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『約束のネバーランド』最終回までのネタバレ・あらすじ紹介

TVアニメ化・実写映画化も果たした人気漫画『約束のネバーランド』の簡単なあらすじをご紹介!【最終回までのネタバレあり】

原作/白井カイウ氏、作画/出水ぽすか氏のタッグで、週刊少年ジャンプにて連載された漫画『約束のネバーランド』。親のいない子どもたちが暮らす「グレイス=フィールドハウス」で暮らす少年少女・エマ、ノーマン、レイが、自分たちが人を食う“鬼”の食事として育てられていることを知り、死の運命に立ち向かっていくさまを描いた作品です。

表面上は穏やかながら、水面下で激しい心理戦を繰り広げる「グレイス=フィールドハウス脱出編」から始まり、その後も次々と湧き出てくる謎や、先がまったく読めない緊迫感のある展開で読者を毎週のようにドキドキハラハラさせ、大いに魅了しました。

2019年、2021年と2度のTVアニメ化、そして2020年には実写映画化を果たしたことからも高い人気、注目を集めていたことが分かるでしょう。

今回は、本作のストーリーを最終回まで簡単にご紹介! 実は、TVアニメ第2期は途中からオリジナルの展開となっています。アニメのみ視聴された方はぜひ原作との違いにも注目してみてください。

※本稿では原作コミックスの最終20巻までの内容が含まれます。

 

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「グレイス=フィールドハウス脱出編」(コミックス1~5巻)

幸せな日常の終わり

小さな孤児院「グレイス=フィールドハウス」(以下、GFハウス)。活発で運動神経抜群な少女・エマ、抜群の知識と判断力を持つ少年・ノーマン、ノーマンに匹敵する頭脳を持つひねくれ屋の少年・レイの3人の年長者をはじめ、子どもたちは“ママ”イザベラの愛を受けのびのびと暮らしていました。

しかし、そんな日常はある日崩壊してしまいます。ひょんなことから、自分たちが人を食す異形の化け物「鬼」の“食事”として育てられていることを、エマとノーマンは知ってしまうのです。

同じ年長者であるレイにも事実を話し、3人はこの偽りの楽園からの脱出計画を考え始めるのです。

計画は順調、しかし……

ハウスに寄贈された本を通じて、外の世界の知識、脱出への手がかりを与えてくれる謎の人物「W(ウィリアム)・ミネルヴァ」の助力もあり、なんとか脱出への道筋を見出していく3人。自分たちに次ぐ年長者であるドン、ギルダをはじめ徐々にほかの子どもたちにも真実と計画を打ち明け、決行の準備を進めていきます。

しかし、決行が迫るなか悲劇が。イザベラの策略により、ノーマンの「出荷」が決定してしまうのです。悲しさ、悔しさを抱えながらも残されたふたりは、ノーマンの思いを胸に彼が残してくれた作戦を実行に移します。

ママとの別れ

いよいよ作戦が決行。子どもたちの努力・チームワークが見事に結実しハウスの脱出に成功します。かつて自身も孤児院の出身であり、外の世界を夢見た少女でもあったイザベラは、エマたちの幸せを願うのでした。

外の世界へと飛び出したエマたち。庇護するものはない、どれだけ鬼がいるか分からない恐ろしさを抱えながらも、安全な場所を見つけ、断腸の思いでハウスに置いてきた幼い子どもたちを2年以内に迎えに行く、という目標のため歩みを進めていきます。

「ゴールディ・ポンド編」(コミックス6~11巻)

鬼の旅人

外の世界でエマたちが出会ったふたりの鬼の旅人・ムジカ、ソンジュ。彼女らはハウスからの追手の鬼や、野生の鬼たちから助けてくれたばかりか、この世界の成り立ちについても教えてくれます。

1000年前、鬼と人間の戦争を終結させるため交わされた「人間と鬼、お互いに狩らず、それぞれの世界を分ける」という「約束」。その約束によって生まれた「鬼の世界」に自分たちがいること、そして鬼が人間を狩らない代わりに、養殖するために生み出した施設が「ハウス=農園」だということを知ります。

