アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』小ネタまとめ! 特撮&ゴジラファンを唸らせる仕掛けが盛り沢山!
7話 「じかんのぎもんふ」
第7話「じかんのぎもんふ」、いやあ痺れましたね。紅塵とアーキタイプの関連性がついに明言され、13のフェーズを持つ物質だということも判明しました。しかし謎は深まるばかり。
真の姿になったジェットジャガー・ユング、そしてファンをニヤリとさせる「OD」。今週もサービスたっぷりでございました!!
バスのナンバーに因縁アリ??
大迫力のアバンから、夕暮れ時へと舞台が変わりバスを待っているユンとハベルのシーンです。
そこで出てくるナンバープレートの数字に注目。
「202ー11ー20」と書いてあります。この数字は「2020年11月20日」を表している可能性が! というのもこの日は現在公開延期中の『ゴジラvsコング』の公開予定日とされていました。少し考えすぎかも知れませんが、この文字列にはなにかありそうですよね。
残念ながら、現在日本での公開は決まっておりませんが公開されるのが楽しみですね。
「Xll」
本編7:30あたりに描かれている墓地のような場所。墓石の様な物体の上に十字架が刺さっています。
その墓石に「Xll」の文字が彫られているのが確認できました。ギリシャ数字だと「12」ですよね。10代の数字で連想するのはアーキタイプのフェーズに関する情報です。
フェーズごとに段階が変わるアーキタイプの12番目が埋葬されているのではないかという考察も見受けられています。紅塵やアーキタイプ(物体)の他の形が人間、もしくは怪獣であり、墓石の下にあるものがその死骸なのかもしれません。
また他にも、ゴジラシリーズに登場した「スーパーX2」を示唆しているのでは?という意見もありました。物語に不必要な事柄は作画するはずがありません。この伏線が回収されることはあるのでしょうか。
80年前の遺骨
第一話から、ゴジラのテーマをバックに『ゴジラSP』の象徴となっているお骨ですが、新たな情報が判明しました。
骨のこめかみ辺りに繋がれたケーブルから、インド民謡が流れていたこと、放射線か定かではありませんが計測器が壊れそうなほどの量が計測されていること、そしてこの骨が80年前から存在していることが明かされています。
物語の舞台は2030年。80年前は1950年になります。日本に初めて「ゴジラ」が出現したのは1954年に公開された『ゴジラ』です。
作中での時代は明かされていないものの、このニアミスにも謎が隠されているでしょう。
必殺の「O・D」
第6話でもファンを驚かせた葦原の残した謎の言葉「オーソゴナル・ダイアゴナライザー」。
メイが葦原カスケードの解読を進めた産物として、今回は物体として登場しました。その姿に、度肝を抜かれるファンが大量に発生。
というのも、BBがサルンガ処理用の兵器として用いたオーソゴナル・ダイアゴナライザーは、初代『ゴジラ』で、ゴジラを殺すために芹沢大助博士が使用した「オキシジェンデストロイヤー」と酷似していたのです!
姿形は全く同じで、カラーリングは平成ゴジラに登場したものに似ているとの意見もありました。筆者も、両手をあげて絶叫してしまいました。
しかし理論の解明が未だ不完全なため、実証実験は失敗。これからのメイの活躍に期待です。
ついに「本命」が登場!
