angela 10thアルバム『Battle & Message』発売記念インタビュー｜遠藤正明さんとのコラボ曲や『ヴァルヴレイヴ』新曲に、『ファフナー』、『K』、『はめふら』の楽曲など熱いメッセージを込めた12曲を収録！　発売記念1万字インタビューをお届け!!

フル収録の『angelaのミュージック・ワンダー★生特番～パシフィコで会いたくて～』はメッセージを伝えつつ、初出しの貴重映像も！

――初回限定盤には昨年12月27日に行われた『angelaのミュージック・ワンダー★生特番～パシフィコで会いたくて～』の特別映像が収録されます。

atsuko：本来であれば『angelaのミュージック・ワンダー★大サーカス2020』というライブを開催する予定でしたが中止になって。でもせっかくパシフィコ横浜を押さえたのに使わないのはもったいないねと。

でも無観客ライブをやって配信するのも、私たちのライブはお客さんとのやり取りあってのものなので違うかなと考えた時、私たちのライブを見たことがある方もない方も楽しめる、angelaのライブを紹介する番組にすることにしました。

ラストはいつもと違って、ストリングスの皆さんとピアノでアコースティックバージョンでお届けするコーナーも設けつつ、『大サーカス』をぎゅっと濃縮して、行ってみたいなと思える内容にして。当日、YouTubeで生配信しました。でも録画していることは知らなくて。1回切りと思っていたのに、ちゃんと映像としてフルで残せて嬉しいです。

KATSU：ライブパートだけ収録する予定でした。去年は配信ライブがたくさんあったし、フェスやバーチャールライブ、『フォートナイト』内の会場で行われたライブなど、いろいろと見て感じたことはライブとは別物だなと。

だから配信でライブをお届けするという言い方に違和感があったので、配信番組というスタンスでやることにしました。パソコンやスマホなど、いろいろな方法で見てくれる人へ伝わるものって何だろう？　と考えたら「メッセージ」じゃないかなと。

そこでメッセージを伝える番組を1時間半やって、その後のライブパートだけ映像として残すと思っていたら、全部残ると知って。そのまま全編見てもらったほうがメッセージも伝わるだろうということで、フルで収録することになりました。

atsuko：この特番で初めて披露した映像もあって、過去の『大サーカス』で私が結婚発表してウエディングドレスで出てきた映像は、KATSUさんのお母さんが撮って保管してくださったものだし、そういう蔵出し映像を発掘しまくりました。

「この配信でしか見られないし、アーカイブも1週間くらいだから」と思っていたし、「ここだけの特別です」と言っていたのにブルーレイで残ることになって（笑）。レアな映像なので未見の方には楽しんでいただき、配信でご覧になった方は永久保存版に（笑）。

――今後のご予定ですが、盛りだくさんですね！　まず発売記念のオンラインイベント「Telephone & Present」があります。

atsuko：アルバムを購入して応募してくださった方の中から30名の方と私たちが直接電話でおしゃべりして、その模様を6月13日の13時からYouTubeで配信します。

私たちはこういう企画が好きでラジオ番組でもよくやるんですけど、私たちがついしゃべりすぎてしまって、皆さんが「はい」とか「え～と」しか言えないまま終わってしまうことが多くて（笑）。自然と皆さんがおしゃべりしやすい話術や雰囲気作りを学ばないといけないと思っています。

――お2人から話しかけてもらえること自体が貴重ですから。

atsuko：今はキャンペーンや握手会など対面でお話しできる機会がないのが残念で。そういう機会が早くくればいいなと願いつつ、その時もまたこちらがしゃべりすぎてしまう気もしますけど（笑）。

――5月23日には18周年記念&アルバム発売記念の配信ライブ『angela Debut 18th Anniversary Online Live -Battle ＆ Message-』が行われます。

atsuko：私たちが20代前半の頃にあった伝説のライブハウス「日清食品パワーステーション」がオンライン専用のライブハウスとして復活してお誘いいただけて嬉しかったですし、アルバムをリリースするのに今回はツアーができない状況だったのでありがたいです。

個人的にパワステに入るのは20年以上ぶりで、どう変わっているのか見るのが楽しみです。
KATSU：楽曲はアルバムの曲を中心に、オンラインならではの「メッセージ」を届けられるライブにできたらいいなと思っています。ただ「配信ライブをやってます」というものにはしたくないので。

atsuko：日清食品さんなので、カップヌードルを推してみたり。何味が好き？

KATSU：オリジナル、あとはミルクシーフードがなくなったけど僕は好きで。なぜなくなったのか聞いてみたい。

atsuko：あとジングルみたいなの勝手に作って歌っちゃおうか？「にっし～んパワーステーション♪」……このメロディ、富士サファリパークだ!?