衝撃を受けながらも、ここではない「人間の世界」が確かにあることを知り安堵するエマたち。ハウス脱出のヒントを与えてくれた「ミネルヴァ」はきっとこの2つの世界を行き来する方法を知っているに違いない、と彼が残したメッセージに記された地点を目指します。

シェルターの“オジサン”と「秘密の猟場」

ミネルヴァの指し示した地点にあったのは人間が安全に暮らせるシェルター。そこには謎のオジサン「ユウゴ」がいました。残念ながらシェルターにミネルヴァはいませんでしたが、渋るユウゴをなんとか懐柔し次なる手がかりである地点「ゴールディ・ポンド」(以下、GP)への道案内を頼むことに。

全員で動くのは危険ということで、エマとレイ、そしてユウゴの3人でGPに向かいますが、なんと途中でエマがさらわれてしまいます。

エマがさらわれた先はなんとGP。しかしそこは、加工された人肉ではなく生きた人間を“狩りたい”鬼たちの「秘密の猟場」として、農園から仕入れた子どもたちを狩って遊ぶゲームが数日置きに開催される地獄の空間なのでした。

ミネルヴァの正体

奇しくも目的地・GPにたどり着いたエマは、鬼打倒を目指す猟場の子どもたちに協力することに。そして彼らのアジトにて、ミネルヴァの新たなメッセージを受け取ります。

ミネルヴァの正体は1000年前の約束に関わった一族の末裔「ジェイムズ・ラートリー」でした。代々「調停者」として鬼に食用人類を差し出し続けた罪悪感から農園の子供たちに脱出のヒントを授けたこと、音声を聞くころにはすでに自身が死んでいるであろうことなどを語り、新たな手がかりを授けるとともに、エマたちを励まします。

猟場の子どもたちのリーダーであるルーカスは、希望をもたらしてくれたエマに感謝を告げるとともに、練り上げた猟場壊滅の作戦を実行に移す準備を進めるのでした。

ゴールディ・ポンドでの激闘

何度も何度も地獄のゲームを生き延びてきた猟場の子どもたち。多くの仲間を惨殺されながらも諦めず、耐え忍んできた彼らの反乱が始まります。

イレギュラーがあり、悲痛な犠牲を出しながらも決死の覚悟で作戦を遂行していく子どもたち。しかし、最後に残る「レウウィス大公」の力はすさまじく、エマたちは窮地に追い込まれます。

そこに駆け付けたのは、エマを救出すべくGPへの潜入を果たしたレイとユウゴ。かつてルーカスとともに高級農園「グローリーベル」から脱走した際、多くの仲間を殺された因縁の相手でもあるレウウィス大公に銃弾の嵐を浴びせます。

猟場の子どもたち、エマ、レイ、ユウゴの集中攻撃によってついにレウウィス大公は絶命。ミネルヴァの残した緊急破壊装置によって猟場を跡形もなく崩壊させ、見事勝利を収めます。

猟場の子どもたちという頼もしい仲間を連れ、エマたちはシェルターに帰還を果たすのでした。

楽園の王と新たな約束(コミックス12~16巻)

追手と電話

GFハウスの子どもたちと猟場の子どもたちによる新たな生活は順調に進み、1年近くが経過。食用人類が生まれる原因となった「約束」を変えるべく、ミネルヴァやムジカが言っていた約束に到達するカギ「七つの壁」に関する調査を進めながら、ミネルヴァの支援者からの電話を待つ日々が続きます。

しかし、つかの間の安息も長くは続きません。GFハウス、GPと度重なる食用人類に関する不始末に業を煮やした現ラートリー家当主「ピーター・ラートリー」がシェルターとそこにいる反乱分子を嗅ぎ付け、追手を放ったのです。なんとか逃げながらも、しんがりを務めたルーカスとユウゴをはじめ、何人かの子どもたちが死亡。

大きな悲しみを抱えながら、脱出直前にかかってきた“ミネルヴァ”からの新たな電話に希望を見出し、指し示した地点に向かいます。

楽園の王

ミネルヴァの電話の地点にあったのは、多くの子どもたちが暮らす、楽園とも呼べる巨大な隠れ家でした。彼らは農園から救出された子どもたちであり、各地の農園を潰して回っているそのリーダーを務めているのが電話を入れたミネルヴァだというのです。

