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冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』キャストインタビュー│長谷川育美×石見舞菜香【連載第8回】

ブルボンさんの言葉が、心を溶かしてくれました――長谷川育美さん&石見舞菜香さんが語る、ミホノブルボンとライスシャワーの共鳴する強さと優しさ│冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』キャストインタビュー【連載第8回】

 

“優しさ加減”にこだわって演じた名セリフ

――直近では第7話が放送されました。ここまで放送された話数も含めて感想をお聞かせ下さい。

長谷川:ライスってただただ真っ直ぐ勝利に向かって頑張っているだけなのに、(第6話で)観客からあのような反応をされるのは、見ていて本当に胸が苦しくなりました。

石見:ほかのウマ娘と同じく、レースに勝ちたい!という気持ちで出て、勝てたと思ったらブーイングを受けて。(ブルボンさんの)三冠を阻止しちゃったから、観客の気持ちもわかりますけど……。

長谷川:ライスはなにも悪くないのに、ってもどかしい気持ちでした。

石見:自信を失って、こういう性格になるのもちょっと頷けますよね。ずっとブルボンさんの後ろについていって練習したり、すごい研究を重ねての勝利だったんですけど、それがこんな形になってしまうなんて。でも、ライスが後ろ向きになった時に声をかけて鼓舞してくれる2人の絆がいいな、ウマ娘はそういうところがいいなって思いました。

――ミホノブルボンがライスシャワーの背中を押す姿は、長谷川さん的にいかがでしたか?

長谷川:ビックリしましたし、台本を読んで熱いなと思いました。ブルボンがあそこまで声を張ることはないと思っていたから、ここまで真っ直ぐにぶつかれる子なんだって。本当に新たな一面が出たシーンで、ブルボンを演じてきて一番印象的でした。

――セリフ的にも「四の五の言わずに走りなさい」というのがすごいですよね。

長谷川:最初はマスター(黒沼)の言葉を借りて言ったんですけど、後半は本当にブルボン自身の気持ちでズバッとぶつけますからね。

石見:ライスにもそれが響いたんだと思います。

――ただ、言い方もそうですが、ミホノブルボンの不器用さも感じられました。

長谷川:そうなんです。普段人と接するときはあまり感情を出さないから、距離感や伝え方が下手なんだろうなって思います。

――さらに、「あなたはヒールじゃない、ヒーローなんです」のセリフも感動的でした。演じた時の気持ちはいかがでしたか?

長谷川:このシーンは、“優しさ加減”に細かくこだわって演じさせていただきました。さっきは強めの言葉で鼓舞していましたが、やっぱり包み込むような優しさもブルボンは持っていて。そこをちょうどいい具合に出せたらなとすごく考えました。

石見:ライスからしたら、逃げ出したくなるぐらいきつかったと思うんです。でも、自分のことを思ってそう言ってくれたこと自体も嬉しいですし、自分ではヒールだと思っていたのが「ヒーローなんです」と言われた時に、自然と心が動いて「走ってもいいんだ」「走りたい!」という気持ちになったんだなと思って。完全にブルボンさんの言葉が、心を溶かしてくれました。

――素敵ですよね。この2人の関係性は率直にどう感じていますか?

長谷川:こういう関係性って、なかなかないですよね。2人ともキャラクター的にはたぶん普段は一緒にいるようなタイプではなくて、(こういうことがなければ)仲良しになるわけでもないというか。

――どちらも大人数でワイワイする感じではないですからね。

長谷川:ブルボンは1人で頑張る、周りからはクールで冷たいような印象にみられがちだけど内面は熱いタイプ。ライスも弱そうに見えるけど内に秘めているものはすごく強いタイプ。そういう部分は似ているから、共鳴するところもあるのかなと思います。

石見:そうなんです。競争の世界だと自分のことでいっぱいいっぱいになりがちだし、素直に相手を見られない瞬間があったりする中で、2人はそうではなくて。ちゃんと相手に立っていて欲しいし、自分もそれに負けずにいたい気持ちが強いんです。本当に人として……ウマ娘ですけど、強さや優しさは共通しているのかなって思います。

長谷川:羨ましい関係性です。

――そして、第7話は特殊エンディングでライスシャワーの「ささやかな祈り」が流れました。楽曲の印象やエンディングを見た感想をお聞かせ下さい。

石見:こんなことあるんだなと思いました。ライスがいっぱい葛藤して心が動いて頑張って……皆さんもライスのことが好きになったんじゃないかなってところで、エンディングをライスで染めていただけて。本当に嬉しかったです。

レコーディングでは、最後に「もう泣かないよ」ってフレーズがあるんですけど、歌うというよりはお芝居をしている感じでやりました。ちょっと声を揺らしながら、ギリギリまで来ているのをこらえて「泣かないよ」って。そこにもライスらしさを入れましたので、皆さんに聴いていただきたいなと思います。

長谷川:めっちゃ声震えていて、泣きそうやんと思って。こらえて一歩踏み出せたのが、最後のフレーズに乗っかっているのがわかったので、後押しさせてもらった身としては、「よし行ってこい!」「頑張れ!」って応援したい気持ちになりました。

――エンディングの映像もすごく良かったです。勝った時の無邪気な表情や、勝負服をもらった時の嬉しそうな顔も印象的で。

石見:本当ですよね。すっごい笑顔で、走ることが好きなんだって感じられました。

長谷川:希望に満ちあふれていたよね。あの顔が(本編のように)こうなっちゃったのかと思ったら、そういうこと言われる子じゃないのに……って胸が締め付けられました。

 

(C) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
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