「お仕事もの」「サスペンス」「恋愛もの」……さまざまなジャンルの要素を内包した、今一番押さえておきたい漫画『【推しの子】』のあらすじや魅力を紹介!【ネタバレあり】
“君”へおくる言葉(第163話あらすじ)【詳細なネタバレあり】
手術室の外で祈り続けるゴロー。彼の祈りが通じたのか、さりなの手術が成功するばかりか、病状もよくなっていき、ついに退院の日を迎えます。
その後、さりなはB小町の新メンバーオーディションに参加し、見事合格。アイと肩を並べパフォーマンスする姿に、ゴローは涙を流すのでした。
そんな夢の光景を眺めながら、アクアとツクヨミは言葉を交わします。結局“僕”は誰だったのか、この選択は正しかったのだろうか、と死の間際まで悩み続けるアクアを、ツクヨミは優しくしかりつけます。
苦しみを背負い、嘘をつきながら、それでも周りの人を愛し助けてきた“君”に向かって言葉をかけるツクヨミ。消えゆくアクアの体を最後まで抱きしめ続けていた、彼女の瞳には大粒の涙が浮かんでいました。
最期に聴こえたのは(第164話あらすじ)【詳細なネタバレあり】
B小町のツアーファイナル公演は無事終幕。ツアーを走り切ったルビー、かな、MEMちょはようやく安堵の表情を浮かべます。
その頃、アクアは冷たい海の中で苦しんでいました。命の灯火がまさに消えようというその時、3人の歌が聴こえ――最期は安らかな表情で、静かに、穏やかに息を引き取るのでした。
ここからは、あかねのモノローグへ。その後どうなったかをアクアへ語りかけていきます。「脚本を担当し、少年Aを演じた星野アクアが、カミキヒカルに殺された」というニュースは大々的に報道され、『15年の嘘』は大ヒットを記録。
アクアに多くの同情の声が寄せられる中、あかねは彼が妹の未来を守るためにそういうシナリオを作り上げたことを悟っていました。
彼の想いを汲み、静かに花を手向けるあかね。それでも最後は想いが決壊し、カミキとの決着をつけ戻ってくると信じていた、頼まれれば一緒にどこまでも堕ちる覚悟があった、と本音をこぼして、崩れ落ちてしまうのでした。
慟哭、そして――(第165話あらすじ)【詳細なネタバレあり】
時間は少しさかのぼり、アクアの葬式の場面。
ミヤコや壱護をはじめとした苺プロの面々、「今ガチ」の共演者、舞台「東京ブレイド」や『15年の嘘』のキャスト・スタッフ……多くの人が、不器用で、けれどどこまでも優しかった彼の死を悼みました。
ひと際、悲痛な想いを爆発させたのは有馬かな。生前交わした約束から「馬鹿」と彼を罵りますが、もう彼から返事が返ってくることはありません。好きだとはっきり伝えることができなかった後悔を叫びながら、子どものように泣きじゃくるのでした。
アクアの死に誰よりも大きなショックを受けた人はもう一人。彼がどうしても守りたかった最愛の妹・ルビーです。あかねに「もう表舞台に戻らない」と思われるほど憔悴していましたが、その瞳の星はまだ消えてはおらず――。
輝き続けるもの(最終・第166話あらすじ)【詳細なネタバレあり】
涙を流し続けながらも、再び立ち上がり、そして駆け出したルビー。
それに呼応するように、かな、MEMちょ、あかね……その他の人たちもみな、アクアがくれたものを受け止め、それぞれ自分の生きる意味を探し始めました。
“星野ルビーという物語”に誰もが夢中になり、B小町の人気もさらに上昇。新メンバーも加入し、みんなの悲願だった東京ドームでのライブを開催するのでした。
アイドル・星野ルビーは、アイとアクアが残してくれた未来に向かって歩み続けるのでしょう。内に秘めた悲しさを“嘘”で覆い隠し、どこまでも完璧な笑顔で、誰かの心を照らしながら――。
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