【「死滅回遊」制作決定!】『呪術廻戦』最終話までのあらすじをまとめてご紹介! これを読んで最新アニメ・原作・週刊連載のストーリーのを確認しよう!
一進一退の"領域"戦!(本誌連載228話〜231話【単行本未収録】)
人知を超えたやり取りを行うふたり。領域を使った戦いでは五条が先手を取り、若干優勢にも見えますが、渋谷事変の際に暴れた十種の式神・魔虚羅を使用しないことに違和感を覚える五条ですが、領域内での戦いの中で、遂に無量空処を宿儺に食らわせます。
宿儺はすかさず、魔虚羅を使用。どんな攻撃にも適応し無力化してしまう前に、一撃での破壊を目標としていた五条でしたが、魔虚羅は既に無量空処に適応していました。万との戦いで、魔虚羅の適応を肩代わりできることを知った宿儺は、五条の無量空処の必中命令を自身のもののみ相殺し打ち消し、体の中にいる伏黒の魂に無量空処を受けさせることで適応を肩代わりさせていたのです。
五条は再び領域を展開しようとしますが、これまで無茶な戦いを繰り広げていたため、脳が損傷し領域を展開することができません。しかし、それは宿儺も同様でした。無量空処によって受けたダメージにより彼も伏魔御廚子を使用することができなくなっていたのです。
「五条の勝ちだ」(本誌連載231話〜236話【単行本未収録】)
一歩も引かないふたりの戦いは「無下限呪術」とそれに対する魔虚羅の適応が鍵となる肉弾戦へ。宿儺にダメージを与えることに成功しますが、その直後、遂に魔虚羅が適応し、五条の無下限を破るのでした。
そこから宿儺は、五条に触れることができる魔虚羅にメインの攻撃を任せ、接触の隙を作るべくサポートしながら、自らも五条の術式が発生しないタイミングで攻撃を仕掛けていきます。さらに、「鵺」「渾」を複合させた式神「嵌合獣 顎吐」をも召喚し3対1の構図に。ピンチを脱するため、五条は無制限の虚式「茈」で反撃を試みるのでした。
宿儺は、茈を発動させないように間髪を入れずに攻撃を繰り返しますが、五条の最大出力の蒼で顎吐を破壊。続いて赫を詠唱し、自身の頭上に打ち放します。
異変に気付いた宿儺の命令によって、上空へと向かう魔虚羅。五条の狙いは先程の蒼を上空で待機させ、そこに赫をぶつけることによって、自身をも巻き込む無制限かつ、遠隔の茈の爆発を行うこと。
魔虚羅は適応済の蒼を消そうとしますが、今度はそれを察知した五条によって思惑は砕かれ、茈が発動。深手を負った宿儺を目にした高専メンバーは革新するのです、「五条の勝ちだ」と。
戦いは続く(本誌連載237話〜238話【単行本未収録】)
五条は、夏油、七海、灰原、夜蛾とともに自分の人生を振り返る。孤独を抱えて生きていたこと、宿儺に全力を出させることができなかったこと。勝ちを確信した五条でしたが、宿儺には及ばず、死んでしまっていたのです。
宿儺に大ダメージを与え、勝利は目前となりましたが宿儺の術式によって、五条の体は分断されてしまいます。宿儺は魔虚羅がどのように五条の術式に適応しているのか、常に観察していました。魔虚羅が五条に斬撃を与えた際、五条の術式を無効化していたのではなく、自身の術式の対象を五条が存在する空間に設定し、無下限の影響を受けずに空間ごと、世界ごと分断していたのです。
常人には再現不可能な至難の業でしたが、宿儺は己のピンチにそれをやってのけ、五条に勝利したのでした。高専側は、五条の死を受け入れる間もなく、次なる刺客として鹿紫雲を戦場に送り出すのでした。
そのタイミングを見計らって、裏梅が戦いへと乱入。そこへすかさず秤が登場し、宿儺VS鹿紫雲、裏梅VS秤の構図に。宿儺は、裏梅から受け取った呪具・神武解(かむとけ)を手に、鹿紫雲と対峙します。
これまで、術式を使わなかった鹿紫雲は、ここで遂に術式開放・幻獣琥珀を発動。術式によって体を獣のように作り変えることで、電気質の呪力のポテンシャルを最大限に引き出す幻獣琥珀は、終了後に肉体が崩壊してしまう、いわゆる最終兵器なのでした。
それに宿儺も応えます。宿儺は自ら意図的に中断していたという受肉を再開し、本来の姿を取り戻し始めるのでした。
4本の腕、2つの口をもつ宿儺の異形の肉体。掌印と詠唱をしながら空いている腕で戦闘を継続できるため、鹿紫雲は防戦一方。鹿紫雲は、宿儺に「弱さを知らずにどうやった他者を慈しむのか」という、強者ゆえの葛藤の答えを訪ねます。
宿儺は、強者は強いだけで愛され、そのものと戦い拳を交わすことで愛に応えている、それでも寂しさや孤独を感じるならただの贅沢者だと、鹿紫雲、そして五条に向けて言葉を発するのでした。それを理解したうえで、愛はくだらないものであり、ただ向かってきたものと遊び、殺し、死ぬまでの暇を潰しているだけだと。
それは五条も、また鹿紫雲も同じ。宿儺の力には及ばず鹿紫雲も敗北してしまいます。鹿紫雲の次に、宿儺の前に現れたのは虎杖と日車。戦いの行方は?
