三ツ矢雄二さん、田中真弓さん、冨永みーなさん、松野太紀さんの「A four」が昭和歌謡曲を歌う「昭和歌謡曲歌い隊」を開催! 名曲たちを個性豊かに歌いつつ、トーク&笑いありの濃密な約2時間に!
45周年を迎えた冨永さんに三ツ矢さんが放ったひと言とは? その後の三ツ矢さんと松野さんのソロは対照的
そのまま、冨永さんと松野さん2人のトークゾーンへ。冨永さんと松野さんは、「ちょうど一回り年齢が下なので、選曲の時も平行線で(笑)」。松野さんが「勝手にしやがれ」を選曲した理由は「元々、沢田研二さんが好きで、カラオケでも歌っていて。そして山田洋次監督、沢田さん主演の映画『キネマの神様』(2021年8月6日公開)に僕も出演しているので宣伝の意味も込めて(笑)」。
冨永さんと松野さんは小学生の頃からの付き合いで、アニメやラジオでもよく共演されていたそう。また冨永さんの45周年記念ライブにもゲスト出演されたというエピソードを聞いた松野さんは「僕も今年45周年だったことを今、思い出しました!」と話すと会場から祝福の拍手。そこに三ツ矢さんが再登場するのを見た冨永さんは「私の45周年ライブの時、三ツ矢さんが『僕は56年』って(笑)」。
「そんな三ツ矢さんが色っぽい歌を」(冨永)、「いつもは見せないセクシィな感じで」(松野)と紹介すると、ピアノのイントロが鳴ると「あんあん」。「伊勢佐木町ブルース」ではおなじみの入り方ですが、どんどんニュアンスが強めになり、会場からは笑い声。2番のイントロでは「メ~エメ~エ」や「コケコッコ~」など動物の鳴き声に。エンターテイナーぶりを発揮。
その後現れた松野さんは「歌いづらいな」と言いながら、気分を変えて、しっとりした「シクラメンのかほり」を。せつないメロディを丁寧に、徐々に強さや熱を帯びていくビアノの音色と共に情熱的に。
「愛の水中花」では田中さんのコメディエンヌの血が。松野さんは「雪國」をせつせつと
次も落ち着いたピアノの音色が聞こえてくると、ソバージュのウイッグと黒のレオタード風の衣装と赤いリボンがまぶしい田中さんが現れて、また場内に笑い。
本家の松坂慶子さんは黒のバニーガール風の衣装でしたが、どうしてこんなことに!? 松野さんいわく「花粉症のキャッツアイ」。歌い始めるとさすがに上手。でも胸に入れた大きなパッドを揺らしたり、変なニュアンスを入れたり。流れるコメディエンヌの血が笑いを求めてしまうのでしょうか?(笑) 大きな胸パッドは沖縄のお土産屋さんで買ったらしく、「おっぱいジャグリングしようと思って。でも3つだったからお店の人もビックリしてました(笑)」。下ネタのようなボケを繰り返す田中さんにツッコミまくる松野さんも大変そう。
コミカルな空気が流れる中で、松野さんが演歌の名曲「雪國」をせつせつと。こぶし回しも上手で、サビも情感がこもる歌声で聞かせてくれます。この日は前後の曲から雰囲気を変える役割みたいです(笑)。ここで前半が終了。
後半の冒頭4曲は「ザ・田中真弓ショー」!?
後半はピアノのせつない音色にのってステージに現れたカーキ色のコート姿で田中さん。憂いを帯びた表情で「ルルル……」と歌い始めたところで、「ごめんなさい!」。どうやら入りを間違えたようで場内からも笑い声が。
気分を変えてもう一度、田中さんは同じようにイントロで「ルルル」のハミング、そのまま歌うかと思ったら同じくコートを着て登場した冨永さんが「面影」(田中さんが出演したドラマ『Gメン75』のED曲)を歌い始め、田中さんは後方で、ミディアムテンポの歌に合わせて、壁に寄りかかったり、1人マイムを踊るというトリック?
歌い終わると2人はコートを脱ぎ、艶やかなドレス姿になり、ザ・ピーナッツの「指輪のあとに」。主旋律を田中さんが、ハモりを冨永さんが、美しい歌声のデュエットにお客さんもうっとり。その後、更に田中さんがまたドレスのベールを脱ぎ、人間マトリョーシカ状態で1人歌ったのは「恋の奴隷」。サビの「あなた好みの」のところなどニュアンスましまし、「ぶって」のフレーズではお尻を叩くなど振りもコミカルですが、主旋律の歌声はさすが!です。
そのままヒデとロザンナの「愛の奇跡」のイントロが流れると三ツ矢さんも合流。ユニゾンパートの歌声もきれい。間奏で三ツ矢さんが「ラララ♪」と歌うと、田中さんは「アモーレ♪」などセリフを情熱的に。後半4曲は田中さんリサイタル状態で、一流の歌手&コメディエンヌの魅力を存分に見せてくれました。