一同：（爆笑）

KATSU：ワンマンライブとしても久しぶりなので、ぜひ楽しんでいただけたら。

日髙のり子さんの40周年トリビュート・フェスティバル『Non Fes the concert』にも出演！　日髙さんとの意外な縁とは？

――6月20日に開催される日髙のり子さんの40周年トリビュート・フェスティバル『Non Fes the concert Nonko 40th Anniversary Tribute Festival』への出演も決まりました。

atsuko：お声がけいただいて光栄です。日髙さんと山寺（宏一）さん、関（俊彦）さんのバナナフリッターズのライブに以前、お誘いいただいて。

その時、お三方がバナナの着ぐるみを着て、歌い踊っているのを見て、大人の人が本気で遊んでいる姿に感銘を受けて、終演後に「私もこんな大人になりたいなと思うくらい素敵でした」とお話ししたら、「バナナ着たかったらいつでも貸すから言ってね」と。

その後、『アホガール』のOP曲「全力☆Summer!」という曲を作った時には、アニメがバナナを題材にしていたこともあって。「あのバナナ、着られたらいいな」と話していたら、「貸しますよ。いつ取りに来ますか？」とお借りできて、撮影したり、ANIMAXさんのライブイベントで着たり、それも横浜アリーナで（笑）。

そんなふうにお世話になっているので、バナナの恩返しとしてしっかり盛り上げたいなと思っています（笑）。私たちにとっても1年以上ぶりの有観客でのライブになるので、直接ファンの皆さんとお会いできることも楽しみです。

――そしてアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…Ｘ』のOP曲も、前シリーズに引き続き担当されます。

atsuko：とても嬉しいです。でも前シリーズのOP曲「乙女のルートはひとつじゃない！」でかなりトリッキーな曲を作ってしまったので、新しいOP曲を作るのが大変でした（笑）。

KATSU：でも『はめふら』らしい、おもしろい曲ができました。

atsuko：世界観は崩していないと、自分では思っています（笑）。ドタバタしながらもキラキラしつつ、かわいらしくもあり、ゴージャスでもあり、明るく、踊れるような曲になりました。この春から『はめふら』の前シーズンの再放送が始まっているので復習したり、まだ見たことがない方は予習して、新シリーズの放送と新OP曲を待っていてください。

――2021年も全力疾走ですね。楽しみにしています！　では最後に皆さんへメッセージをお願いします。

atsuko：アルバムを買ってくださ～い！（笑）　今は配信やサブスクで音楽を聞かれる方が多いのかなと思うし、私たちもいつまでCDというメディアでリリースできるのかな？　と思っています。

でもCDという形で10枚目のアルバムを出させていただけることへの喜びを感じつつ、楽曲も全力で作らせていただきました。私たちは紙に書かれた歌詞を目で追いかけながら音楽を聞いてきましたが、その良さや楽しさがあると思うので、皆さんにも体験していただけたら。

初回限定盤の映像特典も豪華ですし、特に『生特番』の映像は私たちの素を感じてもらえると思うので、angelaの音楽性と人間性を合わせて楽しんでください。

KATSU：2020年に発生した新型コロナには何も感謝する部分はありませんが、レコーディングやライブができなくなったことで、今までのアルバム制作よりも自分と作品を見つめ直す時間と1曲1曲に対する時間を長く費やせた気がします。

僕たちが表現したいことや音にも徹底的にこだわれたし、エンジニアさんなどプロの持つ技術のすごさも実感できました。「餅は餅屋だな。そしてangelaはアニソン屋なんだな」と。また既にシングルなどで発売されている曲も今回アルバム用にMIXし直しているので、シングルをお持ちの方も細かい違いを聞き比べてみてください。

10枚目にして、一番徹底的にこだわれたアルバムなので、いつも応援してくださるぢぇらっこの皆さんも、まだアルバムを聞いたことがない方もぜひ聞いてください。