『呪術廻戦』心に突き刺さる名言集!キャラクターの台詞を名シーンと共にまとめました!
芥見下々先生の大人気コミック『呪術廻戦』。現在連載中の『週刊少年ジャンプ』では新展開に突入しており、発売日の毎週月曜日にはTwitterで関連ワードが毎回トレンド入りするほどの盛況ぶり。シリーズ累計発行部数5000万部突破しており、人気の勢いが日に日に増しているのをみなさんも感じているのではないでしょうか。
そんな勢いが止まらない『呪術廻戦』の見どころは戦闘シーンを思い浮かべる方も多いと思います。しかし、戦いの場面だけでなく、キャラクターの台詞にもたくさんの思いや考え方が込められているところも見どころなのです!
呪術師はただ呪霊と祓うだけではありません。生死と隣り合わせの任務では、時に判断を間違えれば仲間を巻き込むこともあり、迷い、終わりなき戦いに疲弊する……精神的に強くなければ戦いは続けることができません。
そんな呪術師での芯のある考え方が知れるのは、キャラクターが話す言葉です。その台詞は勇気をくれ、考え方や視野を広げてくれるきっかけを与えてくれます。
そこで本記事は強い覚悟と意思を持つキャラクターたちの名言を場面と共にご紹介します。
言葉に注目してコミックスを読み返すと、違う視点で新たな発見ができより作品を楽しむことができますよ!
※本記事にはストーリーのネタバレが含まれていますのでご注意ください。
目次
虎杖悠仁 編
「自分が死ぬときのことは分からんけど 生き様で後悔はしたくない」(コミックス1巻 3話)
虎杖が夜蛾学長になぜ呪術高専に来たのかと問われた時の言葉です。初め虎杖は人を救うために来たと回答しますが、学長に不合格と言われてしまいます。学長は呪術師になる覚悟と理由を気付かせることが大切だと考えており、敢えて嫌な言い方をします。引き出された本音の気持ちがこちらの言葉です。
宿儺を食べる使命を放棄できたとしても、人が死んでしまっても関係ないと自分に言い聞かせて暮らす恥じた人生は送りたくないという回答でした。
「正しい死に様なんて分かりゃしない ならせめて分かるまでアイツを殺すまで もう俺は負けない」(コミックス4巻31話)
真人との戦いを経て、追い求めていた正しい死とはなにかという疑問と呪術師である絶望を知り精神的に成長した虎杖。人の心を踏みにじった真人を殺すために絶対に強くなり負けないよう決意した言葉です。呪術師の苦しさを体感し大人の階段を登ったことがわかります。
「Thank you so much 東堂(ベストフレンド)!!」(コミックス6巻 48話)
姉妹校交流会に乱入してきた呪霊の花御と対戦中、虎杖は頭の中に伏黒と吉野のことが浮かび集中力が途切れてしまいます。共に戦う東堂は虎杖の様子を見て、怒りは起爆剤になるが黒閃を出すため今は必要ないと教えます。虎杖の脳内の雑念を消すため、東堂は虎杖の頬をひっぱたきます。
そして雲一つない気持ちを得た虎杖はこの言葉を言い、再度黒閃を出せるようになります。
「俺ナナミンの分までちゃんと苦しむよ」(コミックス15巻 127話)
渋谷事変で宿儺が起こした大量殺人や七海の死により心が折れてしまった虎杖。しかし東堂と話し、逃げずに戦うことを心に決めた描写の台詞です。呪術師が経験する苦しみ、仲間の死をどのように捉え考えるかを学んだ虎杖は、敢えて辛くても戦う選択をするのでした。
虎杖に影響を与えた名言集
「オマエは強いから人を助けろ 手の届く範囲を救える奴は救っとけ 迷っても感謝されなくてもとにかく救ってやれ オマエは大勢に囲まれて死ね 俺みたいにはなるなよ」(コミックス1巻 1話)
お爺さんが亡くなる前に虎杖に残した最後の遺言です。毎日見舞いに来てくれた孫の虎杖に対しても口が悪く素直でない頑固なお爺さん。そんな祖父でしたが、孫の今後を案じて虎杖に言いました。
この遺言は物語が進んでも虎杖の心に残る言葉で、ある意味”呪い”(言葉によって心が縛られてしまう状況)になっている名言です。
「オマエは何を託された?」(コミックス15巻 127話)
渋谷事変で宿儺が人をたくさん殺し、仲間の死も見た虎杖は戦意を失ってしまいます。人を助けたいはずなのに宿儺が人殺しをする矛盾、釘崎と七海の致命傷と死を目の当たりにし、虎杖は自分自身を許せなくなってしまいました。
そこに京都から東堂が到着し、虎杖は素直にこの心境を話します。そして罪と罰の話ではなく、呪術師は自分達が生きている限り死んでいった仲間が真に敗北することはないと言います。この台詞とともに、答えが出るまで進み続けろと東堂は虎杖に静かに精神性の道を導きます。
伏黒恵 編
「でも死なせたくありません」(コミックス1巻 2話)
宿儺を取り込んでしまった虎杖を今後どうするべきかと五条に聞かれた際に、呪術規定にのっとれば処刑対象だと知っていて言った言葉です。自分を助けてくれた善人は死なせたくないという伏黒らしい不器用な思いが詰まった一言です。
「俺は正義の味方(ヒーロー)じゃない 呪術師なんだ」(コミックス2巻 9話)
伏黒は虎杖の命を懸けて宿儺と戦いますが、圧倒的な呪力の差で劣勢に…伏黒は虎杖を死刑しないよう助けたことや自らの考えを思い返します。不平等な現実だけが平等に与えられているなら善人は助けたい、でもこの考えは我儘な感情論であると理解して虎杖へ向けて出た言葉です。
伏黒に影響を与えた名言集
「誰かを呪う暇があったら 大切な人のことを考えていたいの」(コミックス2巻 9話)
疑う余地のない善人であることがわかる津美紀の言葉です。津美紀の数々の言葉は伏黒の考え方に大きな影響を与えます。誰よりも幸せになるべき人であったはずなのに、呪われてしまった義姉。この理不尽な経験によって“少しでも多くの善人が平等を享受できるように俺は不平等に人を助ける”という考え方になりました。
「人を許せないのは悪いことじゃないよ それも恵の優しさでしょう?」(コミックス7巻 59話)
中学生の伏黒は精神的に未熟で、津美紀のことを事なかれ主義の偽善者で保護者ヅラしてくる疎ましい姉と思っていました。しかし被呪者になってしまった津美紀に対して、伏黒は呪術師となった高校生の今では、中学時代の甘い考え方が間違っていたことを改めてこの言葉と共に思い返します。性根を肯定し、他人と喧嘩するたび心配してくれていた優しい姉には早く目を覚ましてほしいと伏黒は願うのでした。
「『死んで勝つ』と『死んでも勝つ』は 全然違うよ恵」(コミックス7巻 58話)
姉妹校交流会後、虎杖が強くなった様子を見て焦った伏黒は、五条に稽古をつけてもらっていました。自分も仲間も過小評価しているため、強くなった未来が想像できず奥手になっていることを指摘されます。最悪自分が死ねば解決すると思っている伏黒の心の弱さを暴き、五条はこの言葉を与えます。
そして「本気でやれもっと欲張れ」と五条に言われたことを思い出し、八十八橋で伏黒は心の殻を破り初の領域展開を作りあげます。