バカサバイバー!!(本誌連載239話〜243話【単行本未収録】)
一方で、羂索は新宿の術師たちに対する厳戒態勢を引きながら、死滅回遊の泳者たちを狩っていました。そこで、羂索を倒すべくはるばるやってきたのは、売れない芸人兼死滅回遊の覚醒タイププレイヤー、高羽史彦!
攻撃が"効いていないことになる"不思議な術式を持つ彼に、翻弄される羂索。高羽の術式を「事象の創造」「イメージの具現化と強制」だと想定し、戦いを続ける羂索ですが、どんな攻撃もダメージもネタ・ボケとして処理してしまう高羽に苦戦します。
高羽は、羂索になぜ人を合体!! させるのか訪ねます。羂索の回答は、面白そうだから。自分が知らないこと、やってみたいこと、面白そうだと思ったことを実現するのが生きることだと言う彼に、高羽は「もっと面白いことがあれば凶行には走らないんだな」と呟き、羂索を笑わせるまで帰れないお笑いバトルがスタートするのでした。
高羽のギャグ、お笑い論を論破していく羂索。高羽の術式のせいなのか、いつしか二人はお笑いオーディションの審査員と応募者のように、貸し会議室で議論を交わしていました。
ネチネチとした羂索の正論パンチで、高羽の術式を揺らがせ、生身のパンチで着実にダメージを重ねていく羂索。高羽は「オマエにウケなくたって、オマエ以外にウケれば良い」と芸人あるまじき、そしてこの戦いあるまじき言葉を吐くまで狼狽。羂索との問答の中で徐々に自身を失い「なんで芸人をやっているのか」というアイデンティティを突くような説いを自身に問いかけるまでに。
大学お笑い時代、プロとして売れるために我武者羅にやっていた新人時代を思い起こしながら、自分と向き合っていく高羽。友達や理解者が欲しくて寂しかった高羽は、一生懸命にふざけてクラスの皆を笑わせることで自分の存在意義を見出した、しかし、自分が売れないという現実を前に、また寂しさが募り「オマエにウケなくたって、オマエ以外にウケれば良い」と自分に都合のいい言葉を並べ逃避してきました。
それを理解した高羽は、気づかせてくれた羂索に感謝と謝罪の大土下座し、100人中、99人にウケても満足できない、最後の一人まで笑わせたい。だからオマエを笑わせる、それが俺のお笑いだから。と羂索に宣言。第2ラウンドのゴングに、ワクワクを隠しきれないふたりは、無限に広がるイメージの中でコントを繰り広げます。
運転手と警察官、医者とナース、クイズ番組などなど、高羽の術式は羂索の思い描いたシチュエーションやボケをも取り込んで、ふたりが創造するお笑いすべてを具現化していきます。そのあまりの楽しさに「やってよかった死滅回遊!!」と本音をこぼしてしまう羂索。しかし、高羽の術式は羂索の脳みそに着実にダメージを与えていました。羂索は、高羽のお笑い欲が満たされるまで終わらない、暴力では決着がつかない戦いだと察し、ふたりのお笑いイメージの集大成とも言える「C‐1グランプリの決勝」を具現化。
決勝で最高の漫才を披露して、高羽を満足させることで戦いに決着をつけることに。エントリーナンバー297.ピンチャンとして披露するふたりの漫才は、「桃太郎」。桃太郎のストーリーを知らないという羂索が、よくわかんないけど自己流の桃太郎を展開していき、高羽がツッコみ続けます。
あるあるネタ、ネットミームや大喜利ボケ、ウンコボケなど後半にかけてどんどん畳み掛けていくふたり。漫才が終わりに近づくと、高羽の目からは涙が溢れ「もういいよ」とのツッコみと共に、漫才、術式の効果が終了。満足した高羽が白装束を纏い眠りにつこうとする高羽に、「君超面白かったよ」と笑顔で語りかける羂索。
ふたりのエモい漫才が終わった瞬間、乙骨の刀が羂索の首を切断します。常に術師の接近を警戒していた羂索ですが、高羽が羂索との掛け合いを邪魔されたくないと思うあまり、その警戒が解かれていたところをついた攻撃でした。これこそが高専側の思惑であり、羂索はここで倒れます。
「私の意思は受け継がれる」との言葉を残して。
法廷バトルが開戦!(本誌連載244話〜247話【単行本未収録】)
ついに宿儺と対峙する虎杖&日車。彼らの狙いは日車の領域展開・誅伏賜死を使い、宿儺に死刑判決を出し殺すこと。日車たちは、虎杖戦で行われた裁判(能力中の)の再審をすることで、宿儺に罪を背負わせ「没収(コンフィスケイション:術式を使用不可にする)」と死刑判決ををもぎ取ることに成功します。
誅伏賜死にて、死刑判決が出ると日車の武器が「処刑人の剣」と呼ばれる"切られた者を必ず殺せる"ものに変化。また、没収にて、宿儺の術式を封じることができたかと思われましたが、宿儺の持つ呪具に適応されるという使用を把握できておらず、ほぼ対等な状況で日車の一撃を浴びせなければならない状況になってしまいます。
