【連載】TVアニメ『WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜』田中ナル役・中島ヨシキさんインタビュー vol.2｜第10話からハワイ編！中島さんの好きなシーンとは？

興味が湧くフケ倫道の生き方

――中島さん自身、これまで気になったキャラクターはいましたか？

中島：フケ倫道です。まだどういうキャラクターなのかわからないですし、岡本さんが演じられているのですが、制作発表会で「悪いやつです！」とおっしゃっていたのが、すごく印象に残っていて（笑）。

たぶん、社会的に悪いやつとかそういう意味ではなくて、マサキたちの前に立ちふさがるライバルという意味での存在だと思います。

第10話でもちょこっと登場しましたが、他人のサーフィンに興味ないと言い放っているぐらい、あの年代だと最強のサーファーなので、サーフィンにおいて“最強”ってどういう意味なんだろうな、と。

特に、ナルは“サーフィンは点数をつけるものではない”という思いがあるので、そういう意味じゃないところで生きているフケ倫道のようなキャラクターは興味があります。

――改めてフケ倫道のキャラクターデザインを見ると、悪そうな顔をしていますね（笑）。

中島：とんがってそうな感じがしますね。おそらく、手をつないで仲良くという雰囲気にはならないでしょう（笑）。でも、プロフィールに書いてあるように、“独自の美学に沿って自由に生きる”方がサーファーには多いような気がします。

――声優業界でも“自分の美学”というか、共通点がありそうです。

中島：役者なので、自分の美学をみなさん持っています。自分のメソッドとか、自分のルーティーンがあって、それに沿ってお仕事をされていると思います。

あと、声優はみんなで収録をするので、協調性はすごくあるほうだと感じます。『WAVE!!』の現場は、もともと仲の良いキャストが多いので楽しいです。

腐れ縁のようなマサキ、ナル、ショウの関係性

――第10話まで振り返って印象に残っているストーリー、やり取りはありますか？

中島：やっぱりショウとのやり取りが印象に残っています。話の展開として、ずっとマサキ、ナル、ショウの3人でやっていくんだろうな、と思っていたところでの結末だったので。

ナルもそうですけど、ショウに関してはマサキの気持ちのほうが大きかったんじゃないかな。ショウがいなくなる第5話は今でも印象深いです。

――ショウといえば、彼のお兄さんである“ハヤミチ”が第10話の最後に登場しました。

中島：ショウにお兄さんがいるのは最初のほうから語られていて、マサキ以外はサーファーとして知っている有名な存在なのですが、マサキとナル的には友達のお兄さんとして特殊な関わり方をします。第11話でハヤミチとマサキとナル、ショウに関連した人たちがどういう話をするのか気になるところです。

――マサキ、ナル、ショウの関係性についてどのように思われますか？

中島：腐れ縁のような、3人で1つみたいなところがあると思います。別に取り立ててバカみたいに仲が良いわけではないですし、かといって仲が悪いわけではなくて。

マサキとナルは幼馴染で昔からの友達、そこにショウが入ってきたことでなお仲良くなる。そして、3人には共通の趣味もありますし、そういう意味ではそれぞれ特別な存在になっていると思います。

また、マサキを演じている前野さんは茨城県出身で、茨城をすごく大事にされている方なので、本当にハマリ役だと思いますし、僕はショウ役の小笠原くんと同郷なんです。

――そうなんですね！

中島：隣の中学校でお互いバスケ部で。学年は1個しか変わらないので、絶対練習試合で会っているんです（笑）。

――え～！すごい！

中島：すごいですよね。それこそ、『WAVE!!』の収録でサーフィンに挑戦した後、みんなでご飯を食べていたときに発覚するという（笑）。

――じゃあ次はサーフィンでぜひ対決を！

中島：レベルが高い（笑）。サーフィンに初挑戦したときもそうでしたが、ボードの上で波を待っているので、次の波がいつやってくるのか感じ取るのがなかなか難しいんです。

沖をずっと見ていて波が立ったと思ったら180度反転して浜に向かいながら波に乗らなきゃいけない。そして良いタイミングでボードの上に立つ。これはもう経験だな、と思いました。

――小笠原さんと同郷とおっしゃっていましたが、お二人とも神奈川出身ですよね。神奈川といえば、サーファーの聖地である江ノ島がありますが、もちろん行かれたことは……？

中島：ありますあります！　でも海に行くのではなくてシラス丼を食べに行っていました。泳ぎに行くというよりも食欲が勝ちます（笑）。