アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』ホワイト竜役 白竜さん×二階堂サキ役 田野アサミさん対談|白竜さんが学生時代を思い出した2話、田野さんは白竜さんのリアルな芝居に驚き、サキのセリフに涙!?【SAGA_R:02】
2018年を代表するアニメの1つ『ゾンビランドサガ』のTVアニメ第2期、『ゾンビランドサガ リベンジ』2021年4月より放送スタート! そしてアニメイトタイムズでは、第2期でもインタビュー連載企画「「ゾンビランドサガ広報誌R(リベンジ)」」を実施中です。
1話で立ち直った幸太郎と共に再びアイドル活動を始めたフランシュシュは、伝説のロックスタァのホワイト竜と共演。竜はサキにとって憧れのスターでした。竜のカッコいいセリフの数々とサキのせつない想いが交差したちょっとビターな2話でした。
今回のインタビューでは二階堂サキ役の田野アサミさんに、ホワイト竜役を演じた白竜さんの豪華対談が実現! 出演された2話を振り返っていただきつつ、お互いの印象とアニメ収録の感想、そして作中のラジオ番組『サガがサガであるために』を、新たに本当の番組として収録した感想など、おうかがいしました!
佐賀県出身の縁!? でPV&アニメへの出演オファーを快諾! ライブ会場でのPVへの盛り上がりにフランシュシュも嫉妬?
――白竜さんはPVとアニメの2話に出演されましたが、オファーが届いた時、どう思われましたか?
ホワイト竜役 白竜さん(以下、白竜):僕は佐賀県出身で、生まれ育った伊万里市の観光大使もさせていただいて、佐賀に関わるお話はお受けするようにしています。またCygames社長の渡邊耕一さんが同じ伊万里市で、僕の実家の隣町出身の方だと以前、お聞きしたことがあったので、そういうご縁もあってお話が来たのかなと思って、「いいですよ」と。
――でもPVが奇想天外な内容だったので、かなり驚かれたのでは?
白竜:何でもありじゃないですか?(笑)
宣伝担当:反響もかなり大きかったです。
二階堂サキ役 田野アサミさん(以下、田野):アニメの2期を発表した、佐賀のアルピノでのフランシュシュライブ(2019年7月)で最初にそのPVが流れたんですけど、白竜さんが演説しているシーンが映し出された時のお客さんの歓声は、みんな白竜さんの舎弟みたいにすごく盛り上がって(笑)。
そのライブの時に「唐津にこんなに人が集まるんだ」と地元のおじいちゃんやおばあちゃんがおっしゃっていたくらい人が集まって、そんな大勢の人たちが白竜さんの演説で2期を知るという(笑)。
白竜:そういえば江頭(2:50)君も出演したとか。
田野:はい!**江頭さんが「これを見ろ!」と言った後に白竜さんの映像がど~んと。
白竜:すごい演出だね(笑)。
田野:私たちのライブより盛り上がってました。みんなで「持って行かれた!」って(笑)。
白竜さんが出演した2話の印象は「ナチュラルなお話」。田野さんは気合を入れて収録に
――『ゾンビランドサガ リベンジ』の2話にホワイト竜役で出演されましたが、これまでアニメに出演されたことはありますか?
白竜:『逆境無頼カイジ』に利根川幸雄役で出演したことがあります。この時、ED曲「負け犬たちのレクイエム」を、僕が作詞・作曲して歌ったんですけど、まずプロデューサーから「『あしたのジョー』のED曲みたいな曲を書いてくれませんか?」と言われて。それで曲を作ったら今度は「カイジの敵役の利根川の声もやってくださいよ」とお願いされたんです。「声優はできないと思うよ」と言ったのに「大丈夫ですよ」と。
一応、カイジ役が誰なのかを尋ねたら俳優の萩原聖人君だと聞いて、「知らない間柄でもないからやろうかな」と引き受けました。でも実際にやってみたら大変で、3本のマイクを5~6人で代わる代わる使うんですけど、何回かマイクに入れませんでした。
――『ゾンビランドサガ リベンジ』は「佐賀」で「ゾンビ」が「アイドル」に、という、一見何のことかわからないですよね?
