【「死滅回遊」制作決定!】『呪術廻戦』最終話までのあらすじをまとめてご紹介! これを読んで最新アニメ・原作・週刊連載のストーリーのを確認しよう!
一進一退の"領域"戦!(本誌連載228話〜231話【単行本未収録】)
人知を超えたやり取りを行うふたり。領域を使った戦いでは五条が先手を取り、若干優勢にも見えますが、渋谷事変の際に暴れた十種の式神・魔虚羅を使用しないことに違和感を覚える五条ですが、領域内での戦いの中で、遂に無量空処を宿儺に食らわせます。
宿儺はすかさず、魔虚羅を使用。どんな攻撃にも適応し無力化してしまう前に、一撃での破壊を目標としていた五条でしたが、魔虚羅は既に無量空処に適応していました。万との戦いで、魔虚羅の適応を肩代わりできることを知った宿儺は、五条の無量空処の必中命令を自身のもののみ相殺し打ち消し、体の中にいる伏黒の魂に無量空処を受けさせることで適応を肩代わりさせていたのです。
五条は再び領域を展開しようとしますが、これまで無茶な戦いを繰り広げていたため、脳が損傷し領域を展開することができません。しかし、それは宿儺も同様でした。無量空処によって受けたダメージにより彼も伏魔御廚子を使用することができなくなっていたのです。
「五条の勝ちだ」(本誌連載231話〜236話【単行本未収録】)
一歩も引かないふたりの戦いは「無下限呪術」とそれに対する魔虚羅の適応が鍵となる肉弾戦へ。宿儺にダメージを与えることに成功しますが、その直後、遂に魔虚羅が適応し、五条の無下限を破るのでした。
そこから宿儺は、五条に触れることができる魔虚羅にメインの攻撃を任せ、接触の隙を作るべくサポートしながら、自らも五条の術式が発生しないタイミングで攻撃を仕掛けていきます。さらに、「鵺」「渾」を複合させた式神「嵌合獣 顎吐」をも召喚し3対1の構図に。ピンチを脱するため、五条は無制限の虚式「茈」で反撃を試みるのでした。
宿儺は、茈を発動させないように間髪を入れずに攻撃を繰り返しますが、五条の最大出力の蒼で顎吐を破壊。続いて赫を詠唱し、自身の頭上に打ち放します。
異変に気付いた宿儺の命令によって、上空へと向かう魔虚羅。五条の狙いは先程の蒼を上空で待機させ、そこに赫をぶつけることによって、自身をも巻き込む無制限かつ、遠隔の茈の爆発を行うこと。
魔虚羅は適応済の蒼を消そうとしますが、今度はそれを察知した五条によって思惑は砕かれ、茈が発動。深手を負った宿儺を目にした高専メンバーは革新するのです、「五条の勝ちだ」と。
五条死しても戦いは続く(本誌連載237話〜238話【単行本未収録】)
五条は、夏油、七海、灰原、夜蛾とともに自分の人生を振り返る。孤独を抱えて生きていたこと、宿儺に全力を出させることができなかったこと。勝ちを確信した五条でしたが、宿儺には及ばず、死んでしまっていたのです。
宿儺に大ダメージを与え、勝利は目前となりましたが宿儺の術式によって、五条の体は分断されてしまいます。宿儺は魔虚羅がどのように五条の術式に適応しているのか、常に観察していました。魔虚羅が五条に斬撃を与えた際、五条の術式を無効化していたのではなく、自身の術式の対象を五条が存在する空間に設定し、無下限の影響を受けずに空間ごと、世界ごと分断していたのです。
常人には再現不可能な至難の業でしたが、宿儺は己のピンチにそれをやってのけ、五条に勝利したのでした。高専側は、五条の死を受け入れる間もなく、次なる刺客として鹿紫雲を戦場に送り出すのでした。
そのタイミングを見計らって、裏梅が戦いへと乱入。そこへすかさず秤が登場し、宿儺VS鹿紫雲、裏梅VS秤の構図に。宿儺は、裏梅から受け取った呪具・神武解(かむとけ)を手に、鹿紫雲と対峙します。
これまで、術式を使わなかった鹿紫雲は、ここで遂に術式開放・幻獣琥珀を発動。術式によって体を獣のように作り変えることで、電気質の呪力のポテンシャルを最大限に引き出す幻獣琥珀は、終了後に肉体が崩壊してしまう、いわゆる最終兵器なのでした。
それに宿儺も応えます。宿儺は自ら意図的に中断していたという受肉を再開し、本来の姿を取り戻し始めるのでした。
4本の腕、2つの口をもつ宿儺の異形の肉体。掌印と詠唱をしながら空いている腕で戦闘を継続できるため、鹿紫雲は防戦一方。鹿紫雲は、宿儺に「弱さを知らずにどうやった他者を慈しむのか」という、強者ゆえの葛藤の答えを訪ねます。
宿儺は、強者は強いだけで愛され、そのものと戦い拳を交わすことで愛に応えている、それでも寂しさや孤独を感じるならただの贅沢者だと、鹿紫雲、そして五条に向けて言葉を発するのでした。それを理解したうえで、愛はくだらないものであり、ただ向かってきたものと遊び、殺し、死ぬまでの暇を潰しているだけだと。
それは五条も、また鹿紫雲も同じ。宿儺の力には及ばず鹿紫雲も敗北してしまいます。鹿紫雲の次に、宿儺の前に現れたのは虎杖と日車。戦いの行方は?
