した楽曲の多さです。毎話ごとに新曲が登場するもんだから、見ているこちらは嬉しい悲鳴が止まりませんでした。
アニメイトタイムズでは、『ヒプマイ』の様々なリリースタイミングに合わせて楽曲のレビューを行ってきました。もちろん今回も2021年1月13日に発売された『Straight Outta Rhyme Anima』を徹底レビュー!
今回は驚愕のDisc2枚組、計50曲!(Disc2はアニメの劇伴) ということで、全曲レビューは断念しましたが(流石に文字数が大変なことになりますしね)、アニメイトタイムズ編集部員・石橋がチョイスしたおすすめ楽曲をご紹介!
これまでの『ヒプマイ』楽曲レビューのように作詞・作曲したメンバーのおすすめ楽曲の紹介やラップ豆知識も解説していきますので、合わせてチェックを!
(※動画の視聴は2/12(金)19:59までとなります。)
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『ヒプマイ』というジャンルを盤石とさせた1曲
まずは、「ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-」です。『ヒプアニ』のOP曲ということもあり、かなりインパクト大な曲に仕上がっています。
この脳にガツン! と響くギターの音がテンションを上げてくれます。
実はいつかどこかで書こうと思っていたのですが、この「ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-」を聴いて「このタイミングだな」と個人的に思ったことがあります。
それは、作詞・作曲を手掛けるinvisible mannersが作る『ヒプマイ』の楽曲こそが、『ヒプマイ』を『ヒプマイ』たらしめているのだなと。
どういうことかと言いますと、ラップと聞くとどうしてもヒップホップが頭をよぎってしまうと思うのですが、『ヒプマイ』はあくまでも「音楽原作キャラクターラッププロジェクト」なのです。
つまり、「ラップの曲であれば、ヒップホップではなくてもいい」ということ。
invisible mannersが作り出すサウンドは、かなりロック寄りの楽曲になっていますし、サビも長めのものが多い印象で、これまでのラップのイメージを新しく作り変えるようなチャレンジングな意識も感じ取れます。
さらに、『ヒプマイ』を代表する楽曲の数々をinvisible mannersが手掛けたことによって、“ヒプマイの音”というものが確固たるものになっていると個人的には考えています。
これまでinvisible mannersが手掛けた楽曲を振り返っていくと……。
いかがでしょう? ほとんどの曲が、ハイトーンのギターにチキチキの電子音、ベースとドラムはとことん低音で構成されています。
「ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-」はアニメの入り口となる曲ですし、アニメはこれまでのCD展開とはまた違った多くの人々が『ヒプマイ』に触れることになります。そんなニューカマーたちを強烈な音と言葉で『ヒプマイ』の世界に連れていくのがinvisible mannersが作り上げた“ヒプマイの音”かと個人的に思っています。
過去に書かせていただいたレビューでは、「こういう系統の曲があります」という紹介をさせていただいた曲もあったと思うのですが、今後は逆に『ヒプマイ』が「その曲『ヒプマイ』っぽいよね」と言われ始めることもあるのかもしれないなと思うと、楽しみで仕方ありません。
そして、その時にinvisible mannersがどういった曲を披露してくれるのかも楽しみです。
そんなことをふと思ったのが、「ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-」なのでした。