アニメ放送開始&映画公開『トロピカル~ジュ!プリキュア』のファイルーズあいさん、花守ゆみりさん、石川由依さん、瀬戸麻沙美さん、日高里菜さんインタビュー|ファイルーズあいさんは頼れる座長!
ABCテレビ・テレビ朝日系列にて、2021年2月28日(日)あさ8:30~から放送がスタートした新番組『トロピカル~ジュ!プリキュア』。“海+コスメ”をモチーフに、明るく愉快なストーリーを描く本作。
小さな島で生まれ育ち、春から都会の中学校に通う中学1年生のまなつが、伝説の戦士・プリキュアを探しに1人で地上へやってきた人魚の女の子・ローラと出会うことから物語が始まります。
『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』(2021年3月20日ロードショー)で特別に同時公開される短編『映画トロピカル~ジュ!プリキュア プチ とびこめ!コラボ ダンスパーティ!』では、アニメ本編に先駆け、『トロピカル~ジュ!プリキュア』のキャラクターたちが一同に戦う姿を見られるとのこと。次々と届いた新情報に、期待で胸を膨らませている方も多いと思います。
そんな中、ファイルーズあいさん(キュアサマー/夏海まなつ役)、花守ゆみりさん(キュアコーラル/涼村さんご役)、石川由依さん(キュアパパイア/一之瀬みのり役)、瀬戸麻沙美さん(キュアフラミンゴ/滝沢あすか役)、日高里菜さん(ローラ役)にお話をうかがうことができました。
取材日当日は、前述の映画アフレコを終えたばかり。言葉の一つひとつや眩しい笑顔から、このチームで『トロピカル~ジュ!プリキュア』のキャラクターを演じられることに対する喜びや感動が伝わってきました。
それぞれの「プリキュア」への特別な思い
――まずは『トロピカル~ジュ!プリキュア』(以下、トロプリ)の出演オファーが届いたときのお気持ちなどを教えてください。
ファイルーズあいさん(以下、ファイルーズ):『ヒーリングっど♥プリキュア!』(以下、ヒープリ)で、初めてプリキュアのオーディションを受けたんです。そのときの私は技量が足りていなかったこともあって、台本からキャラクター像を読み取ることが難しくて。
でも、『トロプリ』のまなつのオーディション原稿をいただいたときに、まなつの性格が明るくて、自分と通ずるものがあるなと感じて。演じていても気持ちが乗れた感触があったんです。
「受かった」というご報告をいただいたとき、真っ先に浮かんだのはプリキュアを楽しみにしている子どもたちの顔でした。というのも、以前アルバイトで、保育関係のお仕事に携わっていたことがあったんです。子どもたちがプリキュアのお弁当箱やハンカチなどを使っている姿を見ていたので「あの子たちが喜んでくれるかなぁ」って。
花守ゆみりさん(以下、花守):ヒープリでエレメントさんなどのキャラクターを演じさせていただいていたこともあって、自分がプリキュアになるというイメージがあまりなかったんです。
そんな時にトロプリのオーディションを受けさせていただきました。でも、こんなに可愛い女の子は任せてもらえないんじゃないかなって。だから受かったと聞いたときは心の底からビックリしました。
可愛いを大切にするさんごちゃん。私自身、デビュー当初は可愛らしい役を演じることも多かったんですが、年齢を重ねていくうちに、可愛い役を演じることで自分の課題に触れ合うことが多くなってきて。
そうした自分の葛藤が表に出すぎてしまうんじゃないかなと思っていたんです。でも、彼女も彼女なりに、どうやって自分というものを持つかを悩んでいて……。それが今の自分と重なっていたので、通ずるものがあったんだと思っています。今、さんごちゃんを演じられることがとてもうれしいです。
石川由依さん(以下、石川):プリキュアは毎年オーディションがあるんです。スケジュールの問題で受けられないこともあったんですが、それ以外は毎年ドキドキしながら受けていました。
でも「ああ、今年もダメだった」ということも結構あったので……受かったと聞いて「ついに私もプリキュアになれるんだ」と、じわじわ感動がありました。別作品ですけれども、私の時代は『美少女戦士セーラームーン』が幼稚園で流行っていて。
どこが好き、とかじゃなくてすべてが大好きだったんですよね。今の子どもたちの大好きってプリキュアだと思うんです。子どもたちの大好きなキャラクターのひとりになれることがとてもうれしいですし、これからプリキュアになるんだと思うと姿勢を正すというか。
プリキュアとして、みんなの見本になるような存在に私自身がならないといけないなと思いました。
瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):私も石川さんと同じく、スケジュールで受けられない時を除いては、ほぼ毎年オーディションの機会をいただいていたんです。