バカサバイバー!!(本誌連載239話〜243話【単行本未収録】)
一方で、羂索は新宿の術師たちに対する厳戒態勢を引きながら、死滅回遊の泳者たちを狩っていました。そこで、羂索を倒すべくはるばるやってきたのは、売れない芸人兼死滅回遊の覚醒タイププレイヤー、高羽史彦!
攻撃が"効いていないことになる"不思議な術式を持つ彼に、翻弄される羂索。高羽の術式を「事象の創造」「イメージの具現化と強制」だと想定し、戦いを続ける羂索ですが、どんな攻撃もダメージもネタ・ボケとして処理してしまう高羽に苦戦します。
高羽は、羂索になぜ人を合体!! させるのか訪ねます。羂索の回答は、面白そうだから。自分が知らないこと、やってみたいこと、面白そうだと思ったことを実現するのが生きることだと言う彼に、高羽は「もっと面白いことがあれば凶行には走らないんだな」と呟き、羂索を笑わせるまで帰れないお笑いバトルがスタートするのでした。
高羽のギャグ、お笑い論を論破していく羂索。高羽の術式のせいなのか、いつしか二人はお笑いオーディションの審査員と応募者のように、貸し会議室で議論を交わしていました。
ネチネチとした羂索の正論パンチで、高羽の術式を揺らがせ、生身のパンチで着実にダメージを重ねていく羂索。高羽は「オマエにウケなくたって、オマエ以外にウケれば良い」と芸人あるまじき、そしてこの戦いあるまじき言葉を吐くまで狼狽。羂索との問答の中で徐々に自身を失い「なんで芸人をやっているのか」というアイデンティティを突くような説いを自身に問いかけるまでに。
大学お笑い時代、プロとして売れるために我武者羅にやっていた新人時代を思い起こしながら、自分と向き合っていく高羽。友達や理解者が欲しくて寂しかった高羽は、一生懸命にふざけてクラスの皆を笑わせることで自分の存在意義を見出した、しかし、自分が売れないという現実を前に、また寂しさが募り「オマエにウケなくたって、オマエ以外にウケれば良い」と自分に都合のいい言葉を並べ逃避してきました。
それを理解した高羽は、気づかせてくれた羂索に感謝と謝罪の大土下座し、100人中、99人にウケても満足できない、最後の一人まで笑わせたい。だからオマエを笑わせる、それが俺のお笑いだから。と羂索に宣言。第2ラウンドのゴングに、ワクワクを隠しきれないふたりは、無限に広がるイメージの中でコントを繰り広げます。
運転手と警察官、医者とナース、クイズ番組などなど、高羽の術式は羂索の思い描いたシチュエーションやボケをも取り込んで、ふたりが創造するお笑いすべてを具現化していきます。そのあまりの楽しさに「やってよかった死滅回遊!!」と本音をこぼしてしまう羂索。しかし、高羽の術式は羂索の脳みそに着実にダメージを与えていました。羂索は、高羽のお笑い欲が満たされるまで終わらない、暴力では決着がつかない戦いだと察し、ふたりのお笑いイメージの集大成とも言える「C‐1グランプリの決勝」を具現化。
決勝で最高の漫才を披露して、高羽を満足させることで戦いに決着をつけることに。エントリーナンバー297.ピンチャンとして披露するふたりの漫才は、「桃太郎」。桃太郎のストーリーを知らないという羂索が、よくわかんないけど自己流の桃太郎を展開していき、高羽がツッコみ続けます。
あるあるネタ、ネットミームや大喜利ボケ、ウンコボケなど後半にかけてどんどん畳み掛けていくふたり。漫才が終わりに近づくと、高羽の目からは涙が溢れ「もういいよ」とのツッコみと共に、漫才、術式の効果が終了。満足した高羽が白装束を纏い眠りにつこうとする高羽に、「君超面白かったよ」と笑顔で語りかける羂索。
ふたりのエモい漫才が終わった瞬間、乙骨の刀が羂索の首を切断します。常に術師の接近を警戒していた羂索ですが、高羽が羂索との掛け合いを邪魔されたくないと思うあまり、その警戒が解かれていたところをついた攻撃でした。これこそが高専側の思惑であり、羂索はここで倒れます。
