日高流の“力也さん節”にご本人もご満足!? 春アニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』オフィーリア役・日高里菜さん 最終話放送記念インタビュー
毎話、続きが気になる展開とハイクオリティな映像、良質な音楽を提供してくれるTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』が、いよいよクライマックスを迎える。
このアニメは、人間とAIの戦争を食い止めるため、ヴィヴィ(CV.種﨑敦美)の前に100年後の未来から現れたAIのマツモト(CV.福山潤)が、ヴィヴィと共に、その戦争に結びつくであろう出来事(シンギュラリティ=技術的特異点)を変えるため、歴史の裏側で「シンギュラリティ計画」を実行するというもの。正史から、ヴィヴィたちが変えた修正史になった先にいったい何が起こるのかーーそのラストを見届けたい!
今回、AI史初の自殺をしたとされるオフィーリアを演じた日高里菜さんに、作品の魅力をたっぷりと語ってもらった。
続きが気になる展開と凄まじいバトルアクションが魅力!100年の旅を描くアニメ
ーーTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』は、すごく壮大なお話でした。
オフィーリア役・日高里菜さん(以下、日高):AIの100年の物語を1クールで描くということで、壮大ですよね。
ーー作品はオーディションでしたか?
日高:はい。メールを調べたら、作品のオーディションを、2019年の7月に受けているんですよ。そこからアフレコが2020年の夏で、オーディションからアフレコまでかなりの期間があったんですけど、そこから放送までも時間が空いているので、作品に関わってからかなり時間が経っているなぁと思いました。
ーーきっと100年のAI史もアニメに描かれない部分まで事細かに考えていそうですよね。
日高:オーディションのときにいただいた資料の量も多かったです。キャラクターの設定から世界観まであったんですけど、何より驚いたのはアフレコ前に見せていただいた関係者用のPVでした。その映像がものすごいクオリティで、これが関係者だけではもったいないでしょうと思いました。それにオリジナル作品ですけれども、最初に全話のシナリオも送っていただいたんです。そういうことはなかなかないので、この作品に懸けるスタッフさん方の熱量や想いはアフレコ前からすごく感じていたんですが!
ーーまだあるんですね(笑)。
日高:収録のときも、その熱量はすごかったです。「こんなにみんなで作っている感があるんだ」というほど一体感があって、アフレコの休憩中も、「ここにはこういう裏があるんじゃないか」とかスタッフさんに聞くんですけど、答えてくれるものもあれば答えを濁される場合もあって(笑)。
そういう空気が素敵だったんですけど、放送が始まったら、「なんじゃこれは!」というクオリティだったので、いい意味で何度も何度も期待を超えてくる作品だなと思いました。
ーーいち視聴者としては、第9話のアニメーターの徳丸昌大氏が描いた、ヴィヴィ(CV.種崎敦美)と垣谷ユウゴ(CV.新垣樽助)のバトルアクションは凄まじかったです。
日高:すごかったですよね! めちゃめちゃカッコ良かったし、9話はいろんなところでバトルが起こっていて、見せ方も違うし、全体通して色合いとかもきれいだし、本当に素晴らしい作品だと思います!
ーー画作りから音楽から、妥協がない。
日高:アニメの作品数が多い中、オリジナル作品を展開していくのは難しいかもしれませんが、回を重ねるごとに口コミで広がり、どんどん盛り上がってきているなと私も感じているので嬉しいですね。このインタビューを読んで、まだ作品を見ていないよっていう方がいたら、今からでも全然遅くないので、最初から見てほしいです!
ーーあっという間に見れてしまいますから。
日高:そうなんですよ! 100年の物語の中でキャラクターが入れ変わっていくんですけど、毎回本当に次が気になる終わり方をするので、見始めたら止まらないと思うし、本当にあっという間だと思います。
それと面白いのは、100年あれば技術面で可能なのかもしれないという現実味があるんです。今ってAIも発達しているから近い将来に起こりうる出来事なのではないかと考えさせられるところがたくさんありました。
ーーAI史におけるシンギュラリティは何年かおきに起こっていて、その間にも時代が変わっていく、発達していっているのが面白くて……。
日高:私の演じたオフィーリアが登場する第7話も、第6話の時代から40年くらい経っているんですよね。ヴィヴィは第6話で起こった出来事があって、ヴィヴィではなくディーヴァという存在になっていて、マツモトとの関係性も一気に変わっていたのも面白くて。それまではマツモトがかき回していたけど、ディーヴァがしっかりした分、マツモトもあわあわしていたのがかわいらしくもあり、でも最後はパートナーとしての関係性も垣間見られて、本当に面白かったです。