アバンタイトルで、『シン・ゴジラ』を彷彿とさせる登場をした謎の怪獣が「ゴジラ」であることを政府が決定しました。
チタノザウルスのような形状で海を泳いでいたのは「ゴジラアクアティリス」で確定。
バランのような横顔をした、ゴジラアクアティリスの陸上形態である怪獣は、「ゴジラアンフォビア」に確定しました。
地上に適応した姿ではありますが、まだ私達の馴染みのある形態ではありません。ここからゴジラがどの様な姿に変貌するのか楽しみです。
ちなみに、ゴジラが東京湾に侵入している際に、初代『ゴジラ』にも登場した勝鬨橋のような橋が描かれています。
完成! 「ジェットジャガー・ユング」
ユングの声優を釘宮理恵さんに決定した、音響の方達に賛辞と感謝をお伝えしたいです。
ラドンやアンギラスとの戦闘で大活躍し、ソフビの売上も上々なジェットジャガーがついに完全体になりました。完全自立型で、脚部もガッチリとし、人型に近くなりましたね。かっこいいです。
そして「アンギラスの槍」を携えてゴジラ退治に向かいます。『ゴジラSP』は、企画書段階時に「王道パニックアクション×エヴァンゲリオン」というコンセプトだったと制作の方のインタビューでおっしゃっていました。
ジェットジャガーが、自我を持ったこと、大滝のロボット三原則発言で、SFの馴染みのテーマである「人間とAI」という側面も見えてきました。
ジェットジャガーが持つ槍は、希望の槍となるか絶望の槍となるか、8話、座して待つ。
8話「まぼろしのすがた」
第8話「まぼろしのすがた」、ご覧になりましたでしょうか。衝撃のアバンタイトルでしたね。一部では「ゴジラが登場しないのではないか? 」という極論に近い意見もありましたが、しっかりとソフビ以外で登場してくれました。
先週から引き続いて、ジェットジャガーの活躍や、アーキタイプの謎に肉薄していくなどクライマックスに向けて、物語も盛り上がりを見せていますね。今週はファンサービスもたっぷりでした!!
悪夢の”熱線”
アバンタイトルで堂々登場した「ゴジラアンフォビア」。政府からの攻撃をものともせずに、8話にしておなじみの熱線を観ることができました。
ゴジラアンフォビアの熱線は超低温のガス状。砲撃による爆炎で引火し、東京が火の海になりました。そのガスから炎へと徐々に出力していく様子が、『シン・ゴジラ』のようでもあり、初代アメリカ版ゴジラである通称”エメゴジ”のオマージュをも感じさせるものでした。
真っ黒な積乱雲が発生し、あまりの衝撃に唖然としてしまいましたね。
佇む姿
街を焼き尽くしてから、ゴジラは活動を停止し、紅塵を幾何学模様のような外殻に変化させうずくまってしまいます。絶命したかのように思われますが、中身はサナギのような状態になっておりさらなる進化を想像させます。
デザインも無機質でかなり不気味。そしてその姿は『モスラ対ゴジラ』で地中に埋もれていたゴジラのオマージュになっているのではないでしょうか。また『シン・ゴジラ』でもよく似たカットがあり、これからの恐怖を連想させます。
グッズ化は絶望的!?
本編の4:35あたり、画面左の男性が着用しているキャップにご注目!
デフォルメされた怪獣のロゴに「ダカーラ」と描かれたデザインのキャップです。この「ダカーラ」とは東宝特撮作品『モスラ2 海底の大決戦』に登場する怪獣だそうです。
EDテーマのメイのキャップ同様可愛い仕上がりになっており、ぜひとも手に入れたいところですが、少々ニッチなチョイスであるためグッズ化は厳しいと思われますね……
ぜひ一時停止など活用して確認してみてください。
うちあがったマンダ
ゴジラ退治に向かう、大滝ファクトリーの面々。通りかかった海岸に人だかりと悪臭が。
砂浜にはなんとマンダがうちあげられていました。マンダの喉元あたりには、この世界の生物とは思えないほどのサイズの傷が。何者かに噛みちぎられた模様です。
マンダの死体の周りには、野次馬たちがごった返しており、人間のサイズと相まってかなりのサイズであることが確認できます。この傷は、「ゴジラアクアティリス」によってつけられたものだと予想することができますね。それと同時に、ゴジラによって傷つけられた海洋怪獣のことを思い出します。
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)のワンシーンである、傷をおったカメーバが海岸で死んでしまっているシーンのオマージュだと思われます。三式機龍と激闘を繰り広げたあのゴジラのような大迫力の特撮アクションを、どうアニメーションに落とし込むのか楽しみです!
マンダ総進撃!
