2021年6月後半の総括(日記)|青山吉能『みずいろPlace』#26
今回のテーマは日記です
皆さんは「日記」をつけたことはありますか?
おおよその方は小学生のときに夏休みの宿題で出されていたんじゃないかなあと思うのですが、今でもその文明は引き続かれているのでしょうか。
ひとことにっき。最初の三日こそちゃんと一日を一生懸命になんてまとめようかウキウキしながら、もはや一行日記のために生活を彩り始めるまであったのに、何故でしょうか?
人は突然その存在を忘れてしまうのです。(主語でかすぎ)
夏休み最終日が近づき、ハッとして、急いで納戸におかれた古新聞を見返して天気の欄を書き写して、しかし次第にその作業が面倒になり勝手に天気を創造してゆきます。
あれをちゃんとつけていたタイプの人間と、そうでない人間。この溝は埋まりそうで埋まらないものですよ。
わたしはそうでない人間であったためそのまま育ち、強制的につけさせられていた日記以外まともに続いたものはありません。
最近、断捨離ガチ勢と化したマミちゃんから、たくさんの思い出グッズが我が家に送られてきます。マミの、捨てられないけど要らない、という強い意志を感じます。
その中に、中学1年生のときに担任の先生と交換していた「愛のこうかんノート」がありました。
わたしはこのノートの存在をすっかり忘れてしまっていて、ぱらぱらとめくると、不定期に書かれた当時の言葉たちが目に飛び込んできました。
入学式のドキドキや、テスト返しの絶望、友達との喧嘩、寒くて眠い話に・・・。あまりにありのまますぎて脳味噌すら毛がよだつほどです。
もう十数年経つので、さすがに掃除の時間におしゃべりして怒られて落ち込むなんてことはなく、今とは悩みの規模も変わってきているなあとも思うのですが、考え方の基盤は変わっていないなと思ったトピックスがあります。
ひとつ紹介しますね。
6/15 あせり
みんな、今がんばっています。(テスト)
私はそんなにがんばっていません。
というかどのくらいすれば「がんばった」という称号がもらえるか分かりません。
自分なりに「努力」しているつもりですが、
これ以上にがんばっている人がいるかもしれない、
もう終わっているかもしれない、どうしよう・・・というあせりが出はじめています。
どうやったら「がんばれ」ますか?
と、なんだかこのコラムでも言及した覚えのある一生懸命の基準問題、なんと中1から抱えていたみたいです。全然覚えてない。
前述の通りこれは「こうかんノート」なので、その横に赤字で、担任の先生からのメッセージが書いてありました。
人と比べるのではなく
自分の中で「もうこれ以上やれない」と言えるぐらいに努力すること・・・
それが「がんばった」になるんじゃない?
か〜〜〜〜!口だけ達者なわたしを完全論破するのにうってつけな言葉をいただいていました。
先生という存在はすごい。わたしだったら中学生の子にこんな相談されたら、「いや〜若いね〜〜ワラw」って返してしまいそうです。
わたしたちに目線を合わせて、でもちゃんと大人として教師として客観的に見て、ありのまま生きてぶつかっていくわたしたちが間違った方向にいかないように、そっと背中を押してくれていたんですね。
「大人になればわかる」なんて言葉、子供には一切通じません。
中学生というのはとても多感で、わたしもその波におうおうに揉まれながら生きてきたんだなあ。
愛おしすぎる軌跡が分かる「日記」というのは、とても素敵なものです。
軌跡、といえば。
3年前に上演された舞台「Wake Up, Girls!青葉の軌跡」が現在無料公開中です。
観てくださいというにはあまりに荒削りな動きにお芝居ですが、これもまた軌跡ですから、良かったら当時の私たちの空気を感じてください。
それではこの辺りで終わります。
最後に撮れたてほやほやのリハ山で締めたいと思います。まだ髪切ってない。
さようなら。
青山吉能
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編集担当:川野優希