アニメ映画『竜とそばかすの姫』中村佳穂さん演じる主人公・すず(ベル)が歌うメインテーマ「U」が2021年7月12日(月)に配信リリース
アニメーション映画監督・細田守氏の最新作として、2021年7月16日(金)より公開されるアニメ映画『竜とそばかすの姫』。長らくベールに包まれていた主人公・すずの声をミュージシャン・中村佳穂さんが担当することが明かされたほか、メインテーマ「U」を常田大希氏率いる気鋭の音楽集団・millennium paradeが手掛けていることも明らかになり、ますます盛り上がりを見せています。
このたび、「U」の楽曲リリース情報が解禁! 7月12日(月)に配信リリースされることが明らかになりました。
メインテーマ「U」楽曲リリース情報
細田守監督が「インターネット仮想世界<U>の巨大な世界観を音楽で表現するために、どうしても常田さんに音楽を作ってほしかった」と熱烈なオファーもあり、今回の初タッグが実現。
細田作品のファンだった常田氏は、監督の緻密な絵コンテを見て圧倒され、楽曲制作を快諾しました。常田氏が作詞作曲したのは、今作のメインテーマであり、主人公ベル/すずが巨大インターネット仮想世界<U>で歌うオープニングシーンを飾る楽曲。タイトルもまさに「U」で、常田氏にとって、制作した楽曲が劇中で歌われるのは初めてとなります。
制作にあたって行われた打ち合わせでは、監督は「(常田さんは)打ち合わせの最初から音楽が聞こえていた」と、常田氏の世界観・表現力を絶賛。一方、常田氏は「僕たちはインターネットの発達とともに成長し、世界中のいろいろな年代・ジャンルの音楽をインターネットを通して触れあい始めた世代。今作の世界観とリンクしたのでは」と今回のコラボレーションを分析しました。
また、先日行われたレコーディングの感想を聞かれると、常田氏は「中村さんとの作業は初めてでしたが、いい緊張感を持ちながら和気あいあいと楽しくレコーディングを行うことができた」と振り返り、さらに、中村さんの歌唱を聞いた時の感想として「さすが!日本語をここまでグルーブさせられるシンガーはなかなかいない。うれしいサプライズだった」と笑顔を見せました。その中村さんは、「常田さんとは同い年ということもあり、楽曲をより良くするためのアプローチが似ており、納得がいくまで粘ったクリエイティブができた」と互いの表現方法を尊敬し合いながらレコーディングを行えた様子。この楽曲が、本作の一番最初にかかる音楽として、作品全体を牽引します。
■タイトル:U
■アーティスト:millennium parade × Belle
■リリース日:2021 年 7 月 12 日(月)
■クレジット:
Music & Lyrics: 常田大希
Vocal: Belle (中村佳穂)
Timpani, Drum line snares, Marimba, Gran cassa & Cymbals: 石若駿
Horn arrange, Trumpet, A.Sax & Flute: MELRAW
Piano & Synthesizer: 江﨑文武
Trombone: 川原聖仁
Horn: 濱地宗
Beat Programming & all other Instruments: 常田大希
Recording & Mixing: 佐々木優
アニメ映画『竜とそばかすの姫』作品情報
2021年7月16日(金)全国東宝系にて公開
ストーリー
自然豊かな高知の村に住む17歳の女子高校生・すずは、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。
<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。
数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。
やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探し(アンベイル)。<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。
現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。
もうひとつの現実。もうひとりの自分。もう、ひとりじゃない。
スタッフ
■監督・脚本・原作:細田守
1967年、富山県出身。1991年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社し、アニメーターを経て演出(監督)になる。1999年に『劇場版デジモンアドベンチャー』で映画監督としてデビューを果たす。
その後、フリーとなり、『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)を監督し、国内外で注目を集める。11年、プロデューサーの齋藤優一郎と共に、自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立し、『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)でともに監督・脚本・原作を手がけた。
最新作『未来のミライ』(監督・脚本・原作)は第71回カンヌ国際映画祭・監督週間に選出され、第91回米国アカデミー賞の長編アニメーション映画賞や第76回ゴールデングローブ賞のアニメーション映画賞にノミネートされ、第46回アニー賞では最優秀インディペンデント・アニメーション映画賞を受賞した。
■企画・制作:スタジオ地図
■製作幹事:スタジオ地図有限責任事業組合(LLP)・日本テレビ放送網 共同幹事