脹相らも加わり、隙を作ろうとしますが、宿儺に追い詰められてしまう日車。この時、宿儺は日車を認めていました。覚醒してから2ヶ月ほどしか経っていないのにも関わらず、呪力や術式を自在にコントロールしていること、自分の責任を果たそうと命をかけていること。その天性の才能を前にして、宿儺は日車を遊び相手に決めたのです。
宿儺は、わざと日車の腕を狙って切断し反転術式を体得させようとします。その隙をついて脹相が攻撃を加え、怯んだ瞬間になんと日車は反転術式で腕を治し、処刑人の剣で宿儺の手のひらを貫きます。
しかし、剣がヒットする前に自分の手を切断していた宿儺。宿儺のカウンターをもろにくらい薄れゆく視界の中で、日車は自身の処刑人の剣を虎杖に託すのでした。「俺は、呪術師だ」と宣言をして……。
伏黒の魂を取り戻すために(本誌連載247話〜251話【単行本未収録】)
死してなお、処刑人の剣が形を保つほどの意思を虎杖に残した日車。しかし、虎杖によるその一突きは簡単に宿儺に躱されてしまいます。それでも、折れることなく自身に挑んでくる虎杖に、苛つきを覚える宿儺。
これまで、自分の前で理想を語り、挑み死んでいった者たちを見ても何の感情をも抱かなった宿儺は、虎杖の持つ「宿儺を殺す」という強い意志が決して折れないことを知っています。それは、長く虎杖の体の中にいたからです。
浅はかな言葉や、自己陶酔を吐きながら死んでいった他者の理想と、本当の意味で不撓不屈の精神を持つ虎杖の理想は違うのです。宿儺は、精神力だけは自分と同等の者を持っていると虎杖を認め、その事実が不愉快で仕方がなかったのでした。理想とは無縁だった宿儺は、尽く多くの理想を打ち砕いてきた。そこに絶対に壊せない理想を持つ者が現れたのです。
また、羂索が言っていた"意思を次ぐ"というのは宿儺のことでした。羂索は死ぬ寸前に、死滅回遊にルールを加えます。人類と天元の同化の権限が伏黒に付与され、天元の形を書き換えて宿儺のもとに送っていたのです。
羂索の意思を継ぎ、虎杖の理想を破壊することに決めた宿儺。そこに乙骨が到着し、虎杖&乙骨VS宿儺の構図になり、戦いが再開します。乙骨は領域「真贋相愛」を発動。この領域は、これまでコピーしストックしてきた術式をひとつ選んで必中術式として結界に付与できるというもの。
領域内に無数に存在する刀一つ一つにこれまでコピーしていた術式が宿っており、その中から術式を選択し、無制限に使用することができます。
この術式で、宿儺を攻撃しながら、隙をついて虎杖の「魂に有効な打撃(真人戦にも使用)」で、宿儺と伏黒の魂を引き剥がし、天使の術式である「邪去侮の梯子」で伏黒の体の中にある呪物を消す。これが虎杖たちの作戦でした。
徐々に宿儺を追い詰めていく乙骨と虎杖。そして遂に宿儺に「邪去侮の梯子」を食らわせることに成功。虎杖が伏黒の魂に語りかけますが、もう伏黒に生きる意思は残っていませんでした。
次の瞬間、宿儺の世界を断つ斬撃によって体を引き裂かれる乙骨。崩れていく領域の中で、宿儺を急襲し串刺しにしたのは呪力を持たないフィジカルギフテッド・真希でした。
最高と最悪(本誌連載最新話・252話【単行本未収録】)
乙骨投入後、領域の外で真希を待機させ、乙骨の合図で宿儺にとどめを刺す三段だった虎杖たち。乙骨の合図とは領域を自ら崩すことでした。
しかし、待機中の日下部らが見た光景は、真希の釈魂刀が宿儺を貫く様子と、乙骨が宿儺に切り裂かれているという、最高と最悪の光景。戦況は、虎杖はダメージの回復に専念し、乙骨を憂憂に回収させ、真希と宿儺の一騎打ちの構図に。
無限の相撲取り組みの中で、魂を観測できるようになった真希が振るう釈魂刀によってできた傷は、通常の反転術式では回復することができず、ダメージを受けた対象も魂に刻まれた傷を知覚して、魂ごと治癒しなければなりません。五条戦での後遺症、乙骨・真希から受けた傷を治しながら戦う宿儺は満身創痍に見えます。
一方で、秤は裏梅との戦いの中で宿儺の呪力が萎んでいくのを感じ「俺達の勝ち」を確信。秤らしいセリフに呆れる裏梅は、彼に「宿儺様はまだ本気を出していない」と告げるのでした。
最強の一級術師・日下部(本誌連載最新話・253話【単行本未収録】)
"未だ本気を出していない宿儺様"と現在戦っているのは、真希・日下部・猪野の3人。真希がメインで宿儺と対面しながら、猪野の術式や七海の術式・十劃呪法が呪具化したと思われるお馴染みのナタで宿儺にダメージを与えようと試みます。