今回のトロプリに至るまでプリキュアシリーズに関わることはなかったんですが、オーディションは毎年の恒例行事という感覚で。オーディション会場もなかなかに独特な緊張感の漂う、ほかにない空気感なので「今年もこの季節がきたな」っていう感覚がありました。
プリキュアって毎年キャラクターたちがキラキラ輝いていて。プリキュアを子どもたちが見て、憧れて……というイメージが毎回沸くんです。
でも「私はそんなにキラキラしたパワーを持っていないから難しいんじゃないかな」って思っていたところもあったんですが……あすかはみんなよりもちょっと年上で、かわいいよりもカッコイイに近い雰囲気。
今まであまり見たことのないキャラクターだったので、演じられたらいいなと思っていました。受かったときは本当にうれしくて。私のまわりのひとも、私以上によろこんでくれて。
それこそ保育関係の仕事をしている学生時代の友人から連絡がきて「子どもたちの反響を聞いたら連絡するね!」って言ってくれて。そういった部分もすごく楽しみです。
日高里菜さん(以下、日高):私はタイミングが合わず、これまでプリキュアのオーディションを受けられていなかったんです。だからまず、オーディションを受けられることが本当にうれしくて。
資料をいただいて、セリフを読んで「どういうキラキラした子なんだろう」「どういう悩みをもって、それを乗り越えてくんだろう」って考えているだけでも幸せだったんです。実際にオーディション会場のスタジオに行って、スタッフさんの作品に対する想いを聞いて、「ああ、本当にすごい作品だな」と改めて思いました。
実はオーディションでファイルーズちゃんと一緒に掛け合いをしたんです。しかも私がローラ役、ファイルーズちゃんがキュアサマーで。演じているときもワクワクするような、本当にたのしい時間だったので、「決まった」と聞いて本当にうれしかったです。オーディションの資料をいただいてから、ずっとワクワクしているような感じでした。
あと、私の兄の娘2人がプリキュア世代で、兄の家に遊びに行くとプリキュアのグッズがたくさんあるんですよね。「まだ言えないけど、はやく言いたいなぁ」って思っていました。発表になったらすぐ母から連絡がきて、「知らなかった! はやく言ってよ!」って。
先日発売されたばかりのパンツを買って送ってきてくれて(笑)。私も含めてまわりのみんなが喜んでくれたので、それも含めてうれしかったです。
見どころたくさんの短編映画! アフレコを終えて
――本日、短編『映画トロピカル~ジュ!プリキュア プチ とびこめ!コラボ ダンスパーティ!』のアフレコをされてきたとうかがっています。アフレコを終えての感想を教えてください。
ファイルーズ:アニメ本編の収録では、まだキュアフラミンゴ(あすか)さんにお会いできてないんです。全員がそろって戦って、一緒に動いて、一緒に共通の敵を倒すという連帯感に感動しました。
まなつが頑張ってるのを、ローラが「なにやってんのよ~!」って支えるといった感じで。ローラと一緒に立ち向かう感じがすごく楽しかったです。
花守:ファイちゃんが言ってくれた通り、全員そろってバトルをするっていうことがまだなかったので、新鮮であると同時に、はやく本編でみんなで戦いたいなって気持ちが大きくなりました。映画の中でキャラクターがそれぞれ輝いているシーンがあって、とても魅力的だなと思いながら録らせていただきました。
石川:今まではおもちゃの収録が多かったので、全員で何かに立ち向かって戦えたことに感動しました。まだ本編で登場していないキャラクターがいたり、登場したとしてもまだ出会いのシーンだったりで。みんなが揃って日常として和気あいあいと楽しんでいることが新鮮で。早く仲良くなったみんなと本編で会いたいなと思いました。
瀬戸:アニメ本編では合流はまだという時期なんですが……劇場版ではみんなで揃って変身をして、ひとつの画面に収まっているのがうれしかったです。短いストーリーではあるんですけど、キュアサマーの物語を引っ張っていく存在感が凄まじくて、正直圧倒されました。
あと、絶対に笑顔になっちゃうんです。うれしい気持ちになってしまうというか……「あなたがいてくれてよかった感」があるなって感じながら、収録をさせていただきました。
――まなつはやっぱり力強いんですね。
瀬戸:すごい求心力です!(笑)
ファイルーズ:(照れ笑い)ありがとうございます。
――さきほどローラの話が上がっていましたが、短編でも活躍されるんですよね。
日高:はい。「ちゃんとしなさいよ!」って背中を押してあげるシーンもあって。プリキュアのサポートをしています。今回の収録はフルカラーのアニメーションを見ながらだったんです。
各々のキャラクターならではの戦い方や表情、技の出し方などを皆さんより一足早く観られたことも贅沢な体験だったなと思っています。短い時間とはいえ、トロプリらしい、観ているだけでハッピーになるような、楽しい作品になっています。ぜひはやく皆さんに見ていただきたいなと思っています。