ミネルヴァはすでに死んだ存在のはず。そんな疑問を抱くエマたちの目の前に姿を現したのは、なんとノーマンでした。

その優れた頭脳に目を付けられ、食肉として出荷されるのではなく、研究施設で実験を受けながら生き延びていたノーマン。実験施設にいたというミネルヴァの協力者に授かったネットワークや知識を駆使し脱獄、そして仲間を集めるためにミネルヴァを名乗ったと明かします。

さらに、鬼は人間を食べ続けなければ今の形を保てずやがて滅びる生物であること、自分には鬼を絶滅させる計画がある、と続けます。

新たな約束

ノーマンの計画を聞き、鬼を滅ぼして安寧が手に入れられると沸き立つ子どもたち。しかしエマだけは素直に喜ぶことができません。

ムジカやソンジュとの出会いを通し、鬼にも家族や大切な人がいることを知ったエマは優しすぎるがゆえに、どうしても鬼を殺したくないとレイに打ち明けます。レイもエマの思いを受け止め、ふたりでノーマンに相談することに。

しかし、ノーマンは鬼を滅ぼす計画をやめるつもりはないと反論。それでも、計画の完遂前までに「約束を結び直す」ことができれば考え直してもいいと付け足します。

仲間たちにも自身の思いを打ち明け、約束を結ぶべく隠れ家を離れたエマとレイ。これまでの調査でなんとか掴んだ「七つの壁」の試練を乗り越え、ついに1000年前に約束を実行した神とも呼べる存在の前にたどり着きます。

「食用児全員が人間世界に行くこと、それを終えたら2世界間の行き来をできなくすること」という新たな約束を願うエマ。神はその願いを聞き届けながらも、ある「ごほうび(代償)」をエマに要求。それをエマは了承し、新たな約束が交わされます。

運命の果てに(コミックス17~20巻)

王都決戦

新たな約束を交わし隠れ家に帰還したエマでしたが、ノーマンの計画はすでに大詰めを迎えていました。

鬼の世界を取り仕切る女王・レグラヴァリマと5摂家が一堂に会する王都を襲撃。全滅させたかに見えましたが、王家の特異体質によりおぞましい化け物と変貌した女王が再び牙をむきます。激闘を繰り広げる中、エマたち、そしてムジカ、ソンジュも駆けつけ、かろうじて勝利。

実験の影響で余命わずかであることから、自分一人が業を背負い、ふたりを遠ざけようとしたノーマンでしたが、エマとレイの叱責と愛により、最後は本音をさらけ出し和解します。

最終決戦の地・GFハウス

王都での混乱を収めるべく、特別な血を持つムジカ、そして追放されていた王族であるソンジュが動く中、悪いニュースが入ってきます。

鬼の混乱に乗じ、ピーターが世界を我が物にしようと、反乱分子であるノーマンの隠れ家を襲撃したのです。子どもたちが連れ去られた場所は偶然にもGFハウス。

エマたちの運命の始まりの地で、人間と鬼の未来をかけた最終決戦の火ぶたが切られます。

再会と別離

女王から借りた鬼の兵隊も使い暴走するピーター。それでも、これまで幾度となく逆境をはねのけてきた子どもたちが力を合わせ状況を打破していきます。

飼育者のトップに昇りつめていたイザべラの協力もあり、ついにピーターを拘束。エマはそんなピーターさえも「運命の被害者」として殺さないのでした。

悲しい犠牲を払いながらも、ついに自由な運命を掴み取ったエマたち。鬼の世界に別れを告げ、人間の世界へと赴きますが、新たな約束を交わした際の「ごほうび」にはある秘密があって――。

おわりに

いかがだったでしょうか。最後にエマたちが掴み取った光景はぜひコミックスでご確認ください。

本稿では紹介しきれなかった細かな伏線や描写もたくさんありますので、ぜひこれを機に改めてじっくりと読んでいただければ幸いです。

 

 

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