鹿紫雲、日車、乙骨の後に訪れた真希に、宿儺はまたもやテンションが上がっている模様。裏梅曰く、呪力にムラがあり、戦う相手によって力を徐々に出していく宿儺は、覚醒した天与呪縛を持つ真希との戦いを夢中で楽しんでいる様子です。
呪術や術師を否定する存在である真希と、呪術を象徴する最強・宿儺。どちらが強いのか決めなければ……と高揚する宿儺は真希に「初めてだ 俺に指名を背負わせた奴は」と語りかけ、渾身の黒閃を披露。
真希に致命傷とも思えるダメージを追わせます。戦いのさなかで、囮役となった猪野も負傷しているため、現在戦える状況にあるのは日下部のみ。
五条、冥冥、七海をして「最強の一級術師」と称される日下部は、果たして宿儺相手にどのような戦いを見せるのか——
日下部の次に現れたのは……?(本誌連載最新話・254話【単行本未収録】)
宿儺と対峙する羽目になってしまった「最強の一級術師」日下部。シン・陰流 簡易領域・居合をメインに、これまでの培ってきた経験・知識、そして「優しさ」をフル活用して、宿儺と渡り合います。
彼の簡易領域には、領域内の相手にオートで迎撃するようなプログラムが組まれており、宿儺の術式が領域内に入ってもなんとか凌ぐことができます。また、経験の浅い術師でも使いやすい簡易領域ですが、上級者の日下部はより扱いに長けており、簡易領域の範囲を自在に操ることができます。
そのため、カウンターチックな先方だけでなく、領域の範囲を伸ばすことによって相手を射程内に収め、上述のプログラムにより脊髄反射で攻撃を仕掛けることができます。それに加えて、他の実力者たちが認めるほどに高い戦闘に対するIQもある。
日下部は宿儺のダメージを負った心臓を狙いますが、彼の攻撃もやはり宿儺には届きません。彼もまた宿儺によって屠られてしまうのでした。
また退屈な日常に戻るかと思われた宿儺でしたが、あのキャラクターがまさかの登場。New Challenger・ミゲル(五条悟と渡り合った男)、参戦!
次々に戦線復帰する高専メンツ、宿儺の本気とは……?(本誌連載最新話・255話【単行本未収録】)
戦況を変えるベく投入されたのは、かつての夏油一派であるミゲルとラルゥ。彼らは、五条・乙骨の敗北後、宿儺が領域を使えないことを条件に戦闘に参加し、夏油の弔いの意味も込めて新宿にやってきたのでした。
ここでラルゥの術式「心身掌握(ハートキャッチ)」(仮想の手を作り出し相手を掴む)と、ミゲルの「祈祷の歌(ハクナ・ラーナ)」(ダンスのように体を動かし呪いに耐性をつける+肉体強化)が公開。ミゲルの身体能力も相まって、宿儺とも対等に肉弾戦をしているように見えます。
これまで何度も窮地を脱してきたように見える宿儺は、戦いの中で自身の術式の発動条件を上手く調整し、世界を断つ「解」を発動してきました。これまでの戦闘において、五条等が宿儺の動きを読み違えていたように見えていましたが、実際は宿儺自身がその場を乗り切るために即興で戦っていたのでした。
回復が間に合った虎杖、黒閃を食らってもなお宿儺に襲いかかる真希、脹相・ミゲル・ラルゥが一挙に宿儺に攻撃を仕掛けていきます。しかし、宿儺はラルゥに対して二度目の黒閃。
黒閃は術師をゾーン状態へと導く現象です。先程の戦闘で2回発動した五条は、これを決めることによって使えなくなっていた反転術式の出力を取り戻していました。完全にゾーンに入った宿儺様はやっと全力を出してくれるのか……!?
術師らによる「春の黒閃祭り」がスタート!(本誌連載最新話・256話【単行本未収録】)
「黒閃」。本作において、術式や領域とならぶ、戦闘において鍵を握る要素である現象は、呪力と打撃の誤差が「0.000001秒以下」だと拳等の周りに発生する空間の歪みのことを言います(五条先生談)。
今までは、攻撃のクリティカルヒットのようなものだと捉えていた方も多いと思いますが、五条先生によってより黒閃のシステムや呪力の本質を理解することができたでしょう。しかし、黒閃は単純なものではなく呪力のバランスや外的環境、精神まで人間が計り知れないいろんな要因によって発動するもので、五条を持ってして狙って発動することはできません。
255話にて2度目の黒閃となった宿儺は、真希・脹相・ミゲル・ラルゥ・虎杖を相手にしながらも3、4度と黒閃を連発。徐々に術式のキレが戻っていきます。
万事休すかと思われた矢先、虎杖にも黒閃の予感が。危険を察知し回避しようとする宿儺ですがラルゥの心身掌握の「こっちを向いて(キューティーハニー)」により、心をガッチリ鷲掴みされ、一瞬身動きができなくなってしまいます。
そこに虎杖の黒閃が炸裂。そっちが出し放題なら、"黒い火花に愛されている男"虎杖も黙っていない! ここからは春の黒閃祭りだ!
