![アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』小ネタまとめ!](https://img2.animatetimes.com/2021/04/60892b59585a3_99cb8ac751b0b83c0bb601940d25a456.jpeg)
アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』小ネタまとめ! 特撮&ゴジラファンを唸らせる仕掛けが盛り沢山!
5話「はやきことかぜの」
4話の終盤に、あれだけ「アンギラス」で引っぱっておきながら「マンダ」によって転覆させられた漁船を救出するアバンタイトルから始まった第5話。
前回のダイジェストだけではなく、OP前でもしっかりと私達の好奇心を刺激してくれますよね。より良いテンションで本編に入ることができるのも『ゴジラSP』の魅力。さっそく振り返ってみましょう。
AS 332
冒頭の漁船救助に向かうヘリコプターがスーパーピューマこと「AS 332」という実際に存在するヘリを元ネタにしているとの情報が!
検索してみるとカラーリングも形もよく似ておりました。
”地獄”の縁から襲来!
インドに建設中の地下施設の門がついに開きました。そこは粒の大きな紅塵が溢れるナゾの場所でした。BBは紅塵をつまむと「原始地球の生命のスープ」、「アーキタイプの新たなフェーズ」と発言。
夢の新素材である「アーキタイプ」と「紅塵」との関連性が明かされました。
そんな中、紅塵の中から謎の怪獣が現れます。全身は緑色をしており、小さな背ビレのような棘、鋭い角と牙を持ち、ゴリラのような筋肉が見えます。
この怪獣はゴジラシリーズに登場する「バラゴン」であると言われています。ですが一方では「カバラ」ではないか? という考察も。前者は『大怪獣総攻撃』などに登場する怪獣、後者は『オール怪獣総進撃』に登場。
今回出てきた怪獣は、この2体の特徴を合わせたようなヴィジュアルになっており「紅塵」によって生み出された「キメラ」である可能性が高いです。となると新怪獣扱いになるのかもしれません。
こだわりの「SF考証」
神野銘が作中で懸命に考察する、謎の物体「アーキタイプ」。
光を閉じ込めるだけでなく、増幅させてしまうなど、この世の物理原則を超越した新素材です。考察の中で、光の屈指が過去方向に行われるのでは? と言うものがありました。
その考察が、有名なSF作家であるグレッグ・イーガンによるハードSF作品群『直行三部作』の宇宙法則に似ているとのこと。本書はかなり難解なSF作品だと言われており、『ゴジラSP』のアーキタイプによる一連の理論(作中では「葦原カスケード」)の元となるものの1つかもしれません。
銘やユンは、難しい理論や現象についていとも簡単に会話するので、深く理解しようとすると大変ですよね。それでもグッと物語に没入してしまうのも『ゴジラSP』がエンタメとして優れていることの証明になっていますね。
「マンモス級の蛇」
東宝特撮作品『海底軍艦』で登場した「マンダ」と、冒頭に出現したウミヘビの怪獣が同名であることが確認されました。名前を発表していた会見は『シン・ゴジラ』のオマージュにもなっているようです。見覚えのある顔の役人ですよね……
『ゴジラSP』ではマンモス級の蛇の略称として「マンダ」と呼ばれ、他シリーズと違い複数体の個体が確認されています。
ちなみに、『海底軍艦』から約半世紀がたちましたが、ゴジラとマンダの共演は今回が初だそう。
アンキロサウルスの言い間違い?
刺々しい甲羅を身にまとう怪獣「アンギラス」。本編でも名前に関する言及があり、正式に存在が確定しましたね。
その名前の由来が、アンギラスが出現した場所の市長の孫が、テレビで観て「アンギラス!」と言っていたのをそのまま採用したとのこと。役所関係の女性が「アンキロサウルスの言い間違いじゃないかしら」と言っていました。
子供が怪獣に名前をつけるのはゴジラシリーズではよくあることだそう。『ゴジラ対ヘドラ』では博士の子供が実際に名付けているシーンを観たことがあります。
ユンの仮説によると「アンギラス」は”直接未来を見ている”可能性があるとのこと。謎の研究者である「葦原」と関連企業、研究の情報や、怪獣と紅塵の関係性。真実が明かされるたびに新たな謎が現れ、期待感がます一方。
そんな中、ジェットジャガーとアンギラスがついに相まみえるッッッ!
6話「りろんなきすうじ」
メイの「葦原カスケード」考察パート、ジェットジャガーvsアンギラス、海上での交戦と30分TVアニメとは思えないほどボリュームたっぷりでした。
7話以降、日常系にシフトチェンジしてもおかしくないくらいやることをやった感覚はありますが、これから一気に物語が盛り上がっていきそうです!