白竜:今回出演させていただいた2話はぶっとんでいる感じもなく、ナチュラルなお話だなと思いました。深夜ラジオのDJをしているホワイト竜と、リスナーだったサキとのエピソードが描かれていたので。
――田野さんは白竜さんがアニメに出演されると知った時、どう思われましたか?
田野:「えっ!? 出てくれるんだ!?」という驚きと、佐賀県の方はやっぱり郷土愛が強いんだなと再確認させていただきました。そして白竜さんと一緒に収録させていただけると聞いて、ビックリしました。
あるライブの数日後の収録でしたが、ノドが枯れていようとも全力で叫びに行くぞ! という気持ちで臨んだことを覚えています。そして、アフレコで白竜さんのお芝居を聞いて、出てきたサキのセリフは、家でイメージしていたものと違ったものになったし、今回ご一緒できたことで私自身、とても勉強になりました。
白竜さんと田野さんのお互いの第一印象は? 白竜さんにあいさつする田野さんは2話のシーンそのまま?
――スタジオで初めてお互いお会いした時の第一印象はいかがでしたか?
白竜:あいさつはしましたが、正直、自分がちゃんとできるのか心配で心配で。一緒に収録したお2人(田野さんとさくら役の本渡 楓さん)はすごく上手で、聞いた時、「あっ、ヤバい」と焦りました。
田野:本当ですか!?
白竜:ここまで声優のお仕事をやられてきたんだなとわかる上手さで。それに比べて僕なんか外野ですよ。
田野:そんなことないですよ! それに、スタジオに入られる前に外でお見かけして、声をおかけした時、ちょうど光の加減が白竜さんに後光が射しているようにすごく輝いていて。「はじめまして! 二階堂サキ役の田野アサミです! よろしくお願いします!」とごあいさつさせていただいたら、かぶっていて帽子をとって、「おー。白竜です。よろしく」と言葉を発した瞬間、思わず「あっ! コレ、Vシネで見たやつだ! カッコいい!」って。
収録の前には白竜さんが出演されている作品をたくさん見て、「どんなお芝居をされるんだろう?」と想像していたので、実際にお会いした時の衝撃とカッコよさはいまだに忘れられません。
白竜:ありがとう。僕はこの収録の前に、ライブ映像を見させていただきましたが、巻き舌がすごいなと思いました。
田野:嬉しい! でも、白竜さんの巻き舌もお上手じゃないですか?
白竜:そんなのやらないよ(笑) 苦労したのはどんなに東京暮らしが長くても、佐賀のイントネーションが出てしまうんですよね。笠智衆さんは熊本県出身でイントネーションを直そうとしなかったと思うけど、僕は直そうと思っているのにまだ直らなくて。関西出身の人は東京に来ても普通のイントネーションでしゃべれるんだよね。
田野:そうかもしれません。確かに私も直せました(田野さんは兵庫県出身)。
白竜:高倉 健さんも福岡県出身で、ぼそぼそしゃべる時は九州っぽさが出るし。
役名だけでなく、自身っぽいキャラでビックリ。挿入歌も自分のために作られたような
――そもそも、演じるキャラクターが、ご自身がモデルというのもおもしろいですよね。
白竜:『白竜』というコミックマンガがあって、そのオリジナルビデオシリーズで主人公の白川竜也役を演じていたけど、それに匹敵するくらいホワイト竜も自分っぽくて。出演オファーをいただいた時、役名がホワイト竜ですと言われて、驚きました(笑)。
――どんなイメージでホワイト竜を演じられたのでしょうか?
白竜:挿入歌も歌っていますが、自分が普段作って、歌っている曲調に近かったので、「いいな」と思ったし、すぐに覚えてしまいました。他の方が作った曲って、なかなか入ってこなかったり、レコーディングでも修正点がたくさん出てきがちなんですけど、今回の曲は、僕のために作ってくれたような曲だったし、物語もそうだったので、やりやすかったですね。
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会