今明かされる虎杖悠仁の秘密とは?(本誌連載最新話・257話【単行本未収録】)
黒い火花に愛された男とこと虎杖は、羂索の息子であり、宿儺が胎児の時に喰った(本人談)双子の魂を宿した者で、さらに羂索によって死滅回遊に向けて宿儺の指が仕込まれていたことが判明しました。
宿儺との激しい肉弾戦の最中、虎杖はどんどん目覚めていきます。受胎九相図による術式・赤血操術と、度重なる黒閃により覚醒した、宿儺の受肉体として刻まれていた術式・御廚子。元は宿儺と同じ魂を持つものとして、虎杖は宿儺を追い詰めていくのでした。
虎杖の黒閃は、256話から数えてみると連続計8回。自身が持っていた5回の記録を塗り替え、あの宿儺をも凌駕する黒閃を見せつけます。裏梅の言っていた「宿儺様の本気」が気がかりですが、彼の本気は虎杖の本気とも言えるので、どのような戦いになっていくのか注目です。
解明される虎杖の裏ワザ、そして宿儺の領域が復活(本誌連載最新話・258話【単行本未収録】)
黒閃によって宿儺を圧倒し始める虎杖でしたが、宿儺も黙ってはいません。彼も度重なる黒閃によって領域を取り戻していたのです。黒閃によって、五条が新しい反転術式の回路を見出したように、宿儺も現在の体の状況で領域を展開できる方法を見出しました。
絶体絶命かと思われた虎杖ですが、なんとシン・陰流「簡易領域」で宿儺の斬撃に対抗します。この戦いで、異常なほどの成長を見せてきた虎杖ですが、その秘密は憂憂の術式を使用した「入れ替え修行」にありました。
これまでの虎杖の成長は、宿儺が体をのっとって高度な呪術のコントロールをしたことにより、虎杖の肉体に呪術の扱う際の記憶が刻まれていたことによるものでした。自転車にしばらく乗っていなくても、一度体で覚えたらいつでも乗ることができる仕組みと似ている理屈ですね。
憂憂の術式によって、虎杖と仲間の誰かの魂を入れ替え、虎杖の体で各々の術式や呪力を扱う。それによって、まずは虎杖の肉体に記憶させてから、虎杖本人にも呪力を扱えるように鍛錬する事が「入れ替え修行」なのでした。
一方で、宿儺の領域は完全なものではありませんでした。身体的なダメージや、呪力を無視する真希の存在などいろんな状況が重なって、宿儺の領域の持続時間は99秒。
虎杖が簡易領域で見事耐えきり、反撃をしようとした時、宿儺による術式・竈 開(カミノ フーガ)が発動。漏瑚を焼き尽くした万死の炎がついに虎杖らに向けられたのです!
宿儺様の本気、どうする虎杖(本誌連載最新話・259話【単行本未収録】)
ついに宿儺の竈が解禁。凄まじい火力を持ちながらも使い勝手が若干悪い術式ですが、宿儺の呪力の扱いにかかれば「本気」の術式になるわけです。様々な縛りや条件を課すことによって、宿儺は竈で莫大な威力と範囲を持つ爆発を起こすことができます。これは渋谷にて、魔虎羅を一撃で倒した技。
宿儺の最終奥義が虎杖を襲いますが、そこに脹相が登場。彼の血液を使って命と引換えに虎杖を守ったのでした。渋谷事変で出会ってから、同じ境遇の兄弟として戦ってきたふたり。
兄の死を受け入れながら焼け野原の中、宿儺と対峙する虎杖。そこにもうひとりの兄弟(ブラザー)である東堂葵が駆けつける。先の戦いで隻腕となった東堂でしたが、宿儺との戦いにも裏で関与していました。
領域を使い、最終奥義である術式も使い終わった後の宿儺に、虎杖・東堂が挑みます。
東堂の「不義遊戯」改が炸裂! そしてあの最強男の姿も……!?(本誌連載最新話・260話【単行本未収録】)
登場した東堂葵の左腕には、打楽器「ビブラスラップ」が移植されていました。某お笑い芸人さんに使用され市民権を得た本楽器の仕組みは、上部の丸い重りを叩く事によって、下部の木箱に衝撃が加わりその中に搭載されている金属片が木箱とぶつかり合うことによって音がでるというもの。
彼の「不義遊戯」は拍手によって、術式対象の入れ替えを行い相手を錯乱しながら戦うものでしたが、拍手ではなくビブラスラップを鳴らすことによって術式が発動するように変更され、「不義遊戯」改と名付けられています。それによって、1秒間に50回の術式発動が行える超絶強化に。
また、術式発動の回数(50回のうちに入れ替わる数)を絞ることによって、術式の範囲と対象を拡大することにも成功。これは宿儺戦から他の術師が離脱する際にも利用されており、竈の即死ダメージを避ける等、戦闘外でも東堂は貢献していました。
東堂は持ち前の読み合いの強さで、宿儺を翻弄しついに彼の心臓に虎杖の黒閃を叩き込むことに成功。ダメージを追いつつも、領域を再び展開しようとする宿儺の目に写ったのは、宿儺が殺したはずの最強の男の亡霊。まさか、五条悟が復活か……?
