春アニメ『シャドーハウス』ルイーズ/ルウ役 佐倉綾音|声優インタビュー第3回「ただの不思議ちゃんでもかわいい、ルイーズ/ルウの魅力とは?」
顔のない一族“シャドー”と、その“顔”としてシャドーに使える世話係の“生き人形”の物語。断崖に佇む館“シャドーハウス”にはどんな秘密があるのか。そして、“シャドー”一族とは、いったい何モノなのか。奇妙なゴシックミステリー・TVアニメ『シャドーハウス』(原作:ソウマトウ/集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)がスタートした。
エミリコと同じ班であるルウは、第3話でエミリコたちと共に“亡霊”と対峙することとなる。その中で冷静ながら自己主張のない性格であることが伺えたが、ルウのシャドーであるルイーズは、自分が大好きでルウの顔も大好きな少し変わった存在。かなり個性が違うルイーズとルウを演じる佐倉綾音さんに、作品について聞いた。
ただの不思議ちゃんでもかわいい、ルイーズ/ルウの魅力とは?
――原作の魅力を教えてください。
佐倉綾音さん(以下、佐倉):2人で1人の人間として扱われている不思議な世界観、しかも片方は顔がなく、そして本人たちは裏腹に個々の思考も持ち合わせていて……というのが、ありそうでなかった設定だなと思いました。
ソウマトウ先生の繊細なタッチが、その複雑な設定を一層引き立てていると感じます。
――オーディションは、どのような感じでしたか? ルイーズ/ルウはお気に入りのキャラクターだったそうですが。
佐倉:マネージャーさんが「原作めちゃくちゃ面白いので気合い入ってます!」と言っていたのが印象的で、私もその際に原作に触れ、より一層気合いを入れてオーディションテープを録りました。
ルイーズ/ルウは一目惚れのようなもので、演じるならぜひともこの子だと良いな、と思っていたので、(演じることが決まったときは)とてもうれしかったです。
――ルイーズ/ルウは、それぞれどんなキャラクターですか?
ルイーズは高飛車でナルシスト、基本的に他人の話を聞いていませんが、さらっと聞いていないところが面白いなと思います。
ルウはそんなルイーズの唯一と言っていいほどの理解者で、口数が少なく、何を考えているのかよく分かりません。でもそんなところもかわいいです。
――ルイーズ/ルウは性格の差が激しいですが、演じてみていかがでしたか? それぞれどんなディレクションがあったかなども教えていただければと思います。
佐倉:どちらも自分としては演じやすいキャラクター感だったので、今まで積み重ねてきた経験値から、さらに新しい個性を引き出せたら、と思って演じています。
ルイーズは天然で悪意なく他人を傷付ける子なのかなと思っていたのですが、「少し悪意を混ぜてしまってください」というディレクションがあったので、アニメでは多少悪意増しで表現させてもらっています。
――自分一人での掛け合いがあるというのも珍しいと思いますが、そこについてはどうでしたか?
佐倉:個性が180°違う2人なので、それぞれを演じていて無意識で交わってしまう瞬間がないのは助かりました。
――ルウとしては、生き人形同士の絡みがありますが、掛け合いで心がけている事がありましたらお願いします。
佐倉:口数は少ないですが、実はルウなりに他人の話をしっかり聞いているし、会話はしっかり噛み合わせているなと思うので、ただの不思議ちゃんにならないといいなと思いながら演じています。
でも、ただの不思議ちゃんでもかわいいなと思うのでいいです。