声優・神谷浩史 7thシングル「BRAND NEW WAY」インタビュー|このシングルが「エンタメを止めないため、次につながるはじめの一歩に」!
声優・神谷浩史さんの7枚目のシングル「BRAND NEW WAY」が2021年3月24日リリース! 表題曲に加え、昨年行われたミニアルバム『TP』発売記念のスペシャル配信番組でサプライズで披露された「more than Zero」は新たな一歩を踏みだす意志に満ちた楽曲でさわやかさや強さがあり、リリースされる春の季節にピッタリ!
気になるこのシングルについて神谷さんに語っていただきました!
オンラインイベントで動き出している姿勢をお見せしたいと作った曲がシングルのきっかけ
――7thシングル「BRAND NEW WAY」はどのように制作されたのでしょうか?
神谷浩史さん(以下、神谷):昨年4月にミニアルバム『TP』をリリースさせていただきましたが、コロナ禍でイメージ通りの展開ができなくて。リリース後にはソロライブを計画していたし、購入してくださった皆さんへの特典企画なども予定していましたがそれもできなくなってしまいました。
そこで代わりにオンラインイベントはどうだろうというお話をいただいて。通常のリリースイベントでは最後に会場の皆さんしか見られない映像をお届けしているので、オンラインであっても何か特別なものを用意したほうがいいのではと思って、僕から提案させていただいたのは、次のリリース予定は経っていないけど、とりあえず動き出している姿勢が見せられたほうがいいのでは?と。
世間が暗い雰囲気になっていたし、エンタメが止まっていないということをお伝えして、皆さんに安心していただくために、まず闇雲にでも1曲作ってみませんかと提案させていただいてできた曲が今回のシングルのカップリング曲になっている「more than Zero」でした。この曲を、映像を通して皆さんにお届けした後にどうやってCDにしようかと相談して、2021年3月の発売に向けて、他の曲の制作も始まりました。
――「more than Zero」が今回のシングルのきっかけになっているわけですね。軽快なリズムを刻むサウンドですが、「はじめの一歩」を踏み出す力強さが特にサビメロの歌声やオケから感じられました。
神谷:リリースイベントでお届けしたのは「more than Zero」の仮歌を録っている映像で、まだレコーディングもできていない状態でした。とりあえず曲と歌詞ができて、レコーディング前にキーを合わせるためのスタジオで作業しているところをイベントの最後にお見せして。
曲のテーマとしては、薄暗い世の中でエンタメを止めないためにも次につながる一歩にしたいと提案させていただいた気持ちを汲み取っていただく形で、また新たにはじめる、届けるという意志を表明する内容になりました。
作・編曲は黒須(克彦)さん、作詞は只野(菜摘)さんという僕にとっては「鉄板」のお二人で、ずっとお世話になってきたお二人にはじめの一歩の曲を作っていただきました。只野さんには「今更、はじめの一歩もないかなとも思いますが、どんな状況や年齢感においてもはじめの一歩はあると思うので大人のちょっとひねくれた感じのはじめの1歩みたいな感じで」とお願いしました。
「BRAND NEW WAY」は10年経って再びゼロから。今までになかった春らしい桜や旅立ちもテーマに
――表題曲「BRAND NEW WAY」はさわやかで温かなサウンドに旅立ちを感じさせる歌詞ですね。
神谷:ミニアルバムでは『ハレヨン』あたりから僕から「こういうのはどうでしょうか?」と提案させていただいて、それを形にしていましたが、シングルに関してはほぼお任せしている感じで。
振り返ってみると5年目の時にリリースした「START AGAIN」では、それまでは音楽活動を続けていくというイメージはなく、漠然とやっていた感じだったので、5年経ったところで1からはじめてみましょうという意味で作らせていただきました。そしてもう10年経っているし、ゼロからはじめてみようかと。
あとこのシングルがリリースされるのが3月なので、春の季節感にあった桜ソングや卒業、旅立ちなど今まで扱ってこなかったテーマの曲がいいかもとコンペで曲を募った中で、丸山真由子さんの曲に、初期の頃からお世話になっている渡邊亜希子さんに作詞していただいたのがこの曲です。
――もう1曲のカップリング曲「Chuuu!!!」はジャジーなムードの中、恋に悩む男性を描いていて。サビメロで「中」がたくさん出てきて、韻を踏んでいるところが曲名にも?
