春アニメ『東京リベンジャーズ』花垣武道役・新 祐樹さん&佐野万次郎役・林 勇さんが語る、作品の斬新さと熱量のすさまじさ/インタビュー
和久井 健先生原作(『週刊少年マガジン』連載中)の『東京卍リベンジャーズ』のTVアニメがついに放送開始!
26歳のフリーター花垣武道はある日かつての恋人・橘日向が悪党集団「東京卍會」に殺されたことを知り、彼女を救うため中学時代へタイムリープするヤンキーマンガにタイムリープの要素を取り入れた画期的な作品です。
主人公の武道を演じる新 祐樹さんと、東京卍會の総長の佐野万次郎役の林 勇さんに作品の魅力や見どころ、自身のキャラクターの印象、演じる時に心がけていることなど語っていただきました!
ヤンキーマンガにタイムリープの要素を取り入れつつ、魂を揺さぶる熱い作品
――『東京リベンジャーズ』の原作を読んで、またアニメで演じてみた印象や感想をお聞かせください。
花垣武道役 新 祐樹さん(以下、新):原作を読んでみて、僕が触れた作品の中でもかなり人間臭いキャラクターに出会えたなと思いました。不良を題材にした作品は最近では珍しい気がするし、タイムリープものは個人的にも好きだったので、シンプルにとてもおもしろい作品だなと思いました。
実際に収録に入ると、すごく熱量が高くて。特に武道はモノローグも多いし、いろいろな状況に衝撃を受け続けて、変わっていったと思えば、あくまで信念を貫く面もあって。 人間的にも魅力的で、おもしろいキャラクターなので、演じがいがあります。
佐野万次郎役 林 勇さん(以下、林):最近は「ヤンキーマンガ」と呼ばれるカテゴリーの作品は少なくなりましたが、僕の中学・高校時代には『ろくでなしブルース』など、素晴らしいヤンキーマンガがたくさんあって。この作品を読んで、ふとその頃を思い出し、懐かしさを感じて。それでいて、タイムリープの要素も盛り込まれていて、「今までになかったヤンキーマンガだな」と新鮮な気持ちになりました。
それぞれのキャラクターたちは深い闇を抱えつつ、激しい抗争が展開されていって、中には驚くような展開もありますが、仲間への熱くあふれる想いに心を揺さぶられて。一気読みしてしまうほど、おもしろい作品だなと思いました。
驚きと衝撃の連続! ヤンキー作品らしいまっすぐさと純愛に、戦略的なタイムリープの使い方も!?
――ヤンキー系の作品は人間関係やストーリーが割とシンプルなものが多いんですけど、この作品は複雑に絡み合い、意外な展開になるところがひと味違うなと。
新:驚きと衝撃の連続で、僕も毎回、武道と同じようにビックリしている感じで。
林:今日の収録のエピソードもヤバかったよね! よかれと思ってやったことがアダになったり。
新:1つの問題が解決したなと思ったら、その裏でまた違う問題が表面化していって。ずっとおもしろさが持続して、いくら噛んでもうまみが出てくるような作品ですね。また自分の心情を素直に出していくところが不良のよさかなと思っていて、それゆえにバチバチにやり合うし、心を通じ合うことができるんじゃないかなと。
林:それも1つの青春の形なんだろうね。
――そして、26歳の武道が12年前の中学時代にタイムリープすることや、同じ日にしか戻れないのも斬新ですね。
新:12年前の今日にしか戻れないし、タイムリープする条件も限定されているし。だからこそ、効果的かつ戦略的に使わないといけないし、協力者も必要で。そこも普通のタイムリープものではなく、おもしろいですね。
――ヤンキー作品にはヒロインも付きものですが、武道もかつての彼女を救うために全力を尽くすところも。
新:純愛ですよね。武道にとって日向は人生で唯一の彼女だったけど、事件が起きるまでは忘れていたくらいで。でも日向のために命をかけるところはカッコいいなと思います。
林:でも話が進んでいくにつれて、助けたいキャラクターがどんどん増えていっちゃうんだよね。
新: そうなんです、一人で抱えきれるのか不安なくらい(笑)。関わっていくキャラクターたちの過去や内面がわかって、助けたいという想いが強くなるし、絆も深まる、そこも素敵です。