□春アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』第6話「りろんなきすうじ」の先行場面カット到着!
ゴジラ・イン・ハリウッド
アバンタイトルで、ラドンの群れがマンハッタン島に上陸したことを知らせるニュースが流れております。ニューヨーク・ブルックリンといえば1998年に公開されたハリウッド版『ゴジラ』の舞台となった場所です。マンハッタン島に掛かるブルックリン橋でのシーンも印象的。
それを踏まえたオマージュになっています。ニューヨークの街にはゴジラシリーズに登場した「赤イ竹」をもじった飲料水の看板やハリウッド版『ゴジラ』で主人公が使ったイエローキャブが配置されていたりと、小ネタがたっぷりです。
紅塵ベースの、”新生命体”
第5話で登場した、カバラともバラゴンとも噂されていた、キメラのような怪獣の名前が判明。
その名も「サルンガ」。このことから『ゴジラSP』から登場する新規怪獣であることがわかりました。劇中で「紅塵をベースにした生物」と言われているので、これからもこの様な形で新規怪獣が出てくる可能性もアリ。
物語的には各種怪獣が、既存のデザインから多少変化があるのも紅塵が関係していそうです。
数式にも細かいこだわり
「葦原カスケード」の解読に望む、ヒロインのメイ。彼女のノートにもリアリティレベルを上げる仕組みが施されています。
どうやらノートにかかれている内容が「アインシュタインの縮約記法」と呼ばれる記法を用いているそうです。この記法は主に、相対性理論や量子力学などで使われるもので、やはり時空間に関する謎が隠されていそうです。
オーソゴナル・ダイアゴナライザー
今回もメイパートはお話が難しいですが、「オーソゴナル・ダイアゴナライザー」と聞いてゴジラファンの方はピンと来たかもしれません。
略称は「O・D」。過去にもこのイニシャルで表すことのできるモノがありました。そう初代『ゴジラ』で芹沢大助が開発した、「オキシジェン・デストロイヤー」もO・Dで表すことができます。
水槽の魚を一瞬で骨にしてしまったり、ゴジラをあんな姿にしてしまうほどの強力なオキシジェン・デストロイヤー。兵器として運用されることを恐れ、芹沢博士は自らとともに全ての関連資料を抹消していました。
今回の「オーソゴナル・ダイアゴナライザー」とも何らかの関連があるかもしれません。
細かすぎて伝わらない海戦
本編中盤では、複数のマンダと交戦するシーンが描かれています。
その中にも細かすぎるこだわりが多数存在しています。マンダに向けて射撃を開始する際に艦長らしき指令を出す人物が、「主砲、うち~かたぁ 始め!」と言っています。
撃ち方始め、との掛け声は特撮やアニメ作品などでもよく耳にしますがこの独特の発音は自衛隊旧軍の発音の仕方だそうです。『宇宙戦艦ヤマト2199』においても同様の発音がなされているとのこと。
その他にも、主砲の銃身から水が溢れでいる作画がされています。それは水冷式と呼ばれる銃身を水を使用して冷却する仕組みで、そういった細かい設定もしっかりとアニメの中に描写しています。
伊福部音楽に導かれる謎の生物
マンダとの交戦中に別の反応が!
それは第3話のラストに出てきた、怪獣と同じ姿をしており、マンダの群れを追って出現しました。名称は未だ劇中で語られてはいませんが、音楽が意味するところを考えると”ゴジラ”なのではないでしょうか。(曲名は『ゴジラのマーチ』、『ゴジラの恐怖』、『ゴジラ対特車隊』など各作品、アレンジやアルバムによって様々です。)
そしてマンダの群れを追うようにしての登場は『三大怪獣 地球最大の決戦』でクジラの群れを追いかけて現れたゴジラのオマージュとも言われています。
見覚えのあるヘッドパーツ
アンギラスとの二度目の戦闘となったジェットジャガー。
仮死状態から復活したアンギラスの尻尾による攻撃で、ジェットジャガーの頭部をふっとばされてしまいます。
頭部のが吹き飛ばされて中に内蔵されていたヘッドパーツが露出してしまうジェットジャガーですが、なんとその形状が「メカゴジラII」に酷似していました。
「メカゴジラII」とは東宝特撮『メカゴジラの逆襲』に登場したレーザーヘッド装置がつけられたメカであり、その前作に当たる『ゴジラ対メカゴジラ』でゴジラに頭部を引っこ抜かれたことからつけられた部品だそう。
今回、ジェットジャガーの頭部を破損したこともその下に、よく似た装置があることも完全に確信犯です。
中にはジェットジャガーが「メカゴジラ」になったり、同等の活躍を見せてくれるのでは? と考察するファンも!