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冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』キャストインタビュー│Machico×大西沙織【連載第14回】

「これでこそテイオーだ!」と誇れる復活のレース――Machicoさん&大西沙織さんが振り返る、ウマ娘たちの挫折と復活の物語│冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』キャストインタビュー【連載第14回】

呼吸法がわからなくなるぐらい全力で臨んだ最終話

――そして、第13話は集大成となる有馬記念(作中では、馬の点は二つ)。トウカイテイオーといえばこのレースをどう描くのか、放送前から期待されていたと思います。その期待があった中での第13話でしたが、まずは感想からお願いします。

Machico:第2期は見せ場ばかりでしたけど、第13話の有馬記念はさらにテイオーの見せ場じゃないですか。しかも、いろいろなことを経験してからの復帰レースなので、私は第12話の収録が終わった時からすでに、「はぁはぁはぁ……次は最終話か」とプレッシャーがすごかったです。

実際のトウカイテイオーの有馬記念(1993年)もすごく伝説的なレースでしたし、当時テイオーを応援していた方にとって特別ですよね。第1期のオープニングでもこれは有馬記念の復活のところか?ってシーンがあったんですけど、その時からトレーナーさん(『ウマ娘』ファンの呼称)は「復活の有馬記念がめちゃくちゃいいから描いてくれ」と(ネットなどで)言っていました。それを見ていたから、この最終話でやっと来るか!と思って。

――プレッシャーがある中、どんな気持ちでアフレコに臨みましたか?

Machico:今回はマックイーンに自分が背中を見せる立場になったし、一度心が折れて、でも支えてくれる仲間がいて、自分の気持ちに気づいて……いろいろな思いを持って、絶対に負けられないレースに向かうんです。カイチョー(シンボリルドルフ)との絡みもそうですけど、今までのテイオーよりも一歩引いたところにいるというか。とにかく見てくださる方々にとって印象深いものにしたいという思いで演じました。今まで支えてくれた人たちに、「これでこそテイオーだ!」と言ってもらえる、自分自身も誇れるレースにしたいなって。

そんな思いからか、呼吸法がおかしくなっちゃいました(笑)。テイオーが全力だったように私も全力になりすぎて、テストの時から酸欠になってしまい、マイク前でふらふらになってしまって……。自分でも呼吸法がわからなくなるぐらい、まともじゃいられない状態でアフレコをやっていました。とにかく全力で頑張りましたね。

――大西さんは、そんなMachicoさんの様子を隣で見ていて、どのように感じましたか?

大西:Machicoはどの話数でも泣きそうになりながら演技するところがありましたが、第13話は、本当に「うわっ! ふらっといったよ。大丈夫か?」って感じでした。最悪、自分が支えないといけないなと思ったぐらい、テストからずっとふらっふらで。しかも、ふらっとなった後に、台本が見えなくなるほどの状態でした。

それぐらいすごく頑張っていましたし、第13話でのマックイーンはテイオーを待っているというか、テイオーのレースを見届けるという立場になったので、そういう意味でもシンクロしていたなって思います。

――マックイーンは最初、テイオーのレースを怖くて見られなかったけど、場内の歓声や実況を聞いて、やっぱり最後は……という感じで。その心情や行動も印象的でした。

大西:第12話でテイオーの今までの痛みや苦しみを自分自身も身を持って知りましたから、復帰レースはマックイーン的にもすごくドキドキする部分があったと思いました。今まで自分が背中で見せてきたものを返してもらうという意味でも。

そして、走り終わったテイオーにみんなが「おめでとう」って声をかける中で、マックイーンだけが「ありがとう」って言うところがあって。やっぱり他の人とはテイオーのレースを見て感じるベクトルが違ったんだろうなって思いました。奇跡を起こしてくれてありがとう、って気持ちもあったと思いますし。

――ラストの一緒に駆け出すシーンも感慨深かったです。

Machico:2人が笑顔になれました。一緒にターフに立っているということは、そういうことですもんね。怪我を克服して。

大西:そうだね。

――史実のトウカイテイオーはこの有馬記念が引退レースになりましたし、メジロマックイーンも繋靭帯炎の発症によって引退しましたから。この先のことはIFの物語になりますけど、『ウマ娘』での2人はずっと一緒にターフを走っていそうですよね。

Machico:そうなんです。第2期は、いわゆる第1期でのスズカ(サイレンススズカ)のような目に見えてわかるifのレースはなくて、基本は史実に忠実でしたからね。最後の最後でifというところがまた、わかってるね、やってくれるねと思いました。トレーナーさんたちもずっと言っていたんですよ。第2期ではifはどうなるんだろう?って。

大西:そうなんだ。

Machico:(第1期での)スズカの前例があったから、骨折ばかりするところはマイルドになるんじゃないかとか。でも、(史実通りだと)こんなに絶望ばかりで(笑)。

大西:絶望、絶望、絶望だからね(笑)。

――史実のトウカイテイオーのエピソードはつらいことが多いですし。

Machico:それをif展開で明るくして良かったねっていうより、ちゃんと明るくなるまでの過程を美しく描いてくださって。物語的にはずーっと重くて気持ちがつらくなる人もいるかもしれませんが、人間愛ならぬウマ娘同士の愛がつらい気持ちもプラスなものに変えてくれると思います。テイオーたちも目をそらさずに頑張っていたので、見る側もその気持ちをしっかり受け止めて欲しいですね。

 

(C) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
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