石原夏織6thシングル「Plastic Smile」インタビュー|作品の世界観に寄り添いつつ、自分もこの曲に救われた気がします!
リアル感のある演技、泣きの演技も見どころのMV
――今回はMVもドラマ仕立てになっていて面白いですね。冒頭で寝落ちして起きるシーンは、ある意味すごくリアルだなと感じましたが、石原さんは普段あんな感じになることってありますか?
石原:私は寝る前のルーティンがめちゃめちゃ多いので、(寝落ちした)記憶はないんですよね。昔から、歯磨きしないと寝ちゃいけないと言われていた家だったので、食べかけて寝るとか絶対になくて。どれだけ眠くても、ちゃんと歯磨きするまでは寝ないと決めています。
――めちゃくちゃいい家ですね。
石原:周りの人は寝落ちすることがあるそうで、結構共感できると言っていました。
――世の中的には、共感できる人の方が多いと思いますよ。
石原:私は床で寝たこともないですし、あんな姿勢で寝たら相当体が痛そうです(笑)。
――そして社会人の女性の生活を追体験するようなドラマが展開されます。撮影をしてみていかがでしたか?
石原:そういえば私は体を使った演技をしたことなかったなと思って、果たしてできるんだろうか? とずっと不安があるまま撮影に向かったのが本音です。撮影は会社のシーンからでしたが、後輩にパソコンで「これがいいんじゃない?」とやるシーンとか、ちゃんと働いているように見えると周りがすごく褒めてくれました。どうしようと不安だったのが晴れて、そこからは楽しくやることができましたね。
――石原さんは昔からこの仕事をしていましたから、アルバイトも含めてデスクワークはほぼ経験ないですよね?
石原:ないですね。もちろん、ドラマとかを見てなんとなく想像はつくけど、実際のところはわからなかったので、“嘘感”がでないように気をつけなきゃと思いました。
――もし、別の世界線があったとすると、この女性のように会社に通う生活はできそうですか?
石原:たぶん向いていないと思います。今の毎日違う場所に行って仕事をするのが好きなので、MVのような会社に通う生活はイメージ出来ないです。
――撮影は2日間に渡ったとのことで、メイキング映像もかなり充実していましたね。その中で聞いておきたいことがあるのですが、麻婆豆腐ってそんなに好きなんですか?
石原:好きですね。食べる時は週に1回か2回ぐらい食べることもあります。でも、最近はあまり食べていないです。撮影していた頃が、たまたまよく食べるタイミングでした(笑)。
――映像中のインタビューでは、その麻婆豆腐やモーニングルーティンの話も飛び出すなど盛りだくさんな内容となっています。撮影やその合間でなにか印象的だったことがあればお聞かせください。
石原:今回は2日間かけて(場所を)移動しながら撮影してたので、ご飯は外のお店で食べたんです。麻婆豆腐はそのひとつだったんですよ。
――ロケ弁当ではなく、ということですね。
石原:はい。その2日目に行った天ぷら屋さんが美味しくて感動しました。MV撮影しているんだっけ?と思うぐらいで(笑)。今までは1ヶ所で撮影することが多くて、場所がいっぱい変わったり、外でご飯を食べる事が少なかったのですが。今回はちゃんと距離を保ちながら、スタッフさんたちとお店で天ぷらを食べたのはすごく楽しかったです。
――演技のことで言えば、泣きのシーンも良かったと話していました。
石原:そうですね。もし涙がでなければ「目薬」を使う案もあったんです。でも、目薬には頼りたくないと思っていたので、ちゃんと泣くことができてよかったです。あと、思ったよりもナチュラルな演技ができたのも良かったなって。敢えて「演技してます」というテイストがいい時もあるかもしれないけど、今回はよりリアル感を出したかったので、それができたのはすごく良かったなと思いました。
――ちなみに、泣く演技ではなにか想像したのですか? 役者によって過去の悲しい思い出を考えたり、ただグッと涙を出す人とかいろいろいるらしいですが。
石原:私はアフレコでも本当に泣きながら演じることもあるので、物語の流れがあるとできるタイプなんです。なので、物語や人物を想像して、実際に荷物が送られてきたらどんな電話をするか考え、お母さんと喋りそうなことを話したら自然と涙が出ました。
――それはリアル感が出ますね。メイキング映像では喋っている声も少し聞けますし。
石原:ちょっと恥ずかしいです(笑)。
女子高生の頃に、おじさんと思っていたのは何歳から?
