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『【推しの子】』最終回までのネタバレあらすじ紹介・解説・考察

「お仕事もの」「サスペンス」「恋愛もの」……さまざまなジャンルの要素を内包した、今一番押さえておきたい漫画『【推しの子】』のあらすじや魅力を紹介!【ネタバレあり】

第11巻~第12巻(第99話~第120話)のあらすじ【詳細なネタバレあり】

かなにトラブル発生

その頃、かなはルビーやあかねの躍進を見て、アイドルとしても役者としても仕事が増えない現状に焦りを募らせます。躍起になり、視野が狭くなっていたことで思わぬトラブルが発生。仕事につながると思い、有名な映画監督の自宅に出入りしていたところを週刊誌の記者に撮られてしまったのです。

 

“最終章”の幕開け

週刊誌の発売が迫る中、アクアは、かなの炎上を回避するため、そして復讐を次のステップに進めるため、ついに“禁断のカード”を切ります。自身とルビーが、アイの隠し子であることを公表したのです。世間の注目は「悲劇を乗り越え、母の志を継ぐ双子」という美談に集まり、かなの記事は世に出ることはありませんでした。

かなを守ることには成功したものの、「何よりも大切なアイの嘘を暴いた」ことで、アクアとルビーの間に大きな亀裂が生じてしまいます。それでも、アクアにもう迷いはありません。周りにあるもの全てを利用し、自らの手で復讐を果たすべく、“最後の計画”の準備を進めていきます。

生前のアイに頼まれ、B小町のドキュメント映画用に“アイの本当の姿”を撮っていた五反田監督や、壱護、鏑木Pなどに協力を取り付けたアクア。アイの事件をベースにした実録映画の製作がスタートするのでした。

 
 

アイ役を決める「個人間オーディション」

アイの事件をベースにした実録映画『15年の嘘』の製作準備が進んでいく中、アイ役を巡って各々の意見が衝突。鏑木Pは数字を重視し不知火フリルを、五反田監督はアイの解像度を上げられることからルビーを、それぞれ推薦しているのです。

台本はもらっていたものの、製作陣がキャスティングでまだ揉めていることを察したフリルは、ルビー、そして企画の最初の段階で(アイ役の)想定キャストだったあかねを呼び出します。三人で演技の勝負をして、「この人がアイ役にふさわしい」と納得させるための「個人間オーディション」を行おうとふたりに告げるのです。

オーディションに対し、最初はあまり乗り気ではなかったルビー。しかし、フリル、あかねから「アクアが復讐のためにこの映画を作っている」こと、「アイの意思を演技に乗せられることが作品にとって最も重要」ということを聞き、考えを改めます。アイの思いを一番理解し、復讐を叶えられるのは自分だと強く言い放つルビー。その執念を見たフリル、あかねがアイ役を辞退する形でオーディションは決着。アイ役はルビーに決定するのでした。

予期せぬ“再会”

アイ役が決まり、『15年の嘘』の製作がついにスタート。そんな中、アクアはスタッフの飲み会で思いがけない人物と“再会”します。その人物とは、ルビーの前世「天童寺さりな」の母親・天童寺まりな。入院中のさりなの見舞いにめったに来なかったばかりか、臨終の時でさえ姿を見せなかったことから、ゴロー(アクアの前世)がひどく憎んでいた人物です。

家族のことをどう思っているのか、それとなく彼女に探りを入れるアクア。それに対しまりなは、笑顔で(さりなとは別の)娘・息子たちに誕生日を祝われている写真を見せつけてきます。さりなのことなどすっかり忘れたように幸せそうに笑う彼女に、アクアは愕然とするのでした。

 
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