神谷:他の2曲が女性の作詞家さんだったので、全曲女性にお願いするのはどうですかとディレクターさんからご提案いただきましたが、ムードのある曲だったので、「zoppさんにエロい歌詞を書いてもらったらおもしろいかも」とお話ししたら、お願いしてくださって。そしてすぐに上がってきて、それがいい感じにダサい歌詞で。勘違いしないでくださいね。これはいい意味ですから!(笑)
曲から野暮ったさも感じたので、「勘違いしたモテる男が主人公なんかどうですか?」と話したら、勘違いしすぎのダサい男の歌詞で。ちょっとダサすぎるかなとも思ったけど、やり切ってしまうのもアリかなと。
タイトルは「イズムリズム」の時と同様に、zoppさんからいくつか提案していただいた中からこちらでアレンジさせていただくんですけど、割と曲にマッチしたダサい曲名がどんどん上がってきて。むしろヤバすぎるくらい(笑)。それならいっそ意味がわからないタイトルのほうがよくないですか? と僕から提案させていただきました。zoppさんの歌詞をヒントに考えたのも「イズムリズム」と同じです。最後は自分で責任を取るという形で(笑)。
「BRAND NEW WAY」のMVは廃墟で神谷さんがレコーディングや編集する不思議な映像に
――「BRAND NEW WAY」のMVはどんな撮影だったのでしょうか?
神谷:河谷英夫監督に今回もお願いしましたが、よく受けてくれるなと。だいぶ前にやり尽くしたと言われたけど、その割には毎回受けてくれるし、次から次へといろいろご提案いただいて。今回も2パターンご提案いただいて、1つ目は現実的に実現するのは難しそうだなと。
でもいつかはやりたいとおっしゃっているので、ここで具体的なお話は控えさせていただきますが、今回は謎の廃墟で、僕が1人でレコーディングと編集している様子をオシャレに撮影していただきました。
河谷さんはストーリー性がある案をご提案しただくことが多いんですけど、今回は珍しくイメージのほうが強くて。廃墟に新旧様々な機材を持ち込んでいただいて、映るたびに付けているヘッドフォンやイヤホンが違うんですけど、その意味はわからずじまいで、「次はこれつけてください」と言われるがままでした。
謎の機材のボタンを押してたり、まったくイジれないマック3台を並べて、あたかも編集しているような絵作りをしたり。でもそれっぽく見ているので、「河谷さんって何でも撮れるんだな」と感心するほどイカした映像になっています。
――ジャケットは今までのものとは違った感じですね。
神谷:2009年の『ハレノヒ』のように顔が全面アップで写っているジャケットは嫌ですとまずお伝えしました(笑)。だからちょっと引いた感じのジャケットになりました。すごく遠くにいて、かろうじて僕だとわかるくらいの(笑)。
撮影スタジオでもその辺をふらっと歩いているところをいつものカメラマンにおしゃべりしてもらいながら撮影していただいて。表題曲や「more than Zero」は何もないところで、一歩踏み出すイメージだったので、そこにも合っていると思うし、いい感じになっているかなと思います。
神谷浩史「BRAND NEW WAY」
2021年3月24日発売
発売:バンダイナムコアーツ/ Kiramune Project
豪華盤(CD+BD)
2,400円(税別)
≪収録内容≫
【CD】
♪.未定
【Blu-ray】
♪.リード曲「BRAND NEW WAY」のMUSIC CLIP、トレーラーを収録。
通常盤(CD)
1,400円(税別)
≪収録曲≫
1.BRAND NEW WAY
作詞:渡邊亜希子 作曲:丸山真由子 編曲:倉内達矢
2.more than Zero
作詞:只野菜摘 作曲・編曲:黒須克彦
3.Chuuu!!!
作詞:zopp 作曲・編曲:塩野海
特典情報
☆アニメイト特典:複製サイン入り2L判ブロマイド
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
☆封入特典:メッセージカード(初回)
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
※豪華盤・通常盤では写真・メッセージが異なります。
☆メーカー特典:メイキングDVD(全1種)
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。