――カップリング曲「キミに空とクローバー」についてもお聞きします。冒頭のフレーズに〈光と待つ 若葉の季節に〉とあるように、ちょうど今の季節に合う楽曲ですね。
石原:はい。春を感じつつ、未来を見ている感じの曲になりました。若葉が緑色にキラキラ光っている中で、散歩をしながら聴くのがすごく似合いますよね。歌詞も前向きでポジティブになれるので、新生活が少し経ったこの時期に聴いてもらったら、心が軽やかになるんじゃないかなと思います。リズミカルなメロディや音の使い方も気に入っています。
――制作陣は違いますが、この曲はなんとなく1曲目から続いているイメージなんですよね。1曲目でテンションの低いところから上がっていき、その先がこの曲という感じで。
石原:そうなんですよ。最初はそこまで考えていなかったんですけど、曲ができあがっていくにつれて1曲目に通じるというか。ひとつの流れを感じる曲になったと思って、すごく嬉しかったです。
――レコーディングはどんな感じでしたか?
石原:この曲は譜割りが結構難しくて、自分で選んでおきながら、これまた難しい曲になってしまったと思いました(笑)。でも、家で練習するにつれて、難しいところは逆に歌っていて楽しくなる曲だなと感じましたね。この曲も情景が浮かびやすいですし、私も春や夏の日差しが好きなので、外で歌っている気持ちで楽しくレコーディングできました。
――1曲目と合わせて、ぜひ情景を思い浮かべながら聴いてもらいたいですね。では、アニメの内容にちなんだこともお聞きします。主人公の吉田は最初、沙優に「おじさん」と呼ばれていましたけど、まだ26歳なんですよね。
石原:そうそう。全然おじさんじゃないですよね。その歳でおじさんって、ひどいなと思っていました(笑)。
――ですよね。ちなみに、沙優と同じ女子高生の頃は、何歳ぐらいからおじさんだと感じていましたか? 当時からたくさんの大人と仕事をしていたわけですが。
石原:高校生の時ですよね……50代ぐらいかなぁ。でも、見た目的に若くて、その年齢に見えない人もいるんですよね。
――特にこの業界は多いですよね。
石原:そうなんですよ。だから、高校生の時でも、おじさんだと思ったのは60歳ぐらいからかもしれないです。
――その言葉は世の中のおじさんたちに勇気を与えますね!(笑)
石原:本当に、ちゃんと気にしている人はいつまでたっても若いですからね。全く(その年齢に)見えないです。
――最後に、先ほどライブの話もありましたが、これから「Plastic Smile」をどのように歌っていきたいかお聞かせください。
石原:歌詞を見て、まだこういう経験はないなと思った方もいるかもしれません。でも、きっとこの先、「この人と会っていろいろ変わったな」ということがあると思います。経験したことのある人にも、まだの人にも、たくさんの方に聴いていただけたら嬉しいです。私もこれからどんどん年を重ねて、さらに歌詞の意味や表現を深めていけたらと思っていますので、ぜひ一緒にこの曲を楽しんでください。よろしくお願いします。
[インタビュー&文・千葉研一]
6thシングル「Plastic Smile」/商品情報
2021年4月21日発売
初回限定盤
品番:PCCG.01967
価格:¥1,750+税
【収録内容】
M1. Plastic Smile
*TVアニメ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」ED主題歌
作詞:磯谷佳江 作曲:三好啓太 編曲:佐藤純一(fhána)
M2.キミに空とクローバー
作詞:こだまさおり 作曲: 畠舎聖悟 編曲: sugarbeans
M3. Plastic Smile Instrumental
M4.キミに空とクローバー Instrumental
*初回限定盤特典
・「Plastic Smile」MUSIC VIDEO
・「Plastic Smile」MUSIC VIDEO MAKING
収録のDVD付き
通常盤
品番:PCCG.01968
定価:¥1,250+税
【収録内容】
M1. Plastic Smile *TVアニメ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」ED主題歌
作詞:磯谷佳江 作曲:三好啓太 編曲:佐藤純一(fhána)
M2.キミに空とクローバー
作詞:こだまさおり 作曲: 畠舎聖悟 編曲: sugarbeans
M3. Plastic Smile TV size ver.
M4. Plastic Smile Instrumental
M5.キミに空とクローバー Instrumental
*描きおろしアニメイラストジャケット仕様
リリースイベント情報
6th SG「Plastic Smile」発売記念イベント「CARRY MEETING –Plastic Smile-」オンラインお渡し会(スマホ用壁紙/スマイルメッセージ)
【日時】2021年5月15日(土)・16日(日)・22日(土)
■石原夏織 オフィシャルファンクラブ「hand in hand」情報■
5月30日(日)まで先行入会受付中!ファンクラブへ入会すると『会報0号』をプレゼント。
6月1日(火)からグランドオープン予定!
https://ishiharakaori-fc.com/