人気男性声優6人の歴史と魅力をひも解く『冨永みーなのPrecious Time』再配信記念:冨永みーなさんインタビュー前編|6人6様の声優へのなり方や仕事の取り組み方がわかり、声優志願の方にも参考に!
珍しいベテランの女性声優が後輩の男性声優を招くトーク番組!
――番組を視聴させていただきましたが、6人の方はそれぞれ、たくさんのライブやイベントなどに出演されていますが、ここまでリラックスしてプライベートについてありのままに話す姿は見たことも聞いたこともない気がします。これも冨永さんの人柄かなと。そして懐に入るのがお上手ですね。
冨永:そう見えたのであれば、すごく嬉しいです。長くお仕事をさせていただいているので、ゲストの方も安心してくださるのかなと。
あと『Precious Time』というタイトルをつけているので、皆さんもファンの方にとって「貴重な時間」になるだろうと考えてくださったみたいで、大切な出演作の台本や想い出の品など持ってきてくださったり、協力的でありがたいなと思いました。私が「持ってきなさい」と強制したわけではなく、あくまで自主的にですからね(笑)。
――今では声優のトーク番組はたくさんありますが、冨永さんのようなベテラン女性声優がゲストを招くという形は珍しく、新鮮でした。
冨永:特に浪川さんのファンの方からそのような声がたくさん届きました。「見たことがない大輔さんが見られました」とか。ホスト役が後輩の場合は、むしろゲストが気を使い過ぎてしまうんじゃないかな。でも長く声優をやってきて、年も重ねてきた私だからこそ、安心してもらえたのかなと思います。
ファンに代わって「見たい」、「知りたい!」ことを聞くつもりで。目指すは声優界の『徹子の部屋』!?
――平均1時間くらいあるので、見応えもあるし、CMなどもないので、本当にトークショーを近くで見ている感覚でした。あと冨永さんご自身がゲストの方々に興味があることが画面から伝わってきて。そこもファンの方には嬉しかったのでは?
冨永:皆さん、大活躍されていて、バラエティー色が強い番組にも出演されていますが、それとは違うものができたらいいなと思ったんですよね。全体的には楽しくありつつも、ちょっとだけシリアスだったり、キャラではない素の部分が垣間見えるところもポイントかなと。
――そして事前にしっかり下調べもされていることも伝わってきて。黒柳徹子さんと一緒だなと。
冨永:声優界の『徹子の部屋』を目指してます……なんて文字になると自信満々に見えてしまうけど、決してそうではないので(笑)。私自身、興味があることはもちろんなんですけど、ゲストのファンの方はすごく詳しいわけで。今まで知らなかったことや聞いてみたかったことを私が代弁できたらいいなという気持ちで収録に臨んでいました。
ラジオDJの経験がゲストから魅力を引き出す秘訣!? 素の冨永さんも見られる「貴重」な番組
――若い方にとっては冨永さん『サザエさん』のカツオ役を演じられている声優さん、あるいは『開運!なんでも鑑定団』などのナレーターとして知っている方が多いと思いますが、アニラジに限らず、『走れ!歌謡曲』などたくさんのラジオ番組のDJを務められた経験がこの番組のトークやゲストの魅力を引き出す上手さに繋がっているんですよね。
冨永:ありがとうございます! 先日、『走れ!歌謡曲』(2018年に50周年を迎えて、3月27日に幕を閉じたラジオ長寿番組)に20数年ぶりにゲスト出演させていただきましたが、パーソナリティの方から「カツオ役の方と今日しゃべっちゃった」という感想で、「なるほど」と思っちゃいました(笑)。
――この番組以外で、素の冨永さんを見られる機会もなかなかないですよね。
冨永:ゲストのファンの方は、私の声を聞いたことがあってもどんな人なのか知らない方も多くて、「冨永さんっておもしろい方なんですね」とか、これは自分で言うのは恥ずかしいんですけど(笑)、「かわいいんですね」という感想をいただいて、「やった!」と。女性ファンも私がとうが立っているから受け入れてもらえたのかもしれませんけど(笑)。