【ネタバレあり】連載15周年『黒執事』これまでのあらすじをわかりやすくまとめてご紹介!最新のセバスチャンとシエルの物語を楽しもう!
5.「豪華客船」編(コミックス11巻51話~14巻65話)
シエルは新聞で死者が蘇る奇跡のカルンスタイン病院という記事を見つけます。その病院は“暁(アウローラ)学会”という非合法な人体実験を行う会合を開いていたのです。次の集会は豪華客船の上、しかもエリザベスも旅行で乗る船だとわかりシエルは潜入調査を決めます。
シエルとセバスチャンはその学会に入会し、死んだ人が生き返る現場を目撃します。それは死なないゾンビに似たなにかでした。
シエルが潜入調査をしていることを知らないエリザベスは、シエルを見つけて喜びます。しかし客船の中に放たれたゾンビ状態の生還者に旅行者もシエルたちも襲われることに。追いかけてくるゾンビを倒す方法は、頭部を破壊するしかありません。
ただでさえ混乱している最中、客船は氷山にぶつかり内部の部屋は浸水し始めます。水で船が満たされていく中ゾンビも追いかけてくる最大の危機に。エリザベスが剣で一瞬にしてゾンビを再起不能にさせ、シエルは助かります。
ゾンビの謎を追うため、シエルとセバスチャンは暁学会に戻り調べます。死んだ人間を甦らせていた装置を作ったのは葬儀屋であり、彼もまた死神だったことが判明します。そして、現死神(グレル)と元死神の現死体研究者(葬儀屋)と悪魔(セバスチャン)の三つ巴の戦いが勃発。
葬儀屋がセバスチャンに鎌を振り下ろし、セバスチャンの走馬灯からシエルとの出会いが明かされます。しかし、船が壊れ水没するので戦いは中止になりました。小舟でシエルとセバスチャンは逃げようとしますが、再度ゾンビに襲われます。シエルの命令でセバスチャンはゾンビたちを掃討し、豪華客船は沈没し幕を閉じました。
6.「寄宿学校」編(コミックス14巻67話~18巻84話)
女王陛下からの手紙より、英国屈指の名門寄宿校“ウェストン校”から学生が帰省しない理由を調査することを依頼されます。貴族の子が行く学校なので偽造することなく、シエルは学生にセバスチャンは青寮監になり潜入調査します。
伝統ある寮は4つあり、特別高貴な赤、スポーツ万能な緑、勉学秀才な青、一芸に秀でた紫という特徴で分かれています。各寮の4人の監督生(プリーフェクト)は生徒たちの間で“P4(ピーフォー)”と呼ばれており、皆の憧れです。情報を得るためシエルはセバスチャンの特殊能力で雑用をこなし、P4に近づこうとソーマ王子も入寮させるなど奮闘し、ようやくP4の寮弟の仲間入りができました。
聞き込み調査をしますが、帰省しない紫寮の学生の移籍は“校長が決めたらだ”と皆口を揃えて答えます。埒が明かないので、シエルは紫寮に火事起こして帰省しない学生を捜しますが……始めからそんな学生は紫寮にいなかったことが判明するのでした。残る手段はクリケット大会で優勝し、校長に近づくヒントを得ることです。
セバスチャンの協力と特殊能力で計算しつくされたクリケット大会が開戦します。シエルも全力で戦い、青寮が優勝。そして、P4と話すことができる“真夜中のお茶会”にシエルは招待され、そこでゾンビ状態の帰省していない学生を見つけます。豪華客船同様、死んでいるのに動くことができる生還者にされていました。“校長”とは葬儀屋だったのです。葬儀屋の目的は動く死体の完成度をあげることでした。P4は学校の伝統を守るため、癒着し非人道的な学生を殺してしまっていました。葬儀屋はその学生を使い走馬灯の中にある未来の願望を繋ぎ合わせ、限りなく完成度の高い死体を作っていました。またもセバスチャンは葬儀屋を捕まえようとしますが、逃げられてしまいます。
後日シエルは死者蘇生ができることを女王に報告しました。P4は牢獄には行かず放学処分になり、学校は日常を取り戻りしました。