まさかの方法で五条復活、リベンジマッチが実現(本誌連載最新話・261話【単行本未収録】)
攻め立てられる宿儺の前に表れた五条悟は幻影ではなく、見覚えのあるツギハギ頭ではありますが実体でした。高専の面々は、もし五条悟が敗北した場合のプランとして「羂索を乙骨(リカ)が取り込み、彼の術式をコピーして五条の体を乙骨が乗っ取る」という倫理的に問題のありそうな作戦を立てていたのです。
本作戦に難色を示す者もいましたが、「百鬼夜行」を経験し五条に特別な思いを持っている乙骨は、”怪物になることを五条に押し付けてきた。彼がいないなら誰かが怪物にならなければいけない”、と自らが五条の体で宿儺と戦うことを決めたのでした。
乙骨の術式の性質上(一定時間の術式コピー)、羂索の術式を使って五条の体に入った場合、どのようなリスクがあるのか誰にも予想が付きません。リカの制限時間が来れば死ぬ可能性もありますし、今後五条の体で生きていかなければいけないかもしれません。
どちらにせよ、乙骨憂太としての生を放棄することには変わりがないので、相当な覚悟や五条への思いを持っていることが想像できます。この乙骨の行動に対しては、流石の宿儺も予想がつかなかった様子。最強ふたりによる領域合戦が再び開戦となりました。
宿儺VS五条〈乙骨〉、3分間の領域戦(本誌連載最新話・262話【単行本未収録】)
リベンジマッチとなった宿儺と五条(中身は羂索の術を使った乙骨)の戦い。五条〈乙骨〉は、宿儺戦の冒頭で見せた小さい領域を使用して、宿儺の領域の効果に3分間耐えながら、脳へのダメージを与えようとします。宿儺もまた自身の領域を乙骨の領域の外ギリギリまで狭めることによって、時間制限である99秒をなくすことに成功。
乙骨の小さな結界が、宿儺の領域に耐えている3分の間で、無量空処でダメージを与えたい乙骨。伏魔御廚子によって、3分を待たずに乙骨の領域を破壊し、その他の人間たちを細切れにしようとする宿儺。ついにふたりの戦いの火蓋が切って落とされました。
……がしかし、262話の最終ページではリカが涙を流しながら乙骨の名を呼んでいます。このシーンが一体意味するところは?
(※芥見下々先生の急病により、262話は7ページ掲載、続く263話は7月1日発売のジャンプ37号から掲載予定となっています)
無下限vs展延(本誌連載最新話・262-2話【単行本未収録】)
衝撃の展開から始まった乙骨<五条>(以下、乙骨)と宿儺のリベンジマッチ。慣れない術式への適応、体の欠損や深いダメージなど互いに制限が加えられた中での戦いとなっており、無下限をどのように宿儺が切り抜けるのかが鍵です。
乙骨は五条の体で戦いながら、無下限呪術の扱いづらさを改めて実感。飄々としているように思えた彼のセンスや努力も再認識する乙骨、宿儺も乙骨の混乱を感じ取り慎重に無下限に対応して行きます。
この状況を打開するには、やはり虚式・紫が必須。五条ですら、当てるのに苦労した紫を乙骨なりの工夫で繰り出そうとします。まず、真正面から詠唱を行うことによって、宿儺の思考に紫への対処を強いる。
その後、用意していたボイスレコーダーを蒼で宿儺の元へ、引き寄せ狗巻(久々の登場にファン歓喜!)の呪言で動きを止め、詠唱を開始! 2年生コンビで生み出した隙、果たして宿儺に紫は届くのか。
炸裂! 邪去侮の梯子(本誌連載最新話・263話【単行本未収録】)
乙骨の茈により、彼らを覆っていた小さな結界が崩壊。乙骨(五条ではなく羂索の術式が焼き切れ戦闘不能)・宿儺の術式が使えない状態になったところで、虎杖と東堂が追い打ちをかけます。
宿儺に、ビブラスラップを破壊されてしまいますがなんとか食らいつき、入れ替えを行いながら攻撃。虎杖は、解を宿儺の体、それも伏黒と宿儺の魂の境界線を狙って解を繰り出し、2つの魂を分離しようと試みるのでした。
「喰らわなければどうということはない……」と、虎杖の打撃を再警戒する宿儺。ビブラスラップの音がなり彼の頭上に表れたのは、乙骨でも虎杖でもなく来栖でした。乙骨の術式模倣の次第の強みは「同じ術式〈手札〉を手元に2枚置いておける」こと。
出力最大の邪去侮の梯子が宿儺を襲う! 果たして今度こそ、宿儺を消し去ることができるのか?