「私の意思は受け継がれる」との言葉を残して。
法廷バトルが開戦!(本誌連載244話〜247話【単行本未収録】)
ついに宿儺と対峙する虎杖&日車。彼らの狙いは日車の領域展開・誅伏賜死を使い、宿儺に死刑判決を出し殺すこと。日車たちは、虎杖戦で行われた裁判(能力中の)の再審をすることで、宿儺に罪を背負わせ「没収(コンフィスケイション:術式を使用不可にする)」と死刑判決ををもぎ取ることに成功します。
誅伏賜死にて、死刑判決が出ると日車の武器が「処刑人の剣」と呼ばれる"切られた者を必ず殺せる"ものに変化。また、没収にて、宿儺の術式を封じることができたかと思われましたが、宿儺の持つ呪具に適応されるという使用を把握できておらず、ほぼ対等な状況で日車の一撃を浴びせなければならない状況になってしまいます。
脹相らも加わり、隙を作ろうとしますが、宿儺に追い詰められてしまう日車。この時、宿儺は日車を認めていました。覚醒してから2ヶ月ほどしか経っていないのにも関わらず、呪力や術式を自在にコントロールしていること、自分の責任を果たそうと命をかけていること。その天性の才能を前にして、宿儺は日車を遊び相手に決めたのです。
宿儺は、わざと日車の腕を狙って切断し反転術式を体得させようとします。その隙をついて脹相が攻撃を加え、怯んだ瞬間になんと日車は反転術式で腕を治し、処刑人の剣で宿儺の手のひらを貫きます。
しかし、剣がヒットする前に自分の手を切断していた宿儺。宿儺のカウンターをもろにくらい薄れゆく視界の中で、日車は自身の処刑人の剣を虎杖に託すのでした。「俺は、呪術師だ」と宣言をして……。
伏黒の魂を取り戻すために(本誌連載247話〜251話【単行本未収録】)
死してなお、処刑人の剣が形を保つほどの意思を虎杖に残した日車。しかし、虎杖によるその一突きは簡単に宿儺に躱されてしまいます。それでも、折れることなく自身に挑んでくる虎杖に、苛つきを覚える宿儺。
これまで、自分の前で理想を語り、挑み死んでいった者たちを見ても何の感情をも抱かなった宿儺は、虎杖の持つ「宿儺を殺す」という強い意志が決して折れないことを知っています。それは、長く虎杖の体の中にいたからです。
浅はかな言葉や、自己陶酔を吐きながら死んでいった他者の理想と、本当の意味で不撓不屈の精神を持つ虎杖の理想は違うのです。宿儺は、精神力だけは自分と同等の者を持っていると虎杖を認め、その事実が不愉快で仕方がなかったのでした。理想とは無縁だった宿儺は、尽く多くの理想を打ち砕いてきた。そこに絶対に壊せない理想を持つ者が現れたのです。
また、羂索が言っていた"意思を次ぐ"というのは宿儺のことでした。羂索は死ぬ寸前に、死滅回遊にルールを加えます。人類と天元の同化の権限が伏黒に付与され、天元の形を書き換えて宿儺のもとに送っていたのです。
羂索の意思を継ぎ、虎杖の理想を破壊することに決めた宿儺。そこに乙骨が到着し、虎杖&乙骨VS宿儺の構図になり、戦いが再開します。乙骨は領域「真贋相愛」を発動。この領域は、これまでコピーしストックしてきた術式をひとつ選んで必中術式として結界に付与できるというもの。
領域内に無数に存在する刀一つ一つにこれまでコピーしていた術式が宿っており、その中から術式を選択し、無制限に使用することができます。
この術式で、宿儺を攻撃しながら、隙をついて虎杖の「魂に有効な打撃(真人戦にも使用)」で、宿儺と伏黒の魂を引き剥がし、天使の術式である「邪去侮の梯子」で伏黒の体の中にある呪物を消す。これが虎杖たちの作戦でした。
徐々に宿儺を追い詰めていく乙骨と虎杖。そして遂に宿儺に「邪去侮の梯子」を食らわせることに成功。虎杖が伏黒の魂に語りかけますが、もう伏黒に生きる意思は残っていませんでした。
次の瞬間、宿儺の世界を断つ斬撃によって体を引き裂かれる乙骨。崩れていく領域の中で、宿儺を急襲し串刺しにしたのは呪力を持たないフィジカルギフテッド・真希でした。