10年経って気づいた“ほむら役に選ばれた理由”――『魔法少女まどか☆マギカ』Anniversary Stageに悠木碧さん、斎藤千和さんら声優陣集結! 新時代への幕開けとなったイベントをレポート
「あたしってほんとバカ」は「さやかーー!!」までがセット
続く、名シーン投票企画結果発表と題したコーナーでは、選ばれた名シーンの数々が紹介。キャストが抱く今の感想、アフレコ当時のエピソードが語られます。
第3位に選ばれたのは8話より、さやかの魔女化。このシーンについて喜多村さんは、「あたしってほんとバカ」のセリフは、その後の「さやかーー!!」までがセットだと熱弁しました。
第2位に選ばれたのは「キュゥべえに騙される前のバカな私を助けてあげてくれないかな」が印象深い、10話のほむらとまどかのシーン。このシーンはTVシリーズが完成形だとスタッフ陣も判断しているようで、全編録り直しが行われている劇場版『[前編] 始まりの物語』と『[後編] 永遠の物語』においても、このシーンだけはTVシリーズの音声そのままを使用しているというエピソードも飛び出しました。
第1位は、9話より魔女化したさやかを杏子が必死に止めようとするシーン。野中さんはこのシーンが選ばれたことに喜びつつも、ここまで物語を盛り上げてくれた全員のおかげだと感謝しました。
選ばれた名シーンが発表されたところで、キャスト陣による生アフレコのコーナーに。迫真の演技をその表情とともに堪能することができる貴重な内容となりました。
アフレコを終えたキャスト陣はやりきったという表情。当時から疲れるアフレコだったと加藤さんが語ると、一同納得の様子を見せました。
また加藤さんはアフレコ当時を思い出したようで、まどかがキュゥべえに疑問を投げかけるとき、悠木さんが自分のほうを向いてセリフを発していたことを懐かしみます。しかし、キュゥべえの役柄的に、その姿に対して「無」でいることを意識していたことも明かしました。
「さあ、物語をつづけましょう。」
その後のイベントでは、シリーズ作品の主題歌を担当するClariSによるライブへ。2020年に10周年を迎え、新たな形で活動中のClariSは、改めて『魔法少女まどか☆マギカ』という作品への思い入れを語り、「コネクト」「ルミナス」「カラフル」をダンス・演出付きで披露しました。
そんなふたりの作り上げる幻想的な雰囲気にキャスト一同興奮! 「魔法があった」「アルティメットだった」と感想が次々飛び出しました。
今回のイベントをはじめ、『魔法少女まどか☆マギカ』の10周年を記念した施策の数々が続々展開中。お知らせコーナーでは新情報として、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の新プロジェクト「魔法少女まどか☆マギカ scene0」が発表されると、まどかやほむらが戦う、繰り返しの世界で起きていた物語が紡がれることが明らかになりました。
キャストによるトーク、新情報の数々と、1時間半を超える大ボリュームなステージはあっという間にお時間に。
しかし、ここで突如スクリーンに異変が起こると、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』と題した新作が発表。この発表に、「ついに!」と口を揃えるキャスト陣は、新作の制作決定をイベント当日に知らされたのだとか。
「さあ、物語をつづけましょう。」というキャッチコピーにある通り、シリーズの正統続編である「ワルプルギスの廻天」。まだまだ本編において謎が多い「ワルプルギスの夜」がタイトルにあるだけにその謎がわかるのではないか、など早くも考察が大盛り上がり! また、キャスト一覧に名前があって安心したと笑いを誘う姿も見られました。
10周年の区切りではなく、新たな時代への幕開けとなった今回のイベント。最後に、キャスト一人ひとりが『魔法少女まどか☆マギカ』への思い、新作への意気込みを語り、イベントを締めくくりました。
[文・MoA]
新作映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』作品情報
総監督:新房昭之×脚本:虚淵玄×キャラクター原案:蒼樹うめ×アニメーション制作:シャフトによる、『[新編] 叛逆の物語』の正統なる続編―― 劇場作品として制作決定!
■STAFF
原作:Magica Quartet
総監督:新房昭之
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:蒼樹うめ
キャラクターデザイン:谷口淳一郎
異空間設計:劇団イヌカレー(泥犬)
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:シャフト
■CAST
鹿目まどか:悠木碧
暁美ほむら:斎藤千和
巴マミ:水橋かおり
美樹さやか:喜多村英梨
佐倉杏子:野中藍
百江なぎさ:阿澄佳奈
キュゥべえ:加藤英美里