虎杖悠仁、領域展開(本誌連載最新話・264話【単行本未収録】)
天使が放った「邪去侮の梯子」は、先の怪我によって出力が低下し、致命傷とはなりませんでした。宿儺は自身の攻撃で飛散した瓦礫を利用して光の中を上昇し、天使を直接叩く作戦にでます。
宿儺の攻撃が天使に届く寸前に、呪術師としての経験・直感・読みを最大限に引き出した東堂が間一髪で盾となり、天使を守ることに成功。
続けて、同じく邪去侮の梯子をくらいながら上昇してきた虎杖が、宿儺の虚を突きます。しかし、先程の攻撃で黒閃を出していた宿儺は反転術式を取り戻していたのです。体を再生し、後は術式の回復を待つだけとなった宿儺は、虎杖の術式・解を見事に回避していきます。
彼の解は、宿儺と伏黒の魂の境界をターゲットとしているため、宿儺にとって致命傷になりかねない攻撃ですが、本来の力を取り戻しつつある宿儺に攻撃を当てることができません。
虎杖は、自らの攻撃を必中にするべく、ついに領域を展開するのでした。虎杖の領域内には、駅のホームと制服姿の宿儺と虎杖が存在。虎杖は宿儺に向かって「いくぞ」と声をかけていました。
一体ふたりはどこへ向かうのか、どのような領域なのか、戦いの先にどのような結末が待っているのでしょうか。
正しい死(本誌連載最新話・265話【単行本未収録】)
領域展開後、宿儺と虎杖が訪れたのは虎杖の岩手県にあるとある駅(鬼剣舞の像から北上駅と予測される)でした。これが虎杖の領域による現象なのか、精神世界なのか、はたまた記憶の中の仙台なのか、彼本人もわかっていないようですが、「宿儺と話す時間がほしい」と強く思っていた虎杖により出現した空間のようです。
虎杖が幼少期に少しだけ、生活していたというこの街で、宿儺と散歩をしながら対話を試みる虎杖。ザリガニのいる公園、百貨店、農場を巡りながら虎杖の思い出を振り返っていきます。
しびれを切らした宿儺が目的を尋ねると、虎杖は自身の心境を語り始めるのでした。見送り、殺してきた彼の今の言葉が紡がれていきます。
自分の存在や命の価値、死について葛藤してきた虎杖は「人間に役割や、正しい死に方などあるわけもなく、生まれ落ちて時間と生活を積み重ねていくことに価値のようなものがある」という、現時点での答えを見つけたようです。
その答えを宿儺に提示した虎杖。彼は宿儺の生を憐れみ、生を許そうとしているのでした。虎杖は宿儺を殺さない変わりに、虎杖を開放し自分の体に戻ることを要求します。
その言葉に逆上し、これまでにないほど感情を露わにする宿儺。今、対極となったふたりの戦いが始まろうとしています。
生きろ、と言えない(本誌連載最新話・266話【単行本未収録】)
宿儺の中に眠る伏黒の魂と対話をする虎杖。彼がずっと求めていた虎杖や姉・津美紀との淡い日常はもう手に入ることはありません。「もういいんだ」と、彼は虎杖を優しく拒むのでした。
また、虎杖もこれまでの出会いや別れを通して、自分とは異なる他者への触れ方が変化していることを実感。「今の伏黒に生きろなんて言えない」と素直に告白するのでした。
一方で、虎杖の領域内で戦闘を続ける宿儺は、簡易領域「彌虚葛籠」にて時間を稼ぎます。虎杖は宿儺と戦闘をしながらも伏黒と対話を続けているようです。
宿儺は、五条悟が披露した術式のリセットを強行し領域を展開。次週は虎杖と宿儺の領域戦が繰り広げられそうです。そして、最後に描かれた「指」の正体とは……!?
喜べ男子ども(本誌連載最新話・267話【単行本未収録】)
266話のラストにて描かれた最後の指。それは五条らが残していた、宿儺との最後の繋がりでした。この指は、乙骨(五条になる前)が、宿儺の術式をコピーするのに使ったのではなく"ある秘策"のために温存していたものだったのです。
乙骨はこの指の変わりに、宿儺の術式が刻まれた虎杖の肉体、つまり彼の指を一本リカに食わせることで術式をコピーしていたのです。そして、残された指を使った秘策とは、復活した釘崎野薔薇の術式・芻霊呪法「共鳴り」を使った遠隔攻撃だったのです。
高専側は、長く昏睡状態だった釘崎が目覚めることに賭け、指を一本確保していました。「共鳴り」を喰らって、身動きが取れなくなる宿儺と、野薔薇の復活を確信し微笑む虎杖。
虎杖は、宿儺にとどめを刺すため、廻る呪いに終止符を打つため、渾身の力で黒閃を叩き込むのでした。
誰かと生きるため(本誌連載最新話・268話【単行本未収録】)
宿儺の魂は、最後まで伏黒に語りかけます。多くを奪い、失った伏黒にこれからどうやって生きるのかと。受肉体として宿儺の死と、それに対する恐怖を感じ取った伏黒はその脅しに乗らず「もう一度、誰かのために生きてみる」と宣言し肉体を取り戻すのでした。
虎杖に敗れ、伏黒にも諭されてしまった宿儺。消えゆく宿儺に、虎杖は「お前はオレだ」と声をかけます。生まれながらにして特異だったふたり、虎杖は誰かを呪うためではなく、誰かと生きるための選択を、あの呪いの王に提案するのでした。宿儺は、差し伸べられた手を取らず最後まで呪いとして、散っていきました。宿儺の死を見届けた裏梅も、秤との戦いを中断し自害。長かった戦い、犠牲を多く生んだ戦いの決着がついたのです。
戦いの傷が癒えはじめ、またあの頃の3人に戻りつつある虎杖、伏黒、釘崎の3人。伏黒・釘崎の手には、生前に言えなかったことが書かれているという手紙がありました。その内容は決して感動的なものではなく、それぞれの肉親の情報がシンプルにポップに書かれているのみ。五条らしい手紙に伏黒は思わず微笑むのでした。
それもつかの間、虎杖は真希らのところへ"乙骨先輩"を助けに行くと言い出して……?
