音楽
沢城千春のバンド、STREET STORYの1stミニアルバム発売記念インタビュー【後編】

それでもあきらめず、歩みを止めずにやってきたことで、今の自分がいます――STREET STORYの1stミニアルバム『Way of life』発売記念インタビュー【後編】│新アルバムは作詞家としての沢城千春さんの成長も感じられる一枚

ロックにダンサブルな要素を取り入れた新機軸曲「Dance Forever」。歌詞は夢を追いかける人への応援歌

――3曲目の「Dance Forever」は、ロックにシンセの音が入ったクラブテイストを加えた、ストストの新機軸の1つですね。

沢城:今までは自分たちの楽器で鳴らせるバンドサウンドメインで作ってきたけど、Finさんに、「ピコピコ感を入れた曲を作ってほしい」と初めてオーダーした曲です。

Fin: そういうのを作っていいんだと思って、挑戦した曲です。自分の中でEDMではないダンサブルなテイストを今までやってきたロックサウンドにどうのせるかで。かけ離れてしまいすぎるとアルバムの中で浮いてしまうので、どうバランスをとろうか意識しました。思えば、この曲からアルバムを意識して曲作りを始めた気がします。

――歌詞は夢をあきらめずに追いかけようと応援しているような。

沢城:この曲の歌詞の主人公は地方から夢を追いかけて東京にやってきた女の子のイメージで書いています。僕は小劇場の役者からスタートして、いろいろな人を見たり、経験をしてきて現在に至るわけですが、東京は夢やチャンスがある街で、叶えば華やかな世界が待っているけど、裏では見たくない部分や怖さもあって。

夢を追い求めてやってきたはずなのに、いつの間にか生きることに必死になって、バイト三昧になってしまったり、偉い人に媚びてみたり。僕自身も今の仕事を始めた時、「お前じゃ無理だからやめたほういい」とか「お前にセンスがないからTVにも出られない」、「お前の年齢では遅すぎる」とかいろいろなことを言われてきたし、心ない言葉に傷ついてやめていった人もたくさん見てきました。それでもあきらめず、歩みを止めずにやってきたことで、今の自分がいます。

だから自分が当初思い描いていた夢、キラキラしたステージで踊るために出てきたのだから他人の心無い言葉に耳を貸さず、自分を信じて頑張ってほしいという気持ちを込めています。サビの「踊り出せ Dance music go 歌い出せ Dance forever」は、自分の思い描くステージで、自分が踊りたいように踊ればいいんだよと。

今までで一番楽しかった「Dance Forever」のMV制作!360度回るカメラワークにメンバーの素顔が見られる映像に

――MVでは、メンバー4人を360度回転しながら映している映像でおもしろいですね。

沢城:限られた状況の中で、自分たちが思い描いた映像になりました。ただ演出も自分たちでやったので最初は少し迷子状態で、「本当にこれで大丈夫なんだろうか」とか「楽器全然弾いてないけどいいの?」とか(笑)。今までのMVは監督の演出や指示通りに動いていたけど、このMVはメンバー同士で意見を出し合って完成させたので、温かい映像になっていると思います。

――メンバーの皆さんが終始、笑顔で楽しそうで。

沢城:今までで一番楽しかったかも。

Fin:あと撮影が深夜だったからテンションもおかしかったし笑)。

 

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