日本では無残な死体となって発見されたマンダですが、その勢いや止まらず。ロンドン海上に出現し、市街地にまで進軍していきます。
この様子は、『怪獣総進撃』(1968)でロンドンに現れたマンダのオマージュになっているそう。
『ゴジラSP』ではラドンも含め、1頭ずつ確認されていた怪獣が、複数で人間の住む都市に押し寄せてきておりパニック状態になっていますが、この惨状を主人公たちはどうやって解決するのでしょうか。
超巨大フナムシ??
浜辺にうちあげられたマンダの犯人を、漁港関係者は「巨大フナムシ」だと言います。
それにしてもユングが搭載したジェットジャガーがカッコ可愛すぎてそれどころではないですが、ゴジラシリーズで”巨大フナムシ”といえば……
『ゴジラ』(1984)で、海上の船の船員たちをほぼ殲滅してしまった巨大なフナムシの怪獣「ショッキラス」ですよね。
EDテーマのPVでも少し登場していたので、思わず身を乗り出してしまいました。しかもそれを今からジェットジャガーユングを使って、退治する展開に。
果たして、ショッキラスvsジェットジャガーの絵が見られるのか??
ファン大興奮! オール怪獣大集合
釘宮ボイスで、敵を発見したと報告するジェットジャガー。陸に止められている漁船がゆらゆらと揺れ、帆の先に怪獣が! ショッキラス??
ってクモンガかーーーーーーーーーーーーい!
ジェットジャガーが見上げたその先には、前述の『怪獣総進撃』等東宝特撮シリーズに登場した、クモ型の怪獣「クモンガ」がいたのです。これには私もびっくり。ツイッターのみなさんもびっくり。
しかもよく見れば、ヤシガニやフナムシのような虫っぽいフォルムになっていてしっかりとショッキラスの要素も入っているのです。
アンギラスの槍で、クモンガを真っ二つにするジェットジャガー。ですが、その先の倉庫に巨大な蜘蛛の巣があり、もちろん1匹だけで作れるはずがありません。案の定6体ものクモンガに囲まれてしまいます。
ユンらを逃し、クモンガ相手に大立ち回りするジェットジャガー。クモンガはその強靭な前足を使ってジェットジャガーと取っ組み合いのような形に。その蜘蛛に似合わない前足にはこれまたこだわりがあったのです。
実はこのデザインは『ゴジラ対メガロ』(1973)に登場した怪獣「メガロ」のドリル状の腕が元になっております。そして『ゴジラ対メガロ』は目下大活躍中のジェットジャガーが登場した唯一の作品になっています。
今作のジェットジャガーを、クモンガのドリル状の前足で拘束するシーンを入れることによって、『ゴジラ対メガロ』でのメガロとジェットジャガーの取っ組み合いを再現しようとしているのです。なんという細かさ。なんというファンサービス。ちなみに私は気づきませんでした。悔しいです。
なんとかクモンガの群れを撃退した大滝ファクトリーの一行。大本である蜘蛛の巣へと向かいます。ジェットジャガーが倉庫内をスキャンしようとしますが、ユンたちの背後に真っ二つにしたはずのクモンガが現れます。
どうやら切断面から流れ出した体液自体に何らかの生命が宿っており、再生&増殖する生態のようです。そしてそのうごめく体液にも頭も目がついていて……
ってヘドラだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
そうなんです。増殖するという生態もさることながら、そのうごめく頭は『ゴジラ対ヘドラ』(1971)に登場した公害怪獣ヘドラに酷似しておりました。これには私も思わず叫んでしまう始末。ツイッターのみなさんも大絶叫でしたね。
第8話「まぼろしのすがた」後半で登場した、蜘蛛のような怪獣は、「クモンガ」、「ショッキラス」、「メガロ」、「ヘドラ」の要素を持った怪獣だったわけです。ゴジラに気を取られていましたが、こっちの方こそ「まぼろしのすがた」をもつ怪獣ですよね。
20体以上のクモンガに囲まれるジェットジャガー。「破局」と言われるモノにたどり着いたメイ。さらに加速を続ける『ゴジラSP』。この物語は、一体いかなる終局を迎えるのか!? 次回第9話「たおれゆくひとの」、座して待つ!