宿儺戦、大反省会(本誌連載最新話・269話【単行本未収録】)
一命を取り留めていた乙骨。彼が五条の肉体に移っていた間に、リカが乙骨の肉体を反転術式にて保存していたらしく(リカが涙を流していたのはその為)、なんとか元の肉体に戻れたようです。
ここから、高専側の術師による宿儺戦の反省会がスタート。壮絶な戦いがどのような意図で、行われていたのか、ある意味での答え合わせが行われました。
宿儺との戦いに限らず、高レベルな戦いで使われることの多かった「シン・陰流"簡易領域"」に対する話題に。門外不出と言われ、様々な縛りが設けられているこの技術。元々は、呪詛師に使用されないように秘匿とされていましたが、時間が経つにつれて形骸化し、「シン・陰流」の当主がこの技術を独占し利益を生み出すためのものになっていたようです。
そこで、天元から現当主の情報を聞いた冥冥が当主を殺害し、その権利は日下部の元へ。「簡易領域」を多くの術師を守るための技術として利用することを可能にしたのでした。
しかし、冥冥は日下部の次の当主を弟・憂憂にして、門下生たちから月謝をガッポリ頂く予定を立てています。『呪術廻戦』も残り2話で連載終了! 一体何が描かれるのでしょうか?
最後の任務が始まる……?(本誌連載最新話・270話【単行本未収録】)
家入によって保管されていた津美紀の遺体を葬送し、また前を向いて歩き出した伏黒。壮絶な戦いを終え、それぞれの術師たちの時間が再び動き出します。楽巌寺によると、天元は宿儺の残骸の中に残置されているようで、残骸を据え置くことで日本に貼られた結界を維持しているようです。
真希は自らを前に進めた大道鋼、三代六十四と密会しつつ、死滅回遊のプレイヤーを少しづつ処理していくことを告げます。シャルル・ベルナールは、漫画家を続けていましたし、高羽史彦は長髪の相方とネタ合わせをしている様子。甘井、日車、来栖らもなんだかんだ新しい日常を過ごしている様子。
そんな中、虎杖・伏黒・釘崎の3人に新しい任務が舞い込みます。それは同棲中のとあるカップルの女性が「婚約者の顔が変(呪霊のように)に見えてしまう」というもの。3人はこの現象を「呪詛師による迷惑行為」だと推察し、解決のために動きます。
完結まで残すところ後1話というタイミングで新たなる任務が発令。虎杖の「三人なら楽勝だろ」というセリフ、高羽と共にいた怪しい男、サブタイトルである「夢の終わり」などなど、気がかりな点を残しつつ『呪術廻戦』は9月30日に完結を迎えます!
これから(本誌連載最新話・271話【最終話】)
同棲中のカップルの案件にあたることとなった虎杖・伏黒・釘崎の3人。これまでの経験を活かし適切に対処し、カップルの女性の知人(ギャバクラ嬢時代の客)である迷惑呪詛師を見事捕獲します。
自分の奇妙な力やこれまでの人生に疲れる呪詛師に虎杖は、しっかりと反省し今度は呪術師として協力してほしい、「期待してる!!」と声をかけるのでした。
宿儺と戦う直前、虎杖は恩師である五条と他愛もない会話をしていました。五条は虎杖に対し、繋いでほしい遺志や夢もあるが、自分のことを忘れて違う強さを持った誰かが、この先を生きていくことを望んていました。強く聡い仲間を育てようとした五条は虎杖に「期待してるよ」と声をかけていたのです。信頼できる仲間を得て、自分自身と向き合うことができた虎杖はこれからも呪術師として歩んでいきます。
一方で、戦いに敗れた宿儺は魂の通り道(真人曰く)にて、同じく敗れた真人と出会い、会話をしていました。真人は宿儺の人生を「身の丈で生きているのではなく、異形のものとして生まれた自分を蔑んだ者たちへの復讐」だったのではないかと尋ねます。
宿儺もまた、五条や虎杖らとの戦い、そして敗北を経て自身の生き方を捉え直しており「次があれば生き方を変えてみるのも良いかもしれない」と穏やかな顔で一言。真人に丸くなったとなじられますが、「当然だろう 負けたんだからな」と真人の元を去りました。
連綿と続いてきた戦いは、五条や虎杖、乙骨など現代の術師の手によって終止符が打たれました。人間という生き物が存在している以上、呪いは消えることはないかもしれません。しかし、多くの術師たちが積み上げてきたものもまた、消えることはないでしょう。
6年以上連載された『呪術